テラーノベル
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3話です!
まだ表紙は制作中です…(この調子じゃ合計12時間くらいはかかりそう)
そして最近夜は全く寝ず、朝になったら寝るというヤバい生活リズムになっています。ヤバいですね(?)
という事で本編どうぞ!
日本「はぁっ…」
まずい。脳がちゃんと機能してない…
前に寝たのはいつだったか…遠い過去の記憶を掘り下げる。
仕事がやっと終わり、家路についているところで段々と自分の体力の限界に気づいてきたのだ。
日本「…」
頭はぼーっとしていたが、家までの道にある河川敷で足を止めた。
澄んだ空気は、会社の空気とはまるで正反対だった。
日本「わぁ…」
明け方の朝日が差した河川敷は、いつもより少し綺麗に見えた。
そして、引き摺り込まれるかの様に川の方へと歩いて行った。
川の前で足を止めて、しゃがんで水面を見つめてみると。
ぱしゃんっ
と、魚が飛び跳ねて、軽く水飛沫が立った。
日本「う”っ、冷たっ…」
そりゃあそうだ。今は10月、冬も近いのだから。
????「あれ?日本くん?」
後ろから自分の名を呼ぶ声が聞こえ、ビクッとして振り返った。
すると、予想外の人物が目に映り込んだ。
日本「ふ、フランスさん…⁈」
フランス「奇遇だねーこんなとこで会うなんて…」
日本「え、ええ…」
動揺を隠せず、つい川の方を見てしまう。
フランス「…ここ、綺麗だよね。」
日本「え…?」
フランス「よく、ここで絵を描いてるんだ。」
日本「そうたったんですね…あっ、邪魔してすみませんっ…!」
相変わらずの謝り癖だなとよく中国さんに言われていたのを思い出した。
確かに気にかけた方がいいかもしれない。
フランス「いいのいいの〜!逆に、日本くんに会えた事でまた新しいアイディアが浮かびそうだからさ!」
日本「…なら、良かったです…!」
その言葉を発した瞬間、ふっと力が抜けた。
そして、寄りかかる場所もなく、そのまま地面に倒れる。
…と、思いきや。
フランス「よっ…と。大丈夫…?」
日本「…」
倒れる前に日本くんの細い身体をそっと支える。
フランス「も〜…仕事のし過ぎだね。」
日本はすぅすぅと、可愛らしい寝息を立てていた。
フランス「…君の『保護者達』も心配しちゃうんだからさ〜…」
日本くんの保護者はとても過保護で、前に距離が近いと、殺されかけた事もあった。
まあ、日本くんの過去の事を考えれば、それだけ過保護になっても仕方のない事だと思う。
フランス「……」
しばらくの間、沈黙が続き、川のせせらぎの音だけがその場に響く。
日本くんに、明け方の朝日が当たって、情熱的な日の丸は桜色の様に映っていた。
フランス「…このまま、2人きりになれちゃえばな〜……。
…なーんて、馬っ鹿みたいだよねー…w」
冗談半分で言っていたが、もう半分は本気だったんだろう。
フランス「……」
フランス「…僕ん家、行こっか。」
フランス「…」
普段は自分が寝ているベッドに、そっと日本くんをのせる。
フランス「不用心だよー?日本くん…」
フランス「こんな時間に君みたいな子が彷徨いてるなんて…」
日本くんは寝ていて、声なんて届かない筈なのに何故か話したくなった。
窓から差し込む日差しは、さっきよりも明るくなっていて、窓からは桜並木が見えていた。
春のとある日。
僕はそっと呟いた。
フランス「あーあ…」
フランス「好きだなぁ…」
日本「…ん、あれ…フランス…さん…?」
そっと重い目を開けると、そこにはフランスさんが居た。
フランス「あ、日本くん起きた?途中で倒れたもんだからびっくりしたよ〜」
日本「え…私…あ、そうだ…家へ帰る途中に倒れて…?ってどうしよう、仕事終わってないです…⁉︎」
フランス「いっつも仕事の事考えてるんだね〜…仕事なら、ちょっと熱あるみたいだから休むって会社に連絡したから大丈夫だよ。」
日本「す、すみません…ありがとうございます…!」
というか、熱があったのか…
何から何まで申し訳ないな…
フランス「君の保護者達にもちゃーんと連絡しといたからね〜」
日本「保護者…?」
聞き慣れない言葉に首を傾げる。
保護者って…私の家族の事だろうか?
となると…
フランス「あ、それとそうそう…さっき電話かかってきてたみたいだよ。」
日本「えっ?そうなんですか?」
慌ててスマホの電話の履歴を確認する。
日本「え…これって…」
この番号から電話がかかってきたなんてとても久しぶりだ。
自分の頭の中では、既に
『懐かしい番号』
と、懐かしい思い出の様にされてしまっていた番号だった。
日本「中国さん…?」
驚愕のあまり、口から言葉が溢れ出す。
フランス「中国…?って…」
フランスさんは、私が言った名を復唱した。
そして、フランスさんは思わぬ言葉を発した。
フランス「中国って…今日うちの会社に移動してくる社員じゃん。」
日本「…え。」
予想外すぎて、一瞬脳がフリーズしていた。
日本「あの中国さんが…?」
会いたいような、会いたくないような、
苦い思い出を抱えた人だった。
でも…
日本「…逢わなきゃ」
フランス「え?」
あの人に、会って話をしなければ。
『あの時の事』を、謝らなければ。
日本「フランスさんっ…!私…ちょっと行ってきます!」
フランス「え、ちょ、行くってどこに?てかまだ熱下がってないでしょ⁈」
日本「大丈夫です!多分もう下がったので!」
下手くそな嘘だった。
息は切れていたし、立ち上がるにもフラフラとしていた。
でも、今はそれどころじゃ無かった。
日本「はぁっ、はぁっ…」
そう思いながら、玄関を飛び出して行った。
めっちゃ久しぶりになってしまってすみません!一回データが消えちゃって…
てか久しぶりなのに短くてごめんなさい!
次回も読んでくださると嬉しい限りです!
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