テラーノベル
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「えっと…洗面所は…こっちか。」
ショーテと一緒に行ったっけ。これが目印だったような。ここを曲がって…
あった。洗面所。
「よし。確認す────」
「おい。」
ビクッ!?
低い声が僕の胸を刺した。聞き覚えのある、もう2度と聞きたくなかった声の正体は…
「なに勝手に使おうとしてんだ。」
「ひっ…ご、ごめんなさっ…」
テトラ・キャシー。僕がもう関わらないって決めたヤンキーだ。
「で。朝じゃないし。顔洗いに来たのか。なにしに来たんだよ。まさか喧嘩────」
「ちっちがっ、そのっ…くっく…」
「なに笑ってんだ。」
「笑ってなくてっ…くっ首をっ、見にきて!」
ひっくり返りそうになる声を抑えて…いや抑えてはなかった思いっきりひっくり返ったが勇気を出して話しかけた。
頑張った。僕世界一頑張った。
「…ふーん。すぐ終わるか。」
ピスタチオ色の目が僕を射抜く。
「ひゃっひゃい!すぐに!直ちに!」
「…そうかよ。はやくしろ。」
許可が降りた。命大事に。
✧• ──────────── •✧
僕は洗面所の栓をし、水を貯め首を映した。
小さな青あざと黒い跡が僕の首の左側にたくさんついていた。
ガコン。
僕は驚きと現実だったことに気がついた恐怖に思わず尻餅をついてしまった。
その音に気がついたテトラ・キャシーが近寄ってくる。
やばい…殴られる…!
僕は反射的に目を瞑った。
コメント
1件
うわっ、この緊張感……冒頭からテトラ・キャシーの「おい。」で心臓が止まるかと思いました。主人公の「僕世界一頑張った」って内面の叫び、可愛いんだけど切ない……。首にあざがびっしりって描写、何かあったんだろうなって想像させるだけでゾッとします。伏線の置き方が上手くて、続きが気になって仕方ないです。次話も楽しみにしてます!
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