外
羅輝「あれ、柚璃じゃん」
柚璃「え?!羅輝?なんでいるの?」
羅輝「さっきまで近くのカラオケにいたんだよ」
柚璃「へぇー、流石不良」
羅輝「不良じゃ…!…柚璃となりもしかして音魅か?」
柚璃「凄いでしょ?」
燈真「マジ?」
柚璃「めっちゃ可愛くない?」
燈真「髪切るだけで印象って変わるもんだな」
陸徒(確かに見た目を変えるのも手段の一つか)
陸徒「うん、可愛いと思う」
音魅「!!?///」
柚璃「わぉ」
羅輝「無自覚キャラか?」
陸徒「ちが!普通に可愛いと思って!本心だよ!」
燈真「それを無自覚って言うんだよ」
陸徒「燈真はこっち側いついてくれよ!」
柚璃「陸徒いじりすぎないでね、泣いちゃうから」
陸徒「泣かないし!って言うかそれもいじりだし!」
音魅(みんな、仲良いんだなぁ。いいなこういうの)
陸徒「…はぁ、俺帰るからな」
羅輝「えぇー」
陸徒「もう疲れた」
音魅「あ、じゃあ私も」
柚璃「もうちょっと私も一緒に行こうか?」
音魅「ううん、もう大丈夫。ありがとう柚璃」
柚璃「気をつけてね。バイバイ!」
音魅「うん」
燈真(帰り道同じなのか)
陸徒「髪切るの嫌じゃなかった?」
音魅「ううん、ちょっとしたイメチェンかな」
音魅「それから私の昔の事話したの」
陸徒「良かったの?」
音魅「うん、分かってはいたけどみんな優しい人だからあまり難しく考えないようにしようと思う」
陸徒「一緒に住んでることは…」
音魅「さ、流石に言ってないよ」
陸徒「まぁ、いつかバレそうなんだよなぁ」
音魅「どうして?」
陸徒「燈真って意外と勘が良くてさ」
「じゃあ俺の勘も冴えてるな」
ゴッ!
陸徒「っつ!?」
音魅「阿賀くん!!」
「この前のより痛いのがいいらしいな?」
音魅「あっ…」
「男なんて連れてよぉ、護身か?w」
音魅「あ、あ…」
陸徒(こいつらが、いじめてる奴ら…!)
陸徒「おい…お前らだよな、甘奈さんいじめてるの」
「うーんまぁそうなんじゃない?」
「こいついじめるのが楽しくてよ、この前なんて諦めてやがったしなw」
「そうそうwマジダセェww」
陸徒「…いじめてる奴がいじめを耐えてる人のことをダサいなんて言うなよ」
陸徒「その痛みに耐えてんだからいじめてるお前らよりよっぽどかっこいいね」
「あ、そうじゃあもういい」
「お前ウザいわ」
陸徒(ヤバい、殴られる!)
ガシッ
「あ?」
燈真「へぇー、いい腕時計してるから大人かと思ったけど」
羅輝「後ろのポッケに生徒手帳入れてるとか、真面目かよw」
「うるせぇよ!」
ぶんっ
羅輝「おっと、そう熱くなるなって。もう警察呼んだからさ」
「っく!行くぞ」
「お、おう」
燈真「行くなよ、この人たちいじめるんだろ?やってから行けばいいじゃん」
陸徒「え?」
音魅(??)
燈真「あ、無理か。そんな根性ないもんね」
燈真「それに逃げても意味ないしね。この生徒手帳警察に渡したらどうなると思う?」
「ゲスが」
燈真「…それはテメェらだよ。なに友達殴ろうとしてんだよ」
そのあと来た警察がこの2人を連れて行ってくれた
陸徒「はぁー、ありがとう、燈真、羅輝。お前ら来てなかったらめっちゃ殴られてたかも」
燈真「良かったなお前忘れ物してて」
羅輝「はい、財布」
羅輝「それ届けに来たらあの2人がいてやばそうな雰囲気だったからな」
柚璃「だ、大丈夫?羅輝から一応警察呼べって言われたから呼んだけど…」
陸徒「ありがとう、柚璃マジで助かった」
柚璃「良かった〜」
音魅「阿賀くん、ごめんなさい…」
陸徒「いや、俺だって元々いじめの事知ってたしいつか巻き込まれると思ってたから」
音魅(私のせいで阿賀くんが怪我をした私のせいで、私の…せいで)
音魅「ごめん…なさい…!ごめん」
陸徒「な、泣かなくても…」
陸徒(…自分のせいだって思ってるんだろうな。罪悪感を感じてる感じがする)
陸徒「俺は大丈夫だよ。これは甘奈さんのせいじゃないよ」
音魅「だって私なんか…いなければ、阿賀くんが、怪我なんか…!」
陸徒「それは違う!」
音魅「…!」
陸徒「それは違うよ」
陸徒「俺が助けたいって思っただけだから、あまり自分を責めちゃ駄目だよ」
音魅「うん…」
柚璃「もうちょっと一緒にいよっかな」
羅輝「だな、なぁ音魅できたらで良いんだけど、俺らにも話してくれないか?」
燈真「そうだな、今回のことを見て思ったけど、放っておける事じゃなさそうだし」
音魅「…うん」
これまでの事を話した後
燈真「なるほどなぁ」
羅輝「ざまぁねぇな、さっきの奴ら」
燈真「警察にビビって逃げようとしたしな」
音魅「…私、さっきのみんなのやり取り見て思ったの」
音魅「楽しそうだなって…」
音魅「私…みんなと仲良くなりたい…!」
羅輝「なんか、正面から言われると恥ずかしいな」
柚璃「うん!よろしく音魅!」
羅輝「んじゃ改めて俺は轟羅輝(とどろきらき)よろしくな!」
燈真「神崎燈真(かんざきとうま)よろしく」
柚璃「じゃあ一応私も!沢波柚璃(なわなみゆり)だよ、よろしくね音魅」
燈真「ほら、陸徒も」
陸徒「俺も?!流石に覚えてるでしょ」
音魅「き、聞きたいな」
陸徒「…!じゃ、じゃあ阿賀陸徒よろしく」
羅輝「あ!俺のことは羅輝でいいぞ、そっちの方が呼びやすいだろ」
燈真「俺も燈真って呼んでいいよ」
音魅「羅輝に燈真に柚璃、それから阿賀くん」
陸徒「俺だけ苗字…」
音魅「あ」
陸徒「家で阿賀だとみんなだし、名前で呼んでみてよ」
陸徒「俺も音魅って呼ぶから」
音魅「じゃ、じゃあ陸徒…くん」
陸徒「くんは取れないんだなw」
音魅「なんかむず痒い」
羅輝「…ん?待て家でもってなんだ?」
陸徒「あ…」
柚璃「確かお母さんが家でて今一人暮らしなはず」
燈真「だから無自覚キャラって言われるんだよ」
陸徒「そう言われてもしょうがない事した」
音魅「あははw」
音魅(陸徒くんは困ってるのに、なんか凄い嬉しくて笑いが止まらない)
音魅「あはははw」
陸徒「ツボった?」
音魅「ふふふ!そうかも…!」
俺は初めて音魅の笑った顔を見て恋をした
陸徒(やば、なんで…音魅は笑っただけなのに)
燈真「陸徒?」
燈真(この感じ、なるほどな)
燈真「陸徒、頑張れ」
陸徒「は?」
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