『担当執事達に愛される日々』〜御奉仕致します、主様〜
NINTH butler ラト・バッカ
私の朝は叫び声から始まる。
『ん……。』
パチッと目を開ける。
『おはようございます。主様。』
『わー!!!!?』
起きた瞬間ラトがすぐ横にいた。
『な、なんで私のベットに入ってるの!?』
『クフフ、すみません。主様の寝顔が可愛くてつい。』
『びっくりした…。』
『すみません、驚かせてしまって。』
ラトはしゅんっとする。
『大丈夫だよ。』
ラトの頭を撫でる。
『今日主様はお仕事ですか?』
『うん。』
『そうですか…それでは夜まで会えないんですか…。寂しいです。』
『ラト…。大丈夫だよ。ちゃんと帰ってくるから。』
『絶対ですよ?約束です。主様。』
『うん。約束。』
私はニコッと微笑む。
『朝ごはん一緒に食べる?』
『いいんですか?』
『うん。私がラトと食べたいの。』
『主様…ふふ、嬉しいです。』
私とラトは一緒に食堂に向かう。
相変わらずパセリしか食べない。
『行ってらっしゃいませ。主様。』
私は主様を送る。
『……主様がいないと退屈ですね。…誰かに模擬戦でも挑みますか。』
私は短剣を振り回す。
『……。』
(よし、これをこっちに移行して…データを入力したらプレゼン資料は完成かな。)
『よし、頑張るぞ。』
カタカタカタ……。
私はパソコンを打ち込む。
(早く会いたいな…。ラト、今何してるかな。)
一方その頃。
『主様…。退屈です。早く帰ってきてください。』
私は庭でパセリを収穫しながら主様のことを考えていた。
『ミヤジ先生に絵本でも読んでもらいましょう。あと一緒にバイオリンを弾いたり……。』
お互いに会いたがっている。その想いはきっと届いているはず。
『え…。通達ミスですか?』
『あぁ。取引先へのプレゼンは明日だ。
それまでにプレゼン資料完成させておくように。』
『は、はい。分かりました。』
(そんな、もっと早く伝えて欲しかった…っ。でも後データを入力して写真を貼れば終わるから…。でも、夜に帰るってラトには言ってたし……。今日は残業かな……。)
夜。デビルズパレス。
『22時…。遅いですね、主様。
帰ってくると約束したのですが……。』
(もしこのまま…帰って来なかったら…。)
深夜1時
『…終わったぁ。早く、ラトに会いたい……。』
私は指輪を外し、地下の執事部屋に向かう。
『!この足音……主様!』
私は廊下を走る。
『地下の執事部屋にいなかった、じゃあどこに……。』
『主様…!』
ラトが私に飛びつく。
『わっ!』
『おかえりなさい…。寂しかったんですよ?』
『私もだよ。ラト。ごめんね。仕事で色々あって。』
『そうでしたか…でも、こうして帰ってきてくれました。それだけでもう満足です。』
『ありがとう。ラト。ただいま。』
私とラトは自室に向かう。
『フフ、安眠サポートしてあげますね。今日もよく頑張りました。主様。』
『ありがと……ラト。今日はよく眠れそう。』
(大好きですよ、主様。明日もその先も。これからもずっと…。)
次回登場する執事
ヒント 料理が得意
(ご飯食べてみたい。絶対美味しい)
コメント
5件
見るの遅くなってごめんなさいありがとう最推しが出てくれるなんて残りは、バスケの試合見た後絶対みますねいつもありがとうございますまじでありがとうございます
うわーーーー! 最推しありがとう! これ見れただけでインフル一瞬で治った! もう気合いで治す!