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あのとき 、僕が気づいて 、手を差し伸べていたら _ 。
そんなことを考えていたら 、
突然 、 激しい頭痛に襲われた 。
今更そんなことを思ってももう遅い 。
どのみち彼は自死を選んでいただろう 。
どんな世界になろうとも 、
君が俺のことを選んでくれるまでは
“ そうなるように仕向けるから 。 ”
学校でも君はいつも1人だった 。
父親からは暴力を振られ 、兄や母は夜中まで帰って来ない 。
どこにも居場所なんてないはずだった 。
でも君は 、いつも一緒にいるはずの俺じゃなくて 、校内で唯一優しく接してくれていた ” 如月ゆう ” って子と仲良くしていた 。
ゆう裙は生徒会長で 、誰にでも優しく接するタイプの優しい子だった 。
あの子は誰にでも優しいから 、きっと他の奴らとは違ってれるのことも他の人と同じように扱ってくれていた 。
赤 「 まぁ 、当然か 。 笑 」
俺がそうなるようにしたんだから 。
赤 「 っ 、 」
何度も何度も脳内で繰り返されるあの悲惨な光景 。
元の形がわからないような醜い姿の君 、無数に弾け飛んだお揃いの鍵飾り 。
哀しそうに鳴き続ける蝉の声 。
何度も脳裏をよぎる真っ赤に染まった君の白かったはずの肌 。
きっと君は俺がやったって気づいているよね 。
赤 「 綺麗なまま … 壊せたらいいのに 、 笑 」
本当は壊したいわけじゃない 。
けれど 、僕にはそれしかできないから 。
赤 「 ねぇ 、不思議じゃない ? 」
「 れるがいなくなってから 、世界が綺麗に見えて仕方ないの 。 笑 」
君の消えた静かな夏 。
今までのような迫力は全くなく 、薄っぺらい日々 。
でも何故か 、日が経つにつれて 、世界がどんどん綺麗に見えて仕方ない 。
君がいなくて 、哀しいはずなのに 。
どうしよもないくらい 、儚くて 、
“ どうしようもないくらい 、狂ってる 。 ”
君が帰らなくなってから何日経っただろう 。
突然 ぷつっ っと音がして 、
俺の中で 、何かが切れた 。