テラーノベル
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ーー『鏡のなかのバケモノ』
冷たい雨から逃げ込むように入った古い館は、足元を濡らす床板の軋みと、静寂だけが支配する場所だった。
「うわ、寒っ……どこだよここ」
青いニット帽の目深にかぶり直し、らっだぁはため息をつく。スマホの電波は圏外。脱出口を探して奥へ進むと、突き当たりの広間に異様な影が佇んでいた。
ぬめりとした長い手足、異様に大きな頭部、そして暗闇で鈍く光る目。およそ人間とはかけ離れた形をした「バケモノ」だ。
バケモノはこちらの気配に気づくと、威嚇するように喉を鳴らし、じりじりと距離を詰めてくる。
激しい恐怖が全身を駆け巡り、らっだぁは咄嗟に身構えた。
「来るな……!」
しかし、バケモノが照明の真下に一歩踏み出した瞬間、らっだぁの足が止まる。
怪物の首元には、見覚えのありすぎる赤い「マフラー」が巻いていた。
そして、威嚇だと思っていた声は、恐怖に慄き、泣きじゃくっている声だったのだ。
周りから見え方が異様だと遠ざけられ、
「あいつは変だ」
「バケモノだ」
と指をさされ、孤立していた過去の記憶。
誰にも理解されず、ただ傷つかないように必死で身体を丸めていた、昔の自分自身の姿――。
「……あぁ、そうか」
らっだぁはゆっくりと身構えていた手を下げた。
世間からの冷たい視線や決めつけが、自分をこんな恐ろしい姿の怪物に見せていただけだったのだ。
怪物に見えていたのは、誰かに見つけて欲しくて、傷つきながらここに閉じこもっていた自分自身。
「怖かったよな。ずっと一人で、こんな暗いところにいて」
らっだぁが一歩踏み出し、穏やかな声をかけると、バケモノはびくりと肩を揺らした。
「もう大丈夫だから。行こう」
そっと手を差し伸べると、バケモノは恐る恐る小さな手を重ねてきた。
その瞬間、ぬめりとした影はすっと消え去り、静けさだけが残った。
振り返ると、館の重い扉の隙間から、温かな朝日が差し込み始めていた。
#マイクラ実況者
るくるく~
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🌻☀︎
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#実況者
ことね@ペア画中@低浮気味
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コメント
1件
第1話、拝読しました。雨から逃げ込んだ館で出会う怪物が、実は傷ついた自分自身の姿だったという展開、とても胸に響きました。特に「怖かったよな」と声をかけて手を差し伸べる場面が印象的で、自己受容のテーマが静かに、でも力強く描かれていて素敵です。ニット帽の青い色や朝日の温かさなど、視覚的な対比も効いていました。続きが気になります🌷