異gremだよ〜。
このアプリで科学や続科のem受け中心で小説を書かれている方が居るんですがその方の小説が好きすぎてかなり影響受けてます。
なんかね、感情移入し過ぎてこっちまで病みそうになるけど好きなんだよね。
お名前は伏せますが気になったらちょっと調べて見てください。
では、どうぞ……
異grem【Spielzeug】
「Emile」
作業を行っていた手を止め振り返る。
そこには見慣れた憎たらしい面を引っさげた『総統サマ』が
コツコツと革靴をわざとらしく鳴らし、まるでランウェイを歩くがごとく、舞台に立った役者のように歩く様に酷く苛立つ。
ゆっくりと私のデスクチェアに腰を下ろすと、頬杖をつき無駄に長い脚を組む。
つい数秒前までただのデスクチェアだったそれが玉座の様に見えてしまうのは奴の持つカリスマ性からか
それとも……
いや、辞めよう……これ以上は…
そんな事を考えていると、とん、とん、と不機嫌そうに指先を一定のテンポでデスクに打ち付け、この先を促す。
奴の目の前に跪き、顔を上げる。
かち合った碧眼は酷く濁り、まるで雨が上がって出来た水溜まりの様。
嗚呼…無様だなァ……
そんな男に命を捧げる自分も…
…ははっ……酷い笑い話だ。
「mein niedlich Spielzeug」
「…mein Führer」
差し出された手を取りキスをする。
リップ音すら響かない唇を添えるだけのキス。これはせめてもの悪あがき。
それが気に食わなかったらしい
無理矢理立ち上がらされ深い口付けを落とされる。
抵抗なんてしない。すれば更に機嫌を損ねて面倒な事になるだけ
「行くぞ」
「……あぁ…」
強く手を引かれ、それに黙ってついて行く。
この方向は……寝室か
一体何をそんなに必死になって居るのだろう。
私は数多存在する駒の内の一つでしか無いのに。
ただ静かに、壊されるその日が来る事を待つ『オモチャ』なんて
お前が最も嫌うモノだろう?
いつか
この身体が
この心が
壊れてしまえば
私は
私は、自由になれるのだろうか
最近になって この点々の機能知りました。
熟年夫婦みたいなgremも好きだけどこんな感じの、全くもって噛み合ってないすれ違いだらけのグラッグラで不安定なgremも好き。
ちなみにSpielzeugの意味はドイツ語でおもちゃ、
『mein niedlich Spielzeug』は
『私の可愛いおもちゃ』という意味です。
私の中でgrさんは大抵の物を駒として見てて、実は彼にとっておもちゃってなかなか無い大切なモノなんじゃ無いかなぁ…と。
でもemさんはおもちゃの意味を『いくらでも替えのきく量産品』として捉えてるんですね。だから最初からgrさんへの思いは見ないふりしてる感じです。
mine Führerは知っての通り『我が指導者』とか『我が総統閣下』という意味です。
間違ってたらGoogle翻訳さんに文句言ってください。
では、また次の作品で……