(秋の夜。4人でひとつの大きなベッド。静かな部屋に、みんなの寝息が優しく重なる)
(〇〇は元貴の腕枕に、涼架は〇〇の背中にぴったり。滉斗はベッドの端で大の字)
(毛布の中はあたたかくて、夜は穏やかに流れていた。…そう、突然までは)
───「……おい、卵返せよ……!」
(寝ぼけたような声が、部屋に響く)
〇〇
「……え?」
涼架
「……え、いま……卵……?」
元貴
「…………ぷっ……」
(みんな目を開ける。声の主は──もちろん、若井滉斗)
───「俺のTKGが……冷めるだろ……ぬぅん……」
〇〇
「……TKGって言った!? たまごかけごはん!?」
元貴
「やっば…www寝言で“ぬぅん”って言ってるwww」
涼架
「え、待って、無理wwwお腹痛いwww」
(3人、布団の中で肩を震わせながら爆笑)
───「……しょうゆ少なめって言ったのに……焼きそば乗ってるのはルール違反だろ……ふんっ……!」
元貴
「焼きそば乗せてんの!?TKGに!?誰がそんな暴挙を!!」
〇〇
「むしろ夢の中で何食べてんの!?w」
涼架
「〇〇ちゃん、録音して!この人、起きたら絶対覚えてないよ!ww」
(滉斗はなおも夢の中で怒っているらしい)
───「おまえが…“味変です”とか言って…全部台無しにしたんだよ……TKGはなぁ……シンプルがいちばん……(涙声)」
〇〇
「う、うぅ…もうお腹痛い…www」
元貴
「感情こもってるのが逆に切ないし、でも無理www」
涼架
「夢の中で一人で味論争して負けてるの尊すぎるwww」
(笑いすぎて、全員涙目)
(そこで、突然滉斗がごそごそと動き出す)
───「……だから……俺は……おにぎり派なんだって……(ぼそっ)」
(ぴたっ)
(静寂)
(……)
元貴
「……え、結局そっち行くんかい!!!!www」
涼架
「意見180度変わってるのおもしろすぎwww」
〇〇
「笑い死ぬ……ほんとに無理www」
(3人、完全にツボに入ってしまい、枕に顔をうずめて笑い転げる)
(滉斗は、相変わらずスヤスヤと気持ちよさそうな寝息を立てていた)
朝|ベッドルーム
(鳥のさえずり。朝の光がカーテン越しに差し込み、ゆっくり目を覚ます滉斗)
滉斗
「……ん、おはよー……みんな……?」
元貴(ニヤニヤ)
「おはよう、おにぎり派。」
滉斗
「……え?」
涼架(ぷるぷる笑いながら)
「しょうゆ少なめだって言ったのに、焼きそば乗ってたんだよね…?w」
滉斗
「え、なになに!?え!?なんで知ってんの!?!?」
〇〇(にや〜)
「“ぬぅん”って言ってたよ、夢の中で。」
滉斗
「ぬ、ぬぅん!?!?うそだろ!?!?!?」
(3人がいっせいに爆笑)
滉斗
「ちょ、待って待って、なんかすごい恥ずかしい気がするんだけど!!」
元貴
「完全にTKG戦争してたよ。涙声だったし。」
涼架
「途中から味変論争で自爆してた。」
〇〇
「でも、かわいかったよ♡」
(〇〇のその一言で、滉斗の顔が一瞬で真っ赤になる)
滉斗
「な、なんか悔しいけど……〇〇が笑ってくれたなら……いっか……///」
元貴
「寝言で笑い取れる男、最強じゃん。」
涼架
「次からボイスレコーダーセットしとくね〜♪」
滉斗
「やーめーろーーーー!!!////」
(4人の朝は、今日も笑顔で始まるのだった)
💤 おまけ|その夜
(寝る前)
滉斗
「……もう絶対寝言言わねぇ…絶対寝言なんて……」
元貴
「言うんだよなぁ〜。おにぎり派のくせに。」
涼架
「次は味噌汁かな?納豆かな?」
〇〇
「私、どんな寝言でも、可愛いって思うよ?」
滉斗
「……は!?……なにそれ……もう……知らんっ!///」
(結局その夜もまた、4人はぎゅうぎゅうで眠りについたのでした)
次回もこれにするwww
作ってる時さ、絶対言わないって!って
思いながら作ったwwwお腹痛いwww
次回はほんとに言ってることを書く!
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