夜、目黒の携帯に電話がかかる。
相手は渡辺。
目黒ーどうしたの?
渡辺ーすぐ来て。
目黒ー何で?
渡辺ーとにかく来て!
目黒は渡辺の家に急ぐ。
何かあった?
でも、言ってくれるだけマシになった。
目黒ー翔太くん。何の匂い?
渡辺ー入れ。
目黒ー泥棒?
渡辺ー違う、前のお前のキーホルダーに俺の家のも付いてただろ?
目黒ー合鍵作ったってこと?
渡辺ーお前の家に入ったけど、俺がいて何も持って帰れなかったから、うちに来て嫌がらせだ。
渡辺は、クローゼットを片付けている。
目黒は、リビングを掃除している。
ガラスが割れて危ないから渡辺にはさせられない。
何もない部屋だから掃除も楽だ。
だが、入ったけど生活感がない部屋。悔しくて荒らした。
目黒ー翔太くんの家の鍵も替えた方がいいね。
渡辺ー仕方ない。
目黒ー俺のせいでごめんね。
渡辺ー今は言った通りにしてるな?
目黒ーうん、鍵と財布と携帯を1つのポーチに入れてマネさんに渡してる。
渡辺ーはぁ、疲れた。
何事もなく過ぎていくと思っていた。2人とも鍵は付け替えた。
ある日から渡辺がまた食べなくなっている。
清掃員は防犯カメラによって捕まっている。
だが、実際には何も取らなかったから罪は罪だが軽い。
もう、元の生活に戻っている。
そんなこと、目黒も渡辺も知らない。
女性は、渡辺を憎む。
全てはあの日出会ってしまったから。
もう合鍵は作れない。
だが、マンションには入れる。
住人と一緒に入って来る。
渡辺の家のドアにペンキで落書きをする。
帽子とマスクで防犯カメラでは顔は分からない。
だが、渡辺は彼女の仕業だと思っている。
ドアを綺麗にしても、またやって来る。
このことは、マネージャーにも言ってない。
目黒ー食べているの?
渡辺ー・・。
目黒ーもう片付いたでしょ?
渡辺ー・・。
目黒ーまだあるの?
渡辺ー何・・もない。
言わないし食べない。
次の日、渡辺が仕事に行くかなり前から目黒は渡辺の家に向かってる。
渡辺のマンションのエレベーターから降り、渡辺の家に向かってる。
ドアにスプレーのペンキで落書きをしている女。
目黒は走って行く。
女の腕を掴む。
目黒ー何やってんです?
女ー・・。
目黒ー今までもあんた?
女ーめめのファンなの。
目黒ー渡辺の家に何でこんなこと。
女ーあの日邪魔したから。
目黒ーあの日?
女ー1番最初にめめの家に行った時、この人がいた。
目黒ー合鍵勝手に作っておいて、何言ってるんだ。
女ーめめの物が欲しかった。
目黒ー渡辺は関係ない。
女ー家にいたじゃない。
目黒ー友達を泊めて何か?
女ー何か欲しかっただけなのに。
目黒ー泥棒でしょ?
女ー大好きなの。
目黒ーそんなファンいらない。
女ー何よ!もうファンやめる!
目黒ーありがたい。
女ー離して!帰るから。
目黒ーこんなことしといて、謝らないと。
チャイムを押す目黒。
女の腕は掴んだまま。
渡辺が出て来た。
目黒ーしょっぴー、落書きの犯人。
女ー離してよ!
渡辺ーお前か。
目黒ー謝って。
女ーふん!
渡辺ーもういい。
目黒ーダメ、ちゃんと謝って!
女ー・・すみませんでした。
渡辺ー帰れ。
目黒ーしょっぴー、いいの?
渡辺ー顔見たくないし。
女ー離して、帰るわよ!
目黒が手を離すと走って帰って行った。
目黒は渡辺の家に入る。
目黒ー何で言わなかったの?
渡辺ーすぐ飽きると思って。
目黒ー飽きなかったじゃない。
渡辺ー・・お前仕事は?
目黒ー昼前から。翔太くんは?
渡辺ー昼から。
目黒ーおいで。
渡辺ーいや、怒ってる。
目黒ー怒るよ。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!