テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
―――――
どぬくside
―――――
午後0時を回っていた。俺は調達係、シヴァさんに食材が少なくなってきれいると言われたのでスーパーに買いに来ていた。12人でシェアハウスをしているから、食材を運ぶには最低でも2人はいる。だから暇そうにしてたうりとえとさんを道連れにして3人で買い物に来ている。
「どぬ!チョコ買って!✨」
「だめだよ、食材費の計算が狂っちゃう」
「えぇ~いいじゃーん!」
「だめだめ!」
「どぬ~、米って5kgのやつ6袋でいいんだっけ?」
「そうそう!ありがとうり!ほら~、うり何気に手伝ってくれてるんだからえとさんもチョコ見てないでちゃんと食材持ってきて!」
「は~い」
会計終了
「いや~二人ともありがとうね!特にうりは助かったよ!」
「私は!?」
「えとさんほとんどチョコ見てただけじゃん。うりは筋肉あるから米30kg持ってくれるのホントに助かったよ!」
「ま!マッスル寮の一員ですから!(ドヤ」
「この前じゃっぴとひろくん連れてった時は俺7割二人で3割だったからさ」
「大変だったなどぬ」
「うり、その袋持たせて」
「ほい(10kgを渡す)」
「重っ!?これをあと20kgも持ってんの!?すごすぎない!?」
「筋肉の格がちげぇんだよ!!笑」
「はぁ!?男子と女子なんだから仕方ないじゃん!」
二人とも喧嘩しだしてしまった。俺は止めようとしたけど、不思議な気持ちが仲裁しようとするのを止めた。二人はもう喧嘩をしていなくて楽しく会話をしていた。もう止めようとする必要はない、なのに、なぜか急にイライラしてきた。なんでだろう、なんで俺はこの二人の楽しそうに会話しているのを見てると苛立つんだろう。
「さっきから黙ってばっかだけど大丈夫かどぬ?」
「え?」
「気分でも悪い?」
「だいじょぶだいじょぶ(苦笑」
「なんか悩んでるんだったら私達に相談してよ?」
「うん!(笑」
相談できない、二人に苛立ってるなんて本人たちに相談できないよ。………………
「俺の顔になんか付いてる?」
「ッなんで?」
「いや、どぬさっきからずっとうりの事見つめてるけど?」
「え?そうだったの!?」
『うん』
「いやなんかボーっとしてたかも…」
「気をつけろよ、車に轢かれるかもしれねーぞ」
「アホな事言うな!バシッ」
「いった!」
…………俺は二人を見てたと思ってたけど、うりの事見つめてたの?だとしたら俺が苛立ってるのは二人じゃなくてうりって事?
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!