テラーノベル
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みこちゃんは、たぶん鈍感だ。
いや、“たぶん”じゃない。絶対鈍感。
こさめは朝から机に突っ伏しながら、ちらっと斜め前を見る。
窓際の席で友達と笑ってるみこちゃんは、今日も楽しそうだった。
その横顔を見てるだけで、胸の奥がじんわり熱くなる。
――好き。
ちゃんと自覚したのは結構前だ。
でも、みこちゃんには全然伝わらない。
🦈「おはよ、みこちゃん」
毎朝一番に挨拶して、
🦈「一緒帰ろ」
放課後は当たり前みたいに隣歩いて、
🦈「みこちゃんって優しいよね」
そんなことまで言ってるのに。
なのにみこちゃんは、
👑『こさめちゃんって距離近いよね〜』
とか、
👑『一緒いると楽しい!』
とか、
そういう反応しかしない。
違う。
そうじゃない。
こさめはみこちゃんだから特別なのに。
でも、それを真正面から言う勇気はなかった。
もし「ごめん」って言われたら終わるから。
だからずっと、遠回しに好きって伝えてた。
……伝わってないけど。
👑「こさめちゃんー」
名前を呼ばれて顔を上げる。
みこちゃんが笑いながらこっちに来ていた。
👑「今日購買行く?」
🦈「……行く」
👑「じゃあ一緒行こ!」
ほら、こういうの。
期待するに決まってる。
みこちゃんは距離が近い。優しい。笑顔もずるい。
こさめだけ特別みたいな顔してくるくせに、本人は何も気づいてない。
購買までの廊下を並んで歩きながら、みこちゃんがぽつりと言った。
👑「最近さ、寒くなってきたね」
🦈「……そうだね」
👑「冬ってなんか人恋しくならない?」
どきっとする。
🦈「……なるかも」
👑「ねー。なんか誰かとずっといたくなる」
その“誰か”に自分が入ってたらいいのに。
そんなこと考えて、勝手に落ち込む。
みこちゃんは何も知らないまま笑っていた。
その日の帰り道。
隣を歩きながら、こさめはふと思った。
――これ、いつまで続くんだろ。
期待して、勘違いして、一喜一憂して。
みこちゃんは優しいから、こさめが隣にいても拒まない。
でも、恋愛として見られてるかは別。
もし本当に脈なしだったら。
ずっとこのままなの、結構きつい。
🦈「……みこちゃん」
👑「ん?」
🦈「こさめいなくなったら寂しい?」
気づいたら、そんなこと聞いていた。
みこちゃんは少し驚いた顔をして、それから笑った。
👑「そりゃ寂しいよ」
🦈「……なんで」
👑「え?だって毎日一緒いるじゃん」
違う。
聞きたいのはそういうことじゃない。
でもそれ以上聞けなくて、こさめは「そっか」とだけ返した。
その夜。
ベッドに寝転びながら、スマホを見つめる。
みこちゃんとのトーク画面。
ほとんど毎日連絡してる。
くだらない話ばっかり。
でも、それが嬉しくて、苦しくて。
🦈「……もうやだ」
ぽつりと呟く。
好きなの、こさめばっかりみたいだ。
だから。
次の日から、少し引いてみることにした。
押してダメなら引いてみろ。
恋愛相談の動画で見た。
正直、こんなのしたくない。
でも、少しでもみこちゃんがこさめを意識してくれるなら。
朝。
👑「おはよ、こさめちゃん!」
いつも通り笑いかけてくるみこちゃんに、こさめは小さく返す。
🦈「……おはよ」
それだけ言って、自分の席につく。
背中に視線を感じた。
でも振り返らない。
休み時間も、自分から話しかけない。
昼休みも別の友達と食べた。
ほんとは気になって仕方ない。
みこちゃん今なにしてるかな、とか、こっち見てないかな、とか。
でも我慢した。
すると、午後の授業前。
👑「こさめちゃん」
不安そうな声。
顔を上げると、みこちゃんが立っていた。
🦈「……なに」
👑「今日なんか変じゃない?」
🦈「別に」
👑「俺なんかした?」
その言葉に胸が痛くなる。
そんな顔しないでほしい。
でも、ここで戻ったら意味ない。
🦈「してないよ」
👑「じゃあなんで避けるの」
避ける。
その言い方だけで、少し嬉しくなってしまった。
気づいてるんだ。
こさめが離れたこと。
🦈「……避けてない」
👑「避けてるよ」
みこちゃんは困ったみたいに眉を下げた。
👑「なんか今日ずっと変」
🦈「……」
👑「こさめちゃん」
名前を呼ばれる。
優しい声。
だめだ。
これ以上続けたら、普通に負ける。
放課後。
こさめは逃げるみたいに教室を出た。
でも階段を降りたところで、後ろから足音が聞こえる。
👑「こさめちゃん!」
追いかけてきた。
心臓が跳ねる。
🦈「……なに」
👑「待ってって」
みこちゃんは息を切らしながら、こさめの前に立った。
👑「ほんとにどうしたの」
🦈「別に」
👑「別によくない」
真っ直ぐな目。
こんなの、期待する。
👑「今日ずっと避けられてるみたいで嫌だった」
その一言に、胸がぎゅっとなる。
🦈「……嫌だったの」
👑「嫌だよ」
みこちゃんは即答した。
👑「なんか、落ち着かなかったし」
🦈「……」
👑「こさめちゃんが話しかけてくれないだけで、こんな変になるんだって思った」
心臓がうるさい。
それ、期待していいの?
🦈「……みこちゃん」
👑「ん?」
🦈「鈍感すぎ」
👑「え?」
こさめは唇を噛む。
もう限界だった。
🦈「こさめ、ずっとアピールしてたのに」
👑「……アピール?」
🦈「好きって」
みこちゃんが固まる。
こさめは顔が熱くなるのを感じながら続けた。
🦈「一緒帰りたかったのも、隣いたかったのも、連絡したかったのも、全部みこちゃんだからだし」
止まらない。
🦈「なのに全然気づかないし」
👑「……え」
🦈「こさめ、みこちゃんのこと好きだから」
🦈「みこちゃんのば〜〜かっ!」
沈黙。
風の音だけが聞こえる。
みこちゃんは何回か瞬きをして、それから急に顔を覆った。
👑「……うそ」
🦈「うそじゃない」
👑「え、待って」
耳まで真っ赤になってる。
👑「俺、脈なしだと思ってた」
🦈「……へ?」
今度はこさめが固まる。
みこちゃんは困ったみたいに笑った。
👑「だってこさめ、誰にでも優しいし……俺だけ特別だと思えなかった」
🦈「……みこちゃんだけ特別だったし」
👑「え」
🦈「気づけよ……もう‥」
恥ずかしくて死にそうだった。
でも、みこちゃんはぽかんとしたあと、だんだん顔を赤くしていく。
👑「じゃあ……」
🦈「……」
👑「両片想いだったってこと?」
こさめは小さく頷く。
次の瞬間。
👑「うわあああ!!」
🦈「!?」
みこちゃんが頭を抱えた。
👑「俺めちゃくちゃチャンス逃してたじゃん!!」
🦈「うるさ……」
👑「え、待って、え、嬉しい……」
本当に嬉しそうに笑うから、こさめまで泣きそうになる。
好きな人に、同じ気持ちだったって言われるの、こんなに安心するんだ。
みこちゃんはそっとこさめを見る。
👑「……こさめちゃん」
🦈「なに」
👑「好き」
真正面から言われて、息が止まりそうになる。
🦈「……うん」
👑「付き合ってほしい」
ずっと君から聞きたかった言葉。
こさめは俯いて、それから小さく笑った。
🦈「……こちらこそ!」
リクエストありがとうございましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
あ、リク下さい、まじでまじで(?)
緑水でも黃水でも、
新しく水受け短編でも作って赤水でも紫水でも桃水でも書きますので!
土下座で頼むのでリクを下さい‥
藍翠 瑠蒼
#シクフォニ
コメント
10件
黄さんと緑さんで水さんの取り合い?奪い合い?のお話みたいです🥹💞
黄水で黄さんが水さんのことでろでろに甘やかすとかいけますか…🥹🥹

リクエスト失礼します。 紫水でなにかきゅんきゅんするようなお話見たいです😖🩵💜よろしくお願いします!!!