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集合場所は【学校】ここには影が集まりやすい。
怜央をつれて学校に向かう。
「思ったより到着が早かったわね、入りなさい」
美術の先生、御子柴凛先生だ。彼女は私たちの能力、仕事について知っている。そして、かつて私たちと同じ【影潰し】していた。
影潰しはある意味【運命】的なところがある。影が見えし者が影潰しになり、とある日から見えなくなる。それが影潰しを引退する日ということだ。
御子柴先生は未だに謎の影の研究をしている。その情報は私たちにも共有される。
「今回の件、被害者は城凪悠哉。この学校の生徒ね。やはり影が絡んでいたわ。」
御子柴先生は資料を見詰めながらそう話す。わかりきっていたことだ。この村では昔から行方不明が多かった。理由はたった1つ。影がこの地に封印されていたから。とある神が悪さをする影をこの地に封印したらしい。その神が倒れると封印は解け、影が放たれた。実に2000年振りの復活だった。その復活は村人を恐怖に陥れた。そのときある者が
『影が、見える』
と語った。そこから影が見える者を影潰しという役にあてた。影が見えるようになるとその人間は能力を持つことができる。その能力は影が見えなくなってもなくならない。いわば呪縛であった。
「場所は、桂霧市のとある神社よ。今回も任せたわよ、無事に帰ってきなさい。」
不安げで命令口調だけど、どこか優しさと癒しを感じる声。
「当たり前だろ!任せろ。」
「今回もがんばりますよ。」
怜央と私は頷き、桂霧市に向かった。既に神社の神主さんには御子柴先生が許可を取っている。
到着した私たちは、顔を見合わせる。
「少ない、にしては一体一体の影が濃すぎるぜ」
影を切りながらも驚いている怜央。
「気を付けて、先輩がいる影を見つけたら教えて」
「任せろ!」
どんどん影を斬り倒していく怜央。
ウ゛ォォォォォォ!!
尋常じゃない大きさの影。
「危ない怜央!」
私は咄嗟に影にライフル弾を打ち込む。影は怜央を離し、唸り始める。
「しゃー!さんきゅー!おらぁぁ!」
怜央は影を正面から真っ二つにする。
「はっ、ってあれ?」
眠っていた先輩が目を覚ます。
「ここは桂霧市の神社です。なにか思い出せますか?」
人間は影の中に居たときの記憶は抹消される。とある人種を覗いて。
「部活帰りに、眠気に襲われて、、それで、えっと、、」
おどおどする先輩私は言う
「記憶と影、全てを繋ぎに汝。時の超越、時空の歪み、すべてを忘れなさい」
すると先輩はすぅーと魂が抜けたように倒れこんだ。
「怜央、先輩を家まで運んであげて」
「りょ~かい、やっぱお前の能力は桁外れだわ」
先輩を担ぎ笑いながら話す怜央。
能力はその人の恐怖心の度合いで決められる。私のように恐怖という概念がない人間はこのような他の人までも操れる能力を持つ。
先輩を家に帰したあとまた学校に戻る。
「ただいま、戻りましたぁ~!」
すると奥から御子柴先生がでてきて、私たちに駆け寄る。
「あぁ、無事でよかった。」
涙目で私たちを抱き締める御子柴先生。
「毎回じゃないすか、先生」
怜央は呆れているが、影潰しも相当なリスクを背負う仕事。まぁ心配はするだろう。
気づくと時計は24時を回っていた。
「明日は学校を休んでもいいわ、気を付けて帰りなさい、そして休息を取りなさい」
「は~~い」
私たちは返事をして家に帰る。と言っても私たちは同じ家に住んでるから帰る場所は一緒なんだけどね。