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「大佐命令だ、今…弱音を吐いた奴ァ…頭を撃って自害しろ
このおれの部下に弱卒は要らん!!!命令だ!!!」
「「「「………!!」」」」
「「「「!!!」」」」
モーガン大佐の言葉に弱気になっていた海兵はもっと弱気になり、震えながらも銃を自分の頭に突きつけた。
これにはエマたち四人もびっくり。これじゃ海兵じゃなく、自分たちよりも悪い海賊みたいではないか。
「どうかしてるぜこの軍隊は……!!!」
『ルフィ、わたしも行く』
「おう!」
「おいてめェら!!」
いくら敵の海軍でも、こんなやり方は見過ごせないのかゾロは刀を構えモーガン大佐の元へ向かおうとする。
しかし、先に動いたのはルフィとエマの方だった。
「エマ、ここは任せてくれねェか?」
『うん、いいよ。でも次は任せてね』
「おう!!
おれは海軍の敵だぞ、死刑にしてみろ!!!」
「!!」
エマの了承を得て、モーガン大佐に殴り掛かるルフィ。
その様子を見て、海兵たちも頭から銃を外した。
「ルフィさん!!!こんな海軍潰しちゃえェ!!!」
「身分も低い称号もねェやつらは…このおれに逆らう権利すらない事を覚えておけ
おれは海軍大佐、斧手のモーガンだ!!!」
「おれはルフィ!よろしくっ」
『ししっ任せたよ』
コビーが叫び、両者構えたところでエマは笑いながら退散し、ゾロの元へ向かう。
『ルフィのサポート頼んでもいい?』
「別におれはいいが…お前の方がいいんじゃねェか?」
『ううん、ちょっとやりたいことあるんだ。
任せたよ、ゾロ』
「…!ああそっちも気をつけろよ、エマ」
『ししっありがとう』
エマが声をかけると、口に構えていた刀を外し答えるゾロ。最初は躊躇っていたものの、エマの真剣な眼差しにしっかり了承した。
この後なんだかんだゾロもエマに甘くなるのである。
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「ナイス、ゾロ」
「お易い御用だ、船長」
エマが用事を終え、基地内から戻ってくると倒れているモーガン大佐と息子のヘルメッポの姿があった。
あの息子、いつこっち来たんだろ、と思いながらエマが戻るとルフィは目を輝かせながら手を振って迎えた。
「あっ!おーいエマー!!!どこ行ってたんだよー!」
『ちょっとね、ルフィたちは無事だ。ゾロもサポート大丈夫だった?』
「おう楽勝だ」
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