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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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本当にいろんな配慮ができてすごい。

仕事も、誰よりも一生懸命で情熱を感じるし、見てて気持ちのいい青年だ。

照れてはにかむ輝くんが、本当に可愛く思えるよ。



輝くんには、毎日元気をもらってる。

私だけじゃなく、みんなそうだと思う。



「あそこに座りませんか?」



近くにある小さな公園のベンチを指さす輝くん。



「うん。そうだね」



ここなら……大丈夫かな。

10分だけだし……



「輝くん、何かあった?」



温かいミルクティーを両手で握りしめて、私は言った。



「穂乃果さんに無理やり付き合ってもらったんで……前置きはせずに言います」



すぐ隣に座る輝くんの緊張感が伝わってくる。

どうしたんだろう?



「あ、あの、僕は……」



言葉が見つからなかったのか……

輝くんは、自分の胸に手を当てて、1度だけ深呼吸した。



「輝くん、大丈夫?」



私は、思わず心配になって声をかけた。



「は、はい、すみません。ドキドキし過ぎて、息が上手くできないです。でも……こんなチャンスはもう無いと思うから、言います」



輝くんは、急に立ち上がった。

その勢いに、思わず後ろのめりになる私。



「穂乃果さん。僕は……あなたのことが好きです!」



え……

今、何て言った?



誰もいない小さな公園。

ブランコと滑り台が、ほんのり明かりの灯る中にひっそりと佇んでいる。

少し行けば車道やお店もある、なのに、真っ直ぐなその告白と同時に、私の周りを静寂が取り囲み、その他の雑音が全く聞こえなくなってしまった。



輝くんは、じっと私を見つめたまま動かない。

よく見たら、その頬をひとすじ、キラキラした涙がつたって……そっと地面に落ちた。



「すみません。男が泣くなんて……バカみたいですよね」



輝くんは頬を拭った。

私は、大きく首を横に振って、そして、ゆっくりと立ち上がった。



「穂乃果さんは、悠人さんみたいな大人の男性が好きですよね?   僕なんかは……弟みたいな感じですよね?   でも、あなたが誰を好きでも構いません。僕は、これから先もずっと穂乃果さんを想ってますから。すみません、突然一方的に……」



輝くんは必死で笑顔を作って、少し寂しそうに言った。

その優しい眼差しに胸が痛くなって、どうしようもないくらい、切なくなった。



「輝くん、どうして?   輝くんなら、もっと可愛い女の子と付き合えるのに、なんで私なんかに?   私なんかのために涙まで流して……。すごく有難いなって思うけど、だけど……」



悠人にも返事できてないのに、輝くんまで……

この状況、どうかしてる。

始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から

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