テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
85
222
103
_別に難しいことじゃない。上手くできないだけさ
第十四話【ダメダメだからこそ腕が良い】
し「そういえば先程ポーションを作っていると聞いたのですが…」
彩「あぁ、うん。作ってるよ」
し「しっ、試作品とかありませんか!!?
しよく、ポーションだけは作れないんです…
だから、教えてください!!」
彩「えぇ…?教えろと言われても…..
俺普通にやってるだけだぞ?まぁ多少は特殊かもしんないけど… 」
し「じゃあ尚更教えてください!!
しよくは、ポーション作りしたいんです!」
彩「えぇ…?」
夕『…俺からもお願いします!!』
俺は深々と頭を下げた。
ちなみにしーちゃんは土下座をしている。
彩「もー…しょーがねぇなぁ…好きこそ物の上手なれっていうしな!いいぜ、教えてやる」
し「!!
ありがとうございます!師匠!!!」
彩「おう、師匠はやめてくれな
それじゃ、早速ポーション作りすっか!
やり方を簡単に言うぞ、しっかり聞いとけな」
材料を用意します
ボトル、鍋、スプーンを用意します
調合します
完成
彩「終わりだ」
し「…いや、至ってどシンプルなやり方じゃないですか!!」
彩「だから言ったろ?俺は普通にやってるだけだって。こういうのはな、別に難しくないんだよ。上手くできないだけさ。だからこそ、練習すんだよ」
し「し、師匠…!しよく、感激致しました…」
彩「だから師匠はやめてくれって…」
夕『彩さん…凄いねぇ!!俺びっくりしちゃった』
彩「えぇ…?そうかぁ?自分じゃよく分からんもんだな」
俺バカだからよくわからないけど、つまり…
ダメダメだからこそ、腕が良いってことだ!
普通の人は皆最初ダメダメ
それでもやり続けてればいつか良いものができる…うん、勉強になったよ!!
夕『ありがとう、彩さん!勉強になった!!』
し「しよくも、よーく学ばせていただきましたっ!!」
彩「おー、それなら良かったわ!さて、そろそろ依頼を完了させなきゃな。手伝ってくれるか?2人共」
夕『もちろん!!』
し「しよくに出来ることならなんでも!」
彩「そうだなー、このポーションを使った菓子って作れたりするか?」
し「作る、ですか…。しよく、実際に食べたやつしか作れないのですが…。やれるだけやってみますっ!!」
彩「ん、ありがとな」
夕『ねぇねぇ、俺は!?』
彩「あーじゃあ、今から俺に異能使ってみてくれよ!気になるだけだけど」
夕『そんなんでいいのー?じゃあいくよ〜
“願いは微睡みの中に”』
彩「おぉ、ふむ…。…..なーるほどね」
夕『え、もしや食らってない?!ちょっとちょっとだけ悪夢にしたんだけど…』
彩「んー、俺そもそも辛い過去持ってないしなぁ。それに悪夢はもう見慣れてるし…あ、ちなみに俺生粋の不幸体質ね」
夕『わぉ、可哀想…!!』
彩「んや?不幸ってのも意外と悪くないよ。
面白いしな」
夕『この人つおい!』
し「あ、あの!やっぱり作れなさそうです…
すみません、役たたずで…」
彩「んーん、大丈夫だ。役たたずじゃないよ」
し「師匠…ありがとうございますっ…!」
夕『うんうん!良かったよかった!』
彩「誰目線なん?」
?「おーい、たーのも〜。華坂彩はいるか?」
彩「げっ、忘れてた…。今日は”アイツ”が来る日だったな…」
夕『アイツ?』
彩「俺の天敵であり、幼なじみ」
?「なーんだ、いるじゃん。良かった」
夕『ん、アレ…?』
なんだか、この人見覚えがあるような…。
誰だっけ?
思い出せそうで思い出せないぃ…。
…あっ、もしかして…..?
コメント
7件
読ませていただきました!ポーション作りの指導、まさかの「普通にやってるだけ」なんですね(笑)。彩さんの「ダメダメだからこそ腕が良い」っていう考え方、すごく沁みました。しーちゃんの真剣さと夕くんの呑気さの対比も可愛くて、幼なじみ登場で次が気になる終わり方でした!