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剣持刀也、彼はにじさんじ所属のvtuberであり、
トーク力が豊かで知られる高校生。
そんな彼は今日、8月22日に誕生日を迎えた。
?回目の16歳の誕生日を。
「祝ってくれてありがとうございます、笑」
「1万?!そんなに要らないから!笑 」
「【🟦16歳だね!!】んはは笑笑そうですよ!
16歳です。今日の主役は僕ですよ笑」
楽しげに話す彼は1つずつコメントを目で追い、
誕生日をとても喜んでいた。
視聴者達が見て分かるほどに。
そこに、50000円の赤色のチャットが投げ込まれた
勿論、彼は驚きつつもチャットを読み上げた。
「【🟥いつまで16歳なの?】……え?何を言っているんですか、?僕は今日16歳になったんですよ。」
【💬どうした剣持】
【💬何言ってんだ、?】
コメント欄は困惑する視聴者で溢れ、彼自身も困惑が襲う。
なぜなら彼は…
覚えていなかったから。
“この”剣持刀也にとっての誕生日は今日が初めて。
去年の8月22日、”この時”の剣持はこう言った。
「僕は永遠の16歳なんでね。」
「これからも祝い続けてくださいね。」と。
彼は忘れているのだろうか?それとも視聴者達の間違いだろうか?否、それはありえない。
「なんですか笑またか。って」
「悪ふざけは辞めてよ。ほら誕生日なんだよ僕の」
「ねぇ、誕生日なんだってば。」
彼の声が少し吃ったと同時に酷い頭痛が彼を襲う。
「痛…って、ぅ”……ッ」
健康体だと自負していたのに。
頭痛なんて数年ぶりだった。
突如、スマホが鳴った。マナーモードのはずだったのに。どうして、
「はい、剣持です」
「あ、もしもし〜?もちさん?」
「誕おめ〜!やっと16歳だね」
「あ、ふわっち笑、えと、うん!やっとだよもう、笑」
「〜〜〜〜〜!ーー!笑」
その後プツリと切れたスマホから、また電話がかかってきた。
「はい、剣持です」
「あ、!剣持さん。お誕生日おめでとうございます。」
「社長〜!ありがとうございます笑」
「16歳か〜、若いなぁ笑」
「ー〜〜??ー!!!」
電話はその後も複数人からかかってきた。
気づけば頭痛が治まっていた。
「なんで急に電話かけてきたんだろ、?」
何かを隠すように。見せないように。