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コツコツ…
今は太宰の後を追っている。何か不穏な予感がしたから。
すると_
口を布で抑えられている太宰が居た
夜「!!」
そして意識が失くなったのか、力なくカクンと体を落として_
そのまま連れ去っていっていた。
夜「待て!」
敵がこちらに気づいたのか向こうに走っていく
夜「ッ‥」
ダッ!
敵の足が速い
ガラガラッ!
障害物を置いて足止めをしようとして来たが
ヒョイッ
これくらい避けられる
夜「出してもらおうか?」
路地の一番奥まで追い込んだ。
敵「…」
夜「…交渉には応じないってわけね。」
…使っていいかな。駄目だ、許可が無いから
ピッ
夜「!!」
太宰の首にナイフが
この距離から刀は危ない。銃はめんどいから使いたくない。
とりあえず_お手上げかな
夜「…いいよ。行って」
敵「…」
ダッ!
夜「……」
コンコンコン…
森「いいよ」
ガチャ
森「おや、夜月くんじゃないか。この時間にどうしたんだい?」
少し深呼吸をして
夜「太宰が、拐われました」
森「…」
黙っている。まるで知っていたかのように。
森「‥異能は使わなかったのかい?」
夜「許可は貰ってませんし_あそこは一般人がいた。」
少し考えた顔をして
森「では。捜索させよう」
夜「いえ。」
私は言葉を遮った
夜「私が、やります」
森「‥いいのかい」
夜「私のせいかと思いますので」
森「…君にしては珍しいね。いつも仕事は押し付けるのに」
夜「それとこれは別です。」
重たい空気が流れる
森「…いいよ。では君に任せよう。」
夜「ありがとうございます」
ガチャ
森「一つだけ」
ピタッ
森「なんで太宰くんを見過ごした?」
夜「…さぁ。なんででしょうね」
バタン…
動けなかった。あの時みたいに。
?「いたッ‥い」
?「うるさいッ!」
?「少しは静かにしろ!!」
?「ごめんッ‥なさ」
複数人で一人の男の子を殴ったり蹴ったりしている。
もう、その瞳には光なんてとうに失った黒い目をしている
それでも求めてきた。
?「たす‥けて」
ドクン
?「お前に助けを求める奴なんていねーよ!」
違う。私が
?「黙って殴られてろ!!」
私が_動けなかった。
その後の記憶は無い。いつの間にかああなっていた。
私が動けなかった。足がすくんだ。なんで?
なんで‥あそこで足がすくむの?
なんで、重要な時だけ止まる足なの?
こんな_役に立たない自分が悔しい。
夜「太宰…ごめん」
ずっとうずくまっていた。首領室の前で。
夜「また…か」
森「……」