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#ご本人様とは一切関係ありません
霜降アメジスト
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U.N星人5号
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「それじゃあ準備をしよっか」
「特に持ち物とかは要らないよ、必要なのはこれだけ」
見せられたのは色とりどりの綺麗な宝石だった、赤青黄緑桃紫白黒…
「これは?」
「これは旅人の証、正式名称は世界線情報及び問題確認装置兼世界線渡り補助装置よ」
「世界線情報及びせk…なんでしたっけ」
「覚えなくていいわよこんななっがい正式名称、旅人の証っていう方だけ覚えてもらえればいいわ」
「わかりました」
「それで何色がいい?好きな色選んでいいわよ」
「好きな色ですか…」
特に好きな色もないし別に絶対にこれがいいってのもないしなぁ…
「うーん…」
「私はなんでも大丈夫ですけど…」
なんでもって言われたら困るよな、でも本当になんでもいいし…
「そう?じゃあ紫はどうかしら?すごく似合うと思うの」
「紫ですか」
「嫌だった?」
「いえ、そういうわけでは」
紫か、別に嫌いじゃないけどこれが似合うとかそういうのは考えたことなかったなそれに白とか黒とかそっちのシンプルな色をおすすめされると思ってたから意外だな
「これを着けると世界線の情報が色々見れたりするのその世界線の特徴とかその世界線でするべきこととか」
「あと世界線の狭間に落ちなくなるよ」
「世界線の狭間って?」
「世界線を移動する時に世界線と世界線の間に通り道があるんだけどそれを世界線の狭間っていうの、旅人の証が無かったらこの狭間に落ちちゃって2度と戻れなくなっちゃうから気をつけてね」
「へぇそうなんですね…ん?」
今結構やばいこと言わなかった?落ちたら2度と戻れないってやばくない?
「まあちゃんと証着けてたら落ちないから安心して」
「あはは…分かりました…」
安心しづらいなぁ…
「ところでこれどこに着ければ?」
「どこでも大丈夫、好きなとこに着けていいよ」
好きなところか…別にどこでもいいけどブローチっぽいし服のどこかに着けようかなまぁ無難に胸ポケットに着け…なんか視線を感じるような…?
「なんかありましたかレラさん?」
「いや別になんでも?ただ髪に着けた方が似合うけどな〜って思っただけだし」
「髪に、ですか?これブローチだと思ってたんですけど」
「それ一応どんな形にも出来るんだよねヘアピンとか髪ゴムとかシュシュの飾りとか」
ヘア系ばっかだな…
「じゃあ髪の毛に着けましょうかね、えっとどうすればヘアピンになるんですか…?」
「まあまあ貸して」
そう言ってレラは証を取り瑠衣の髪を結い始めた。横髪を三つ編みにしそのまま耳のあたりまで持ってきて証で留めた。
「よし出来たよ」
そう聞こえた時少し視界に違和感があったが気のせいだろうか
とりあえずどんな感じになったのかと確かめるために鏡を見た
「…は?」
目の色が変わっている紫に証とほぼ同じ紫に、カラコンをつけた覚えはないしそもそも買っていないなんなんだこれは
「え、いやなんですかこれは」
「どうかした?」
「いやその目の色が変わって」
「あー説明するの忘れてたね、これ証をつけると証と同じ色に変わるんだよね〜」
最初に説明してくれ、別に目の色が変わったからなんだってことないけど驚くから出来れば最初に説明して欲しかった。てか視界の違和感これか、多分これだな。
「てかレラさんの旅人の証はどこですか?」
「え、あるじゃんここに」
レラは自分の雫型で水色のネックレスを指さした
「え!?それなんですか?てっきりただのアクセサリーかと」
「まぁ傍から見たらそう見えるよね〜」
「てか形も変えれるんですかこの証って」
「そうだよ〜変幻自在!」
ますますこの証がどんなものか分からなくなってきたな…形や用途は変幻自在、世界線の行き来?を可能にしたりその世界線の情報が分かるとか…本当なのか?そんな事を考えてたら不意に思った。
てか次の世界線ってどうやって行くんだ?
世界線の狭間に落ちないようにって言うけどそもそも世界線から世界線に渡るってどうやるんだろう
「どした?ルイ」
「世界線から世界線に渡るって言ったってどこからどうやって行くんですんか?」
レラは笑顔で自信満々に言った
「心配ご無用!それもこの証が示してくれるよ」
「これが世界線から世界線に渡る扉、通称縫い目の場所そして姿を表してくれるの」
りんえ…?全く知らない言葉が出てきたな…
「リンエには線って意味があるの世界線と世界線にを繋ぐ線…って線だらけで何言ってるか分かりづらいね」
「まぁ結局は世界線から世界線に渡る時に入るゲートみたいなものそれだけ覚えといて」
「は、はい…」
この調子だと知らない言葉が大量に出てきそうだな…既にちょっと先が不安だなぁ
「とりあえず証は着けたね服とかそういうのは大体向こうで用意できるし最悪私が持ってるから大丈夫」
…ん?特に荷物を持ってる様子はないけど…一体どこにそんなものが…
「おーい、そろそろ行くよ〜」
分からないことを考えてる間にレラはもう立ち上がっていた、本当この人は行動するのが早いな
「はい!分かりました…!」
彼女の後を追いかけるように外へ出た、出る直前振り返った。これから出るのにもう戻ることはないのに部屋は生活感が残ったまま、まだ少し暖かいままだった。残ってるものは何もないけどこういうのを見ると少し寂しくなってしまう。
「…辞めるなら辞めるでいいんだよルイ」
「大丈夫です、決めたことですから。それにこの家の今の雰囲気は好きですけどそれはきっと昨日と今日あなたが居たからでもあると思うので」
彼女は少し私か私じゃない何かを見つめていた気がする、そしてまた軽くだけどどこか抜けきれない重さがあるように優しく笑った。
「…ふふ、そっか」
「じゃあ行こう、もう後悔しても遅いからね」
「分かっています、でも自分のした選択ですから」
家を出る時いつもより空が明るく見えた気がした、光がより眩しく感じた。
長く長く東京から電車に乗り、新幹線に揺られ、郊外をどこまでも歩き家も畑も何もないただの樹海に着いた。
「本当にここなんですか…?」
「大丈夫大丈夫、証は嘘つかないから」
そう言いながらレラはずっと足を止めず道もないもないここをどこへ目指すかをそこへどうやって行くかを分かりきったように歩き続けていた。
少ししたら扉、または扉っぽいそれがあった
「ほーらあった、これが縫い目だよ」
彼女はその扉…縫い目を手で示した
それはアンティーク調なのに傷も無く汚れも無くまるで今ここに置かれたような雰囲気だった。だが私の感覚がこの予想を否定するかのように最初からずっとここにあった友達言っている気がする。
「ここを通れば次の世界線に行けるよ」
「次ってどこへ行くんですか?」
「分かんない」
「え?」
「完全ランダムだもんこれ」
「ランダムなんですかこれ?」
「一応旅人の助けが必要なところが優先的に出るけど…まあそれ以外はどの世界線に行くか分からないね」
「マジですか…?」
「マジ」
「だからもしかしたら次ゾンビパニックが起こった世界線とかになるかもだしなんなら魔王とか居るかもだし」
「私何にもできないですよ…?」
「大丈夫私がなんでも出来る」
「え?」
このほんの少しの時間でこの人はどれだけ驚かせるんだ、てかなんでも出来るってどういうこと?
「なんでも出来るってどういう…?」
「そのままだよ、武術も魔法も生活に必要なこととかも全部なんでも出来るよ」
マジで何者なんだこの人…
「だから何かあったら私が守るから大丈夫、私があなたを誘ったんだもん死なせるわけにはいかないしね」
「まあ証着けてたら死なないんだけど」
「ならだいj…は?」
死なないって、今この人死なないって言った?え、言ったよね?思いっきり言ったよね?断言してたよね?
「しな、死なないってど、どういう…」
焦りすぎて呂律が回らない、なんなら頭も回んないし。
「証着けてたら防衛システムことFシステムが作動するから」
「えふしすてむ…?」
「フェニックスシステム、長いからFシステムって呼んでる、1代目の旅人が仲間が創ったフェニックスにインスピレーションを受けて証に追加したらしい」
「ん….?」
「まあとりあえず死んでも生き返るから大丈夫だよ〜ってこと、あとゾンビとかやばいバケモンとかになっても自動で元の状態に戻るから大丈夫〜ってことはさえ覚えとけばとりあえずオッケー」
軽いオッケーだった何も良くないんだけどてか渡る前に新情報が多すぎるなんでこんなこと全部言わなかったんだ、私が質問しなかったからか。にしては伝えるべきこと多すぎだろ、どうしよう渡った後にまた新しいやばい情報出てきたら。
「はぁ…とりあえず分かりました…」
「色々説明が長くなっちゃったねじゃあ行こうか」
彼女は縫い目に手をかけた、そして軽く躊躇いもなく開けた。
移る景色は不思議なものだった宇宙って言えば宇宙に見えるし電子と言えば電子に見えるようなまるでファンタジーのそれだった。
「それじゃあ入ろっか」
「はい…」
思ってたより高い!てかどこまで深いのすら分からない!足が震えてる気がする、てか震えてるなこれ完全に動かないもん
「大丈夫ルイ?怖い?」
「いや別にそんなことは…」
ある、全然ありますけどここまで来て怖いだなんて言いづらい!言えない!
「よし怖いってことだね」
あっバレた
「んじゃちょっと目瞑ってて、少し怖く無くなる魔法かけてあげるから」
そんなものあるのか…?とりあえず瞑ってみるかと目を瞑った瞬間腕を掴まれ状況を理解して瞬間にはリンエと呼ばれるところへ落ちていた
「はあぁぁぁ⁉︎」
「怖く無くなる魔法って言ったじゃないですか!」
「ごめん!あれ大嘘!そんなものはあるけどこっちの方が早い!」
「酷いですよ!」
「ごめんごめん!ほらもうちょいで出口だから!」
後で出た時にめっちゃ文句言ってやろう…ほんとこの人色々忘れたり言わなかったりで…
「あっそうだこっから加速するから舌噛まないようにね!」
「は?」
え、また加速するの?結構早いよ今でもすごい速度で進んでるよ?まじ?まじで言ってるの?
「ちょ、そういうのは早くから言ってくださいって⁉︎待ってまだ心の準備がってうわあぁぁぁ!」
やばいやばいやばい⁉︎どんな速度してるの⁉︎ジェットコースターに安全バー無しで乗ってるようなもんじゃないこれ⁉︎
「いった⁉︎」
加速して勢いのまま思いっきり放り出された、頭が追いつかないまま目を開けると広くのどかで自然に溢れた平原だった。
「大丈夫ルイ?相当強くぶっけたっぽいけど…」
髪一つ乱れず平気で立ってる彼女が言った、よく立ってられるなこの人…
「怪我とかしてない?血とかも出てない?」
「あぁ、まあ大丈夫だと思います…」
血が出てそうな感じはないしぶつけただけでどこか折れてそうな感じも多分ない。折れたことないから分からないけど
「にしてもラッキーだね、初めての旅人活動にピッタリの場所だよ」
「基本を覚えるのには色々と丁度いいね、魔法も使えるし武器だって扱える、魔物とかも出ないこともないしだからと言って面倒な奴らも今回は居なさそうだし」
そういって彼女は周りを見渡した後こちらに振り向いて手を差し伸べた
「それじゃあ旅人として必要なこと色々教えるね、大事なことは常識を持たないこと!そして適応すること!」
真逆じゃないか?常識を持たずに適応する…?どういうことだろ
そう思いながら私は彼女の手を取り立ち上がった。
彼女は自分のネックレス型の証に触れ何かを見始めた、ゲームとかでよくあるステータス確認画面みたいな水色の電子の板だった。
「あ、これも説明してなかったね、証に触れるとこの確認画面が出てくるから」
「ここにいろんな情報が入ってるの、この世界線でやるべきこととかここはどんな世界線なのかとかそれからここに居る人たちの情報も全部わかるよ」
すごいものだ大体なんでも分かるなんて、試してみようと思い自分の髪に着けられた証に触れてみた。
「…本当に見れるんですね、これ」
目の前に水色のあの板確認画面が出てきたここは魔王と勇者の居る世界線No.160らしい。ナンバーがついてるってことは他にも似たような場所があるのかな?
「あのレラさん」
「どした?」
「この世界線にナンバーがついてるのってどうしてですか?」
「あぁこれはね、世界線は世界線でも分かれ方が違うのさ最初の分岐点から違ったり例えば魔法が使える使えないとか」
「それか途中までは同じだけど誰かが死んだ死んでないで分岐したりなんならそこらへんに落ちていた小石が蹴られたか蹴られてないかでも分岐したりする、このナンバーはその途中から分岐した世界線を分別するためにつけられてるの」
「今私たちが居るところはNo.160だから原点となる世界線にかなり近いところにいるってことが分かるの」
「まあ私たち旅人は原点に近いとこまたは原点にしか行かないけどね」
「どうしてですか?」
「簡単に言えば木の先の枝が折られるか木自体が折られるかって考えた時に木自体が折られるのを防ぐよねって話」
「なるほど…」
「どれだけ多くの世界線が消されないためには根っこや根っこに近いところを守るのが1番いいもの」
そうなのか…てか難しいな世界線の基準、思った以上に複雑だな。もっと魔法が使えるか使えないかとかテクノロジーが発展したかしてないかとか単純なものだけだと思ってたら予想以上に複雑な話が出てきた…
「大体世界線のことは分かった?」
「まあとりあえず…」
「よし!じゃあここの世界線でやることを説明するねって言ってもここですることはそこまで難しくないよ言ってしまえば魔王の復活だね」
「え?」
しちゃっていいのそれ?てかそれって私たちがやっていいことなのそれ?
「実は私たち旅人がいる間はこの世界線とここから繋がる世界線全ての時間は進まないようになってるっていうか時間軸から一回切り離されてるの」
「一応時間は経つけど私たちがここから去った後私たちは居なかったことになって元の時間軸に戻されるの」
「でもそれじゃあ私たちが何かしても意味ないのでは?」
「そこは大丈夫ここでやった必要なことは向こう側が記録してそのままにしてくれるから」
「向こう側…?」
「詳しくは私も知らないんだけど初代旅人が今いるすごいところらしい、なんか全員やばいんだって」
「そうなんですね…」
「まあ先代も知らないって言ってたし多分先先代ギリ知ってる程度じゃない?」
「まあそんなことは置いといて他にやるべきもっと大事なことがあるんだよね」
「なんですか?」
確認画面に書かれてることはこれだけのような…
「ルイの特訓!」
「私?」
急に言われてびっくりした、そのせいで声が裏返ってしまった。私?私の特訓が大事なことなの?
「今もルイは魔法も使えなければ戦えもしないし情報収集もろくに出来ないからね、言ってしまえば無能と一緒だね」
めっちゃボッコボコに言うじゃん急に貶しまくるじゃん、全部事実ではあるけどそれはそれとして全然遠慮しないじゃん。びっくりしちゃったよジャブからとかじゃなくて初手から顔面ストレート狙ってくるじゃん
「だからルイには魔王復活させる前に特訓しなきゃね、ぶっちゃけ魔王復活なんて3分あればいけるし」
そんな簡単なんだ魔王復活、威厳もなんもないじゃん
「じゃあついてきて」
足早に彼女はとあるところへ向かう、一体どこに行くつもりなんだ…とりあえず置いてかれる前に追いつかなければ。
隣に並んだ時に彼女が聞いてきた
「ルイってなんか使える武器とかある?剣とかナイフとか弓とかさ」
そんなの使えるわけないでしょあんな平和極まりないところで生きてきたのだから…とは思ったが少し思い当たるものがあった
「アーチェリーなら趣味程度にやっていたので弓は少し…」
「趣味程度ってどのくらい?」
「楽しむ程度に時々大会も出ながらって感じですね」
「オッケーじゃあとりあえず弓特訓してみようか」
そう話しながら着いたのはさっきより大岩や木など障害物がある程度ある平原だった
「それじゃあ好きな弓選んで、1発ずつ撃って気に入ったのにしてもいいし」
彼女は複数種類の弓を出した、大きなものや小さなものクロスボウやよく分かんないけど多分魔改造されたおかしな形をしてるものなど…
「そんじゃとりあえずここに的置いとくね〜!」
いつの間にか遠くに離れていた彼女は的を設置していた
「とりあえず当たんなくてもいいから撃ってみて〜!」
私はアーチェリーなどで使う弓に近い黒色の弓を使ってみることにした、場所も違うし少し風もある。何より最近仕事漬けでアーチェリーをしてなかった、的も遠いし当たれば上々だろう、けどそれはそれとしてプライド的に適当にやるわけにもいかない中心に当てる気でやらなければ
矢を弓に付け構える、集中、集中…集中しなければいけないのに久しぶりに弓を撃つこの感覚に胸が高鳴る、緊張ではないはずなのに高揚で胸が苦しい。
それでも冷静に標準を合わせ姿勢を正し、整えタイミングを待つ、頭でここだと思った時には矢が的の中心に近いところに当たっていた。体が感覚を覚えていたのだ、頭が判断する前に本能がここだと決めその時には動いていたのだ。
「…当たった、嘘この距離で当てちゃうの?」
「すごいじゃんルイ!結構常人が撃つには遠くすぎる距離にしたのに!」
褒める声が遠くから聞こえる、彼女はこちらへ走ってきてこう言った
「これなら自動追尾要らないね!」
「自動追尾ってあの勝手に当ててくれるやつですか?」
「そうそう!でもルイならきっとそんなのなくてもほぼ百発百中で当てられるよ!」
「言い過ぎじゃないですか…?」
とはいえそこまで言われるのも悪い気はしないむしろかなり嬉しい
「でも自動追尾が不要なら証は何付与するのかな?」
「付与…?」
「そうそうある程度戦えるようになったら証が必要な魔法や能力を与えてくれるの」
何それ、何その初期装備みたいなやつ。この証万能すぎない?そんな初心者大歓迎サービスみたいなこともできるの?
「それからもう少し強くなったら次は大結界が使えるようになるの」
「おぺ、なんて言いました?」
「オペリーレね、結界のことね四元素、火水風土を強化した基礎大結界と自分しか使えない固有大結界があるわ」
すっごいファンタジー何オペリーレってかっこいいすっごいTHEファンタジーって感じになってきた。
「それじゃあ説明はこのくらいにして…弓はとりあえず後でもいいかもね、魔法の特訓をしましょう」
「はい…!」
あれから数時間が経った…
「魔力の流れって何ですか⁉︎全然流れてないんですけど⁉︎」
「おっかしいわね…大体旅人になったら魔力が流れるようになるんだけど…」
使えない、ぜんっぜん魔法が使えない。こういうのって簡単なやつならギリ出来るんじゃないの?そんな甘くないってこと?
「魔力が流れてないのかしら…少し脈を測らせて」
脈で分かるの?なんか魔法っぽいのをかざすとかじゃなくて脈測って確かめるの?
「は、はい」
レラはルイの手首に指を当て脈、というより魔力の流れを確認し始めた。
「…こりゃあびっくり流れる速度が最高速度のジェットコースター」
「最高速度のジェットコースター?」
「普通魔力って血とか酸素とかと似たスピードで体内を駆け巡るの早くてもここまでにはならない、本来魔力の流れは速い方が魔法の展開までに時間がかからず有利なのだけれど…」
「あなたの場合早すぎてあなた自身が追いつけてない、魔力があまりにも速く巡るからあなたが魔法を出そうとする時にはすでにタイミングを逃してる状態よ」
「つまりどういうことでしょうか…?」
「今の状態で魔法を使うのはほぼ不可能ね、初心者がいきなり上級者用の道具を使ってゲームをしたってほぼ使いこなせず終わるでしょう、そういうこと」
「なるほど…逆にどうやったら私は魔法が使えるようになるんですか…?」
「多分こんな速さで巡ってる原因は…あなたの体が魔力に適応出来てないのよ、本来魔力は血の速さとほぼ同じ、つまり同じレーンの中血管を通っているの、けどあなたの場合体が魔力に適応してないから魔力が血管の中じゃなく体の中を一周するように筋肉や細胞の中を自由に駆け巡ってる状態になってるの」
「だからあなたが魔法を使えるようになるには魔力を体に適応させなければいけない」
長い長い長い難しい難しい難しい、流れ?血管の中?そうなの?魔力ってフィーリングで感じましょうとかじゃなかったの?ちゃんとした原理とかあるの?
「適応って何すれば…」
「魔法を受け続ける」
「え?」
「四六時中魔法を受け続けて体を無理矢理魔力に適応させる」
「え?」
「とりあえずなるべく早く魔法が使えるようにならなきゃだから今日からやるわよ」
まじ?まじで言ってるの?魔法を受け続けるって死なない?それ死んじゃわないよね?
「えっと魔法を受け続けるって…」
「大丈夫よ攻撃魔法じゃないわ精神魔法や回復魔法よ、流石に攻撃魔法を浴びせたら今のあなたじゃ1発でKOだもの」
「こっわ」
「今日はまだ時間があるわ魔法は置いといて弓の練習をしましょう、出来ることをした方がいいわ」
「わっかりましたぁ…」
「あなたの弓の腕がそこそこすごいのはさっきので分かったわ、だから少し遠慮しないでいくわね」
「私が150mの距離から的を出し続けるわ、ノルマは30個壊す、または当てること、分かった?」
150⁉︎150mってそんな距離当てたことないって⁉︎当てられるの人間の腕で…?
「了解しましたぁ….」
私がそう言った瞬間彼女は150m先へ一瞬で行き的を複数だした
「それじゃあ始め!」
始まってしまった…やっぱり150mは遠い遠すぎる。アーチェリーは屋外なら女性で70m男性でも90mが最長だ、それを150mでやってだって?距離が少し変わっただけに聞こえるがこの80、60の差はでかい一気に感覚が狂う。普段の感覚でやったら一生終わらない、とりあえず遠くに飛ばすことだけを意識しよう合わせるのはそこから。
弓を引けるだけ引き姿勢を整え集中する、150mじゃなくもっともっと先を狙うようなイメージで撃つ、150mを目指して撃った時届かなかったら後の調整が厳しいまずは様子見の1発だ。
矢が放たれ的より少し奥の地面に刺さる、力一杯引いてこの距離なら150mまで飛ばすならこのぐらいの力で撃たないと届かない、でも力加減が分かればあとは早い標準を合わせて当てればいいだけだ。さっき撃った時的に近い位置ではあった、なら角度を調整すればいいだけだ。2発目全力で弓を引き撃つ、痛い、まだ2発目なのに相当痛い手袋ぐらい貰っとけばよかった何でもらうの忘れたかな。
そう思ってたとき矢が当たる音がした、前を向くと的に矢が刺さっていた。ギリギリに本当に的のギリギリに矢が刺さっていた。
「やった…!」
2発目で当たるなんて運がいいこのまま残り29個も…29個?待ってそういやまだ29個もあるんだった…
「頑張って〜ルイ、まだ一個しか終わってないよ〜」
あの人はほんっとうに…どれだけ私を困らせれば気が済むんですかね…⁉︎
第2話「基本のき!」
2人の立ち絵と軽いプロフィールです
これルイちゃん
名前:野添瑠衣
女の子
これレラちゃん
名前:レラ
こっちも女の子
こんな見た目だよーって思っといてください
コメント
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わあ、第2話、楽しく読ませていただきました!🌷 「旅人の証」がこんなに多機能でびっくり、しかも髪に着けると目の色まで変わるなんて…レラさんの自由奔放さとルイさんの戸惑いのバランスが絶妙で、思わず笑ってしまいました。特に「怖くなくなる魔法」が大嘘だったシーン、最高です(笑)。 新しい世界に飛び込む不安とわくわくが丁寧に描かれていて、続きが気になります!✨