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ちょこ
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耀聖(ようせい)
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「旅行行くことになった。2日くらいで帰ってくる」
「何?急やん。旅行やったら俺も連れて行ってや」
「ごめん、今回友達と行くからさ。また二人で行こ」
「今回だけな。忘れんなよ」
「うん、じゃあ行ってきます」
「行ってらっしゃい」
「あーあ、本当に来ちゃった。嘘ついちゃったし帰らなかったらなんて言うかなぁ…。」
私は死ぬために人気のない廃墟に来ている。飛び降りるために。
「こんなことしに来たって知ったら怒るだろうなぁ。帰った方がいいのかな。でもなぁ、もう生きるの疲れちゃった。私は貴方のことが好きな私のままでいたい。だから翔にも私のこと忘れないでずっと覚えて生きていて欲しいなんて我儘かなぁ。」
廃墟に着いて、屋上に向かう。
「この街ってこんな綺麗だったんだ。」
そこには綺麗な夜景が広がっていた。
「自分勝手ごめんね…。来世があったら…また貴方に、翔に会いたい。だからその時はまた…
それから何日が経っただろう。2日ほどで帰ってくると言った彼女はまだ帰ってきていない。そろそろ4日経とうとしている。電話しても出ない。
「どうして?行き先も教えてくれんかったからどこにいるかも分からへん」
何度も電話をかけているが出る気配もない。
「マジでいつ帰ってくるん。楽しすぎて?いやでもそれやったら連絡するやろうし、なんかあった?」
悩んで部屋を歩きながら考えている。彼女のことが心配でどこにも行けない。そんな時彼女の親から電話がかかってきた。
「え、お義母さん?」
電話に出る。
「翔くん、琴羽が…」
「どうかしたんですか?それが旅行に行くって言って帰ってきてなくて」
「違うの、落ち着いて聞いてね。あの子の…琴羽の、死体が、発見されたってさっき警察から電話があったの」
「…は?死体?」
「貴方たちの家から近くにある森の中の廃墟の下に死体があったって…。見た感じ自殺だって、」
「自殺…?あいつが?」
「また改めてお葬式の日程とか連絡するから」
そこで電話が切れた。
「…どういうことなん?あいつが自殺?そんな素振り全く…しかも旅行って…嘘、やったん?」
何にもやる気が起きない。頭の中をそれだけが支配している。
「な、んで”、俺のこと置いていくん”?なぁ、俺のこと、ひとりにせんといてや”…。ずっと…一緒に、おるって約束、したやん”、おいてくなよ”」
そこからの記憶は全くない。ただただずっと泣いていた気がする。いつも泣くことなんてないのに今日は一生分ぐらい泣いたと思う。
葬式の日はあっという間に来た。
「お久しぶり、お義母さん。お義父さん。」
「久しぶりね。こんな形で会うことになるとは思いもしなかったわね。」
「久しぶりだな。お互い悲しいとは思うがわざわざ来てくれてありがとう。」
「いえ、これで会えるのが最後なので。」
「そうね…。」
葬式中はもう涙が出なかった。ただ彼女の肌は前より白くて、直視したくなかった。見た時、彼女はもういないのだと改めて実感させられた。
あれから何週間経っただろう。未だに俺は何もする気が起きなくて生きた心地がしなくて何度も死にたいと思うようになった。彼女の場所に行きたいと、そう願うようになった。
そうやってしてるうちに長期休みが開けて学校に行かないといけなくなった。学校に行ってる。だが毎日つまらなくて、彼女がいない世界にはまるで色がないように見えていた。
いつものように学校に行ってる時、俺は信号無視の車に轢かれた。俺は救急車で病院に運ばれた。
だが間に合わなかった。俺は死んだ。彼女と同じ場所に行ける、そう信じて…
主人公 翔(しょう)
高3 琴羽の彼氏
車で轢かれて死んだ
ヒロイン 琴羽(ことは)
高3 翔の彼女
廃墟の屋上から飛び降り自殺
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