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第5話、読ませていただきました。冒頭の「狩の時間ですよ」という軽やかなやり取りがもう嵡さんらしくてぞくぞくしましたね。警官を前にした嵡さんの危うい陶酔感と、犀さんの「ご主人様に貴様って言った…(怒)」のくだり、あの温度差がたまらなく好きです。そして最後、寝室に来てと言われて耳まで真っ赤にする犀さん……普段クールな分だけ破壊力がすごかったです。殺伐とした世界でたった二人だけが分け合う特別な距離感、続きが気になります。
(こんこん
「おや、宅配便か何か頼んでいましたっけ…?」
「いえ、特には。」
「…ん、じゃああれですね。」
「ええ、狩の時間ですよ、犀。」
「畏まりました。ご主人様。」
そういつもの様に会話を済ませると、犀と嵡は一緒に玄関へ向かった。
(引っかかったフリでもしておきましょうかねえ…)
「ええ、誰でしょうか?」
(あ、ご主人様引っかかったフリしてる…。
また弄んで…もうこれで何回目なんだろう…?)
『はい、少しお話を伺いたくて。』
「畏まりました。いま開けますね。」
嵡はそういうと、こっそり短剣を取り出し扉の前に翳した。
がちゃ、そう音を立てると、予想した通り警官が何人も居た。
「手を挙げなさい。貴様らは指名手配犯だ。」
「ええ、嫌ですよ。だって、君たちをなおしてあげることができなくなるじゃないです、かッ‼︎!」
そう言うと、嵡は短剣を警官の上で振り翳し、其の儘警官を1人難なく殺した。
いや、殺したのではなく、嵡は飽く迄救済の為にやっているからこれは善良な行為なのだ。
(さっき、ご主人様に貴様って言った…(怒))
そんな中、犀はご主人様に不敬を働いた警官に対して怒っていた。
こんな事、普段の犀ならあり得ない事なのだが、ご主人様に関しては普段よりかなりの確率でぽんこつになるのだ。
「!おや、私が貶されたから怒っているのですか?
やはり貴方は可愛いですねぇ。」
「やっぱ分かるんですね。」
そう言いながらも、二人は順調に敵を殺し続けている。
(ふむ、何かつまらないですねぇ。)
嵡はなにか犀に仕掛けたいと思っている。
いつもあまり表情に出さないと、本当に自分を慕って、愛してくれているのか分からなくなる事がある。
(あ…!)
「犀、少しこちらにきてください」
「…?」
そう近づいてきた犀に、こう一言。
「今日の夜、私の寝室にきてください。」
そう言うと、無表情なのは変わらなかったが、頬がほんのり紅くなり、耳は真っ赤に染まっていたのである。
(あぁ、かわいいですねぇ。)
「や、今はそう言うお話は…」
「あ、後ろ。」
「勿論把握しております。」
そう言うと、犀は後ろを振り向かずとも敵を殺した。
やはり、犀は頭がキレる。
そして空間察知能力が頭一つ抜けている。
だが、戦闘能力は嵡には少しだけ劣っている。
そこが可愛いポイントなのだが。
人を殺す時さえも美しいのは、この世ではとても珍しい存在だろう。
その内の一人がここに居る。
そこにも惚れたのだが。
〜〜〜〜〜〜〜〜
あゝ、矢張りご主人様は美しい。
その横顔も、そのお髪も、乱れた御顔も、全て私のものにしてしまいたい。
だが、それは叶うことはないだろう。
あの人は、誰にでも愛想良く振る舞い、時には人を助けることも有る。
そこに惚れたのだが、嫉妬くらいはしてしまう。
私だけのものじゃないのも、私だけが独り占めできないのも存じている。
でも、この人の特別は私だけ。
私だけが唯一人、貴方の隣に立てるのです。
それが、私のゆういつの誉。
私たちは、謂わば運命共同体なのである。
年齢が変わっても外見は変わらない。
死なない。
知能も高い。
全て私たちだけが持って生きているもの。
そのお姿も、全てが大好きです。
私の、ご主人様。