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あおさんへ
アイデアありがとうございます。
推しcpでとのことでしたが、愛情表現ストレートな受けと甘やかしのスイッチが入った時のギャップがエグそうな攻めで人選かつ、まだ書いたことのないcpで書いてみました。
注意
・付き合ってる
・次からR18
・甘々
・一応よしよし(ソフト)プレイ
OK?
「好きやわ、やっぱ」
恋人の緋八はこういうこと言うに全く躊躇いがない。ソファの隣に座って抱きついて肩に顔を埋めてくる。狭いけれども鍛えられた背中に手をまわせば更にぎゅう、と強く抱き締めてくる。
付き合い始めた当初は彼の素直過ぎる愛情表現に戸惑った。というより、そういうことを頻繁に口にするから気を遣わせているんじゃないかと思っていた。
しかし、蓋を開ければ彼が思っていたより自分を好きになっていただけだった。
「ロウ」
「ん?」
「……うざいとか思ってたりせん?」
「思わないよ。そんなの」
「よかった」
最近、今みたいにくっつき過ぎかと彼が気にするようになっていた。多分、俺がスキンシップに慣れてきてリアクションが薄くなってきたせい。
こうして彼ばかりが一方的に愛情表現して貰った分を返せていないな、と思っていた俺は今日は少し積極的になろうと決めていた。
「仕事頑張ってて偉いなって思って」
「え?」
耳元で少し驚いたような声が聞こえた。
背中にまわしていた手を頭の方に持っていって艶のある柔らかい毛質の髪を撫でる。
「疲れてるんでしょ?なのに俺のこと不安にさせないように俺の家に来てくれてさ。ありがとう 」
コメディアンの仕事で西へ東へ駆け回っているらしい彼。それなのに俺に会う回数は減らそうとしなかった。移動だってそこそこ体力を使うだろうに。
それをどうにか労ろうと慣れないながら今日は手料理を作ってみた。ウェンから失敗しにくい簡単なレシピを教えてもらってなんとか完成させることが出来た。絶品とまではいかなかったが、味は悪くなかった。
結果、抱きしめられる結果となったから成功したということでいいだろう。
「お仕事お疲れ様。えらいよ、マナ」
両手で頭を包むようにして髪を撫でる。とんとん、と背中も擦る。少しの間、そうしていれば沈黙が気になった。いつもの調子であれば何か言いそうなものだけれども。
体を離して彼の顔を見る。
「!?」
目線の先に見たことのないくらい顔を赤くした彼がいた。びっくりして思わず伏し目の彼を覗き込めば顔を背ける。
「……あんま見んといて」
ぼそ、と零した一言が聞いたことのない声色で動揺した。
もしかして、照れてる?
理解が遅れたのはこんな姿を初めて見たから。胸が締め付けられた。
口数が多くて騒がしい男と自称する彼がこんな風に黙りこくってしまうなんて。
「……見せて」
ふっくらした頬にそっと触れて優しく言えば彼は目を泳がせながら真っ赤に染まった顔をゆっくり正面に向けた。
恥ずかしがっているのに言う事は聞いてくれるんだ。
「…急に褒めるのはあかんやろ」
目が揺れている。すりすりと指先で熱を帯びた頬を撫でるとびく、と体を跳ねさせる。その姿に腰に重さが積もった。
「…やばい」
「へ?」
「真っ赤になって照れてるの可愛い過ぎ」
素直に思っていることを伝えれば彼はきゅっと口を結んでしまった。その口に唇を重ねる。膝の上に彼を座らせて口吻を繰り返す。体を抱き寄せれば急かすように早い心音が伝わってきた。酸素を求めて開いた口に舌を侵入させて上顎を撫でる。
「ふ…あ…」
漏れ出る熱い吐息。薄く目を開いて顔を盗み見る。眉を寄せて余裕のない表情に煽られる。
どうしよう、可愛過ぎる。
堪らなくなってソファーの上にそっと彼を押し倒す。組み敷いて服の上から胸の上に手を置く。やっぱりどくどくと早く鼓動を繰り返している。
「褒められ慣れてないの?」
聞けば顔を背けて頷く。口元を手で隠して呼吸を整えようとしているらしかった。
「初めてした時よりどきどきしてるんじゃない?」
そう言えば彼は両手で顔全体を覆ってしまった。首を横に振る。きっとこれは今の問いに対しての返事ではなく、いっぱいいっぱいで答えられないという意味で首を振ったのだろう。
彼の上に覆いかぶさって顔を隠した手の甲に口付ける。いつもよりいじらしくて、いつにも増して愛らしい。褒めてほんの少しだけ甘やかしただけでこんなに可愛い姿を見せるなんて。
コメント
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ああああああああああ!!!本当ににありがとうございます! 大好きなピリオド様にこんな風に自分の好きなシチュエーションを書いていただけるなんて夢みたいです。 理想的な照れ方で読んでてドキドキしました……続きも楽しみにしてます😭🫶🏻🫶🏻