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sideキヨ


元カノとあったあの日から、どうも引っかかることがあった。

電話の名前と彼女の「時間切れ」という言葉からして、きっと他に協力者がいるのだろう。

ただ、その協力者という人物がどれだけ思考を巡らせても見当すらつかなかった。


「おぉぉい゛!!まじであのイカレ女の協力者って誰なんだよ!!」と一人きりの自宅で声を上げる。


どんだけ考えてもわかんねぇよ。……

ただ、俺の身近な存在となると友達に相談するというのもリスクがあるから、このことは自分の中だけで留めておくことにした。

今日はフジと実況をとる約束がある。正直、今は実況所ではないような気もするがドタキャンするのも良くないだろうと思い、フジに会うからいつも以上に寧入りに身支度を済ませ自宅を後にした。


「俺の身近にあの女の協力者がいる」と思うだけで、この世界の味方は随分と変わった。誰を信じて良くて、誰を疑うべきなのか。

でも、少なくとも確実にフジだけは信じていい相手だと思った。だから今日会った時にちゃんとフジと話をしようと思った。


電車を乗り継いでフジの自宅へ無事到着した。



ピンポーン



「おーいフジー来たぞー」と一言ドアの前で言葉をかける。

すると、中からパタパタと足音が聞こえてきた。


ガチャっとドアが空いて、出てきたのはフジではなく何故かヒラだった。


「あっ!キヨ〜!いらっしゃ〜い」とヒラが一言。

それにつられて「お〜ラーヒー〜お邪魔しまーす」なんて言っちゃったけど、……なんでヒラいんだよ!笑笑 自然すぎて、ヒラん家来たのかと思ったわ笑!

なんでヒラがいるのか疑問に思った俺は「あれ、今日は俺とフジが実況とる予定の日だったんだけど、なんでラーヒーがいんの?」と問いかける。すると「ちょうどこっちに用事あって帰りにフジの家よったんだよ〜 俺いちゃダメだった?」なんて言ってきた。

いちゃダメな訳じゃねぇけどさぁ。……フジと話したいこともあったし、そもそも今日フジと2人きりじゃん!とか思って念入りに準備にしてきてんだよこっちわ!!笑 なんて内心思ったが、平常心を保ちながら「いや、別にラーヒーいても問題ねぇけど!」と一言返す。



実況を無事に取り終えた後、フジが入れてくれたお茶を飲みながら俺は最近の出来事を話すことにした。

あのイカレ女の話をラーヒーにも聞かれることになるが、こいつは信じていい人だと思ったからだ。

一応ラーヒーはこの話に関係している訳では無いから、聞いていて退屈かもしれないと思い、予め「俺の元カノに色々危険な目にあってることについて話すんだけど、ラーヒー大丈夫か?嫌だったら聞かなくていいからな。」と伝える。

するとヒラは「ううん、聞かせて。俺のことは気にせず話して大丈夫だよ。」と言い、ニコッと笑みを浮かべた。

その一連の会話を聞いていたフジが「ヒラには俺が刺されたことはもう伝えてあるよ。てゆか、こんな形で話すってことはキヨにもなにかあったの、?」と心配した表情で問いかけてきた。

「ちょっとな。実害はないけど、ちょっと引っかかるとこもあって。」と答える。

その後、少し間を置いた後、最近元カノ本人が会いに来たことについて詳しく全てを話した。


そして「俺の周りの人物に、その女の協力者がいるかもしれない」ということも伝えた。


それを聞くなりフジが「……、っ実際に会いに来たの、?わざわざ……?、とりあえず、キヨに何事もなくてよかった、……。」と言い、俺にぎゅ……っとくっついてきた。

俺のこと心配してるの、本当に可愛い。

…大丈夫、俺は何があってたとしてもフジのそばにいるからな。と心の中で強く思う。

「フジ、心配してくれてありがとな。」と俺は言い、フジの頭を優しく撫でた。


俺の話を聞いてから、ずっと黙りこくっていたヒラがゆっくりと口を開く。そして「その協力者の見当ってついてるの?」と問いかけてきた。

そこが問題なんだよなぁ……。誰一人として思い当たる人物がいないんだよ……。俺は正直に「思い当たる人物がいなさすぎる、見当もつかねぇ。」と答える。するとヒラは「そっか」と一言。


俺は「もしも、この先怪しいなって人がいたら、俺に教えてくれ。特にフジ。また危害を加えられる可能性が高いと思うから、……。ヒラも、俺の周りにいる以上危険な目に会う確率はゼロじゃない。だから、どうかくれぐれも気をつけてほしい。」と2人に向けて真剣に伝える。

それを聞くなり「キヨもね」とヒラが言葉を返す。


その後自宅へ帰ってぼんやりと一人天井を眺めていると、スマホの着信音が鳴り出した。


最俺のメンバーか?と思いスマホの画面に目を落とすと、そこに映し出されていたのは「非通知」の文字。

多分、元カノからの着信だろう。そう思うと少しの恐怖を感じたが、覚悟を決めて俺は電話に出た。

「もしもし」と第一声をかけると「キヨくん、出てくれて嬉しいよ」と女性の声が聞こえた。


紛れもなく、元カノの声だった。


何の用だよ。と聞こうとしたその瞬間俺の言葉を遮るように女が話し出した。



「これだけ伝えたいだけだから、よく聞いていてね。キヨくんは絶対にフジくんと別れた方がいいよ。彼にとっても、君にとってもね。君達が一緒にいるということを選ぶのであれば、 最悪の運命を逃れることは出来ないの。」と彼女は言う。



元カノは、きっと俺が別れを告げたことを根に持っているのだろう。俺も相当なメンヘラだからこそ、同族の気持ちはわかるってもんだ。

だけど、やっていいことと悪いコトくらいわかる。誰かを傷つけるということは、絶対に駄目なコトだ。だから、……


___この女の言葉はもう信用しない。

たとえ憎い相手だとしても、どんなに死んで欲しい人だとしても、誰かにとって大切な人を傷つけるような奴の言うことは、全部全部、嘘だ。

俺とフジが一緒にいて最悪な運命へ辿り着くのは、俺に未練タラタラなお前だけなんだよ。……きっと。


「お前がなんて言おうと、俺はフジと一緒にいることを選ぶ。最悪な運命もフジと一緒なら俺は最強だからな!!」


今の俺は、この女が今言ったことの全てを理解することは出来なかった。だけど、フジと付き合ったことは間違えでも過ちでもなんでもないということだけは良くわかっている。

お互い少しづつ、この女達の手によって「最悪な運命」に向かって行っている気がするが、それでもフジと一緒にいると選んだ俺の思いは今だって揺らいでいない。


だから、とことんお前達と戦ってやんよ。


フジと二人の幸せを掴むその時まで。

俺はフジを、この関係を守り続ける。あの女達に、壊させたりしない___。



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コメント

4

ユーザー

ヒラ、?まだ確信ないけどなんか発言が変だった気がする…ヒラもフジが好き…?

ユーザー

キヨって、、なんかすごい、、フジを守りきるってのがすごいし、、もう存在自体が素敵

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