テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

ブラクロ本拠地・漆黒のホール
厚い闇が染み込んだような広間に、幹部たちが無言で腰を下ろしていた。

壁一面の巨大モニターには、愛梨が変身を終えた瞬間の静止画が映し出されている。淡い光がフレームの中で凍りついたまま、ただそこに存在していた。


リンは腕を組み、低く呟く。

「……マジカルキーが発動したな」


アオメが眼鏡の奥で異色の瞳を細める。

「希望の魔法少女が、また現れたってことね。しかも……」


里香が静かに言葉を継ぐ。

「初陣で浄化に成功した。……予想以上よ、あの子」


その横で、ソファに寝そべる影がひとつ。

ミミカは足を投げ出し、袋から取り出したグミを口に放り込みながら、にやりと笑った。

「へへへぇ〜〜♡ やはりミミカの見る目は間違ってなかったですなぁ」


リンが眉をひそめる。

「見に行っただけのはずだ、ミミカ」


「えぇ〜? ちゃんと戦闘指示も出したし〜♡ モングー、ちゃんと暴れたじゃないですかぁ〜〜〜〜?」


アオメは冷ややかな視線を向ける。

「……なんか、ノリノリで追っかけ回してたように見えたけど」


「うふふふふ♡ だってさ〜〜あの子……」

ミミカの声色が急に甘くとろける。

「超★ド★ストライクなんですも〜ん♡♡♡」


一同の視線が揃って彼女に向く。

「……はぁ?」


ミミカはふいに真顔に戻り、低く言った。

「あの子は……放っておけない。あのハートは……光りすぎてる。

ああいうの、絶対に潰さなきゃ……って、前は思っていやした」


そこで、彼女の唇にわずかな笑みが戻る。

「でも……今はちょっと、違うかもですなぁ♡」


袋を握り直しながら、再び笑みを深める。

「……ふふふぅ〜、でも〜〜〜……

ミミカ、あの子のキラキラ……まだ、もっと見たいんですよぉ……」


最後の一粒を口に放り込み、かすかに甘い香りが漂った。


里香はその様子をじっと見つめ、ため息をつく。

(……あれは……本当に悪党なんだろうか)


そう心の中で呟き、彼女は背を向ける。

重く黒い大扉が開き、軋む音とともに閉ざされた。

loading

この作品はいかがでしたか?

2,417

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚