あぁ、危なかった。死ぬところだった。
まさに今、俺は根性で踏ん張ったところだ。
少なくとも、俺だけは死ぬ訳にはいかない。
今日のチームには、運悪くフサキンがいるから。
アイツには、デアエリスがあるから。
やめてくれ。俺らの為に死なないでくれ。
「──みんな、ちょっと待っててね」
あぁ、やめろ。やめろフサキン。
「世話が焼けるなぁ!んもう、おにーさん困っちゃうぞ!?」
やめてくれ。
「デアエリ──」
俺はその言葉の途中で、魔力のこもったカードをフサキンの首筋に向かって投げていた。
ほぼ、無意識だった。
「あ──」
そしてアイツは、倒れた。
…そうだ、これでいいんだよ。
お前が自死して皆を生き返らせるくらいなら、俺がお前を殺してやる。
…共倒れでもしないか?相棒。
俺は、フサキンと同じところをカードで切り、意識を手放した。
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