今回は国見sideです。
違うところがあるかもです。
スタート
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国見side
今日は雨、梅雨はもうとっくにあけている。
なのに梅雨の日みたいな雨。暗い雨。
どちらかというと晴れは嫌いだ。 俺には似合わない気がする。
雨の雫が傘から落ちた途端に名前を呼ばれた。
「国見ちゃ~ん!!」
「及川さん-!」
暗い雨の日でも、いつものように声をかけてくれた。
「おはよ。」
「おはようございます。」
及川さんの笑顔は晴れの日みたいに笑っていて。俺にはできないな、、、。
及川さんには中1の最期に告白された。
なに言ってんだ‥って思ったけど、涙が出てきて
あ、俺 この人が好きなんだ、好きだったんだ
って気づいたんだ。
「今日は雨ですね。」
「ん~。雨でも国見ちゃんは綺麗だし。」
「いや、及川さんのほうが綺麗です。」
本当のことだ。
こんな美形の人 そうは居ないでしょ‥。
放課後
「今日も及川さんと帰るのか。」
くつ箱で話しかけてきたのは中学からのつき合いの金田一。
中学での影山との接し方に少し罪悪感があったらしい。
まぁ、、、なくはない。
「うん、なんかごめん。」
「いや、楽しんでな。」
コイツ、いい奴なんだ─。
十分後
及川さんはまだこない。
雨が強く弱くなっていくなか、
みんなぞろぞろ帰っていく。すべての部活は休みだから。
雨の中、走って帰る人もいるし、まちがえて
部活に行こうとしてる人もいる。
及川さんもかな。
「ごめん!国見ちゃん!」
「いえいえ、全然大丈夫ですよ。」
「うぅ~。寒っ、もう秋かぁ。
雨降ってるから余計に寒いですね。」
本音をはいてしまった。
はいてもいい本音だけど、
「‥寒いんだったら手、繋ぐ?」
「え!,?」
急な発言に驚いた。
瞬きを繰り返す。
「繋ぎたいですけど、外ですし‥//」
そうだ。男性同士が手なんか繋いでたら変な目でみられる。
「この傘透けてないから見られないよ。」
確かに、この傘は黒だ。でも見えるじゃんツ!
ギュッ
「え!?//」
及川さんは俺の手をそっと握った。
及川さんの肌にちゃんと触れたのはこれが初めて。
「国見ちゃんの手 あったかぁい。」
この人の肌に触れると、自分が敏感になった感じがする。
でも、なぜか
ギュっ‥
─なぜか繋ぎたくなった。
さらに握ることであたたかくなった。
「‥あたたかいです。」
そのあたたかさは
俺の手を壊しそうな─。
(スキップ)
明日はデートだってことをすっかり忘れてた。
もっとおしゃれにしてこなきゃ。
初めてのデートかな。行ったっけ?
分かんないや、楽しみ。
もうあたりはすっかり暗くなった。
その時だった。
前から光が近づいてきて─
「君!危ない!」
「え──」
車が歩道に突っ込んできたんだ。
声を駆けられて、すぐ避けていれば助かったかもしれない。
けど急なことに混乱していた。
目を開けたら、頭や体から血がでてた。
痛い‥、すごく痛い‥。
周りの人が俺に声をかける。
意識はあった。
タヒにそうだった。
返事が出来なかった。
流れてくる血を見て、
タヒぬ予感がして走馬灯というものをみた。
そこで思い出したのは
家族でも友人でもなかった─。
コメント
2件
なんか東リベみたいだけど好きーーーーーーーー!!!!!!
はぅ、、、、 こりゃキツい……マジで絶対幸せになれ…、、←及国最推し 続き頑張ってください!!