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無一郎、有一郎 14歳
季節は真冬
遊園地編
めっっちゃ長いです
ただひたすらにイチャついてます
参考にした人…まな板様
今日は待ちに待った僕の双子の兄と2人きりの遊園地だ。両親に『二人で来てね』とチケットを2つ貰ったのだ。
そして今電車でその遊園地に向かっている途中なのだ。
遊園地は電車を4回乗り換えすると着くところにある。
「兄さん!楽しみだね!」
「おい、あんまり大きい声出すな。他の人に迷惑だろ」
「あっそっか、ごめんなさい…」
僕は兄との遊園地が楽しみすぎて、中々寝れなくて
段々と眠たくなってきた。
「…っ……っ… 」
「…眠たいのか?」
うとうとしていると、兄が僕を見て察したのか、話しかけてきた。
「…うん……」
僕が返事をすると、兄が着ていた上着を僕にかけてくれた。ほんのり兄の匂いがして、
安心し
更に眠たくなってしまった。
「…上着は…大丈夫だよ……これだと…兄さんが寒いでしょ……」
「…ん、俺は大丈夫だから、かけとけ」
「…そっかぁ……兄さんは…優しいね……僕…兄さんの…弟になれて……幸せだよ…」
「…ん、俺の肩貸してやるから、しばらく寝たらどうだ?着いたら起こしてやるから 」
「…ありが……とう…」
僕はありがたく、兄の肩に頭を乗せた。
兄のシャンプーの匂いや、洗剤の匂いがして、
僕は安心していつの間にか寝てしまっていた。
「ーーーーー郎、無一郎、起きろ」
「…ん、」
「着いたぞ」
どうやら寝ていたら着いたらしい。
「……………」
僕は目が覚めたばかりなので、しばらくぼーっとしていた。
「…おい」
「いたっ、酷いよ、兄さん」
「知るか、そろそろ目覚ませ」
兄にデコピンされて、ようやく目が覚めてきた。
「…うん」
僕は重い瞼を擦りながら、兄について行った。
「今日はいっぱい楽しもうね!兄さん!」
「…ん」
そんな事を話しながら、遊園地に入場した。
「兄さん!僕、カチューシャ買いたい!あと、ポップコーンと、チュロスと…それとそれと!」
「はいはい。慌てるな、順番に回ろうな」
「うん!」
「兄さん!カチューシャどう? 」
僕は猫耳のカチューシャを付けて、
兄に見せた。
「…ん、似合ってる、可愛い」
「…え?兄さん、今なんて?」
「だから、似合ってるって…」
普段兄ならこんなこと絶対言わない。
もしかしたら、兄も今日をとても楽しみにしていたのかもしれない。
「…………」
「何だ?照れてるのか?」
「もーー!うるさい!兄さんのばか!」
「何なんだお前は…本当に気分屋だな」
「あ!兄さん、これ付けー」
「無理」
僕が付けてと言い切る前に兄は断ってしまった。
「えー、何で?」
「なんでも何も、無理な物は無理だ」
「本当に駄目なの?」
僕は必殺上目遣いで、兄のことを見つめた。
兄はこの僕の顔に弱いのだ。
「〜〜っっ、はぁ、仕方ないなぁ
付ければいいんだろ」
「やった〜!」
そう言うと僕は兄に色違いのカチューシャを渡した。そうすると、兄は渋々
カチューシャを付けてくれた。
「兄さん!」
「…ん、な、何だ?」
「可愛いよ!」
「黙れ!」
そう言うと兄は赤面して、そっぽを向いてしまった。そして、カチューシャを買って、
チュロスを買いに行った。
「兄さんは何味にする?」
「俺はいちご味にする」
「いちご味ねぇ、可愛いね、兄さん」
「…黙れ!」
「えー、僕もいちご味にしよーっと」
そうして僕たちはチュロスを買ってベンチに座って食べた。
「兄さん美味しい?」
「…ん、美味しい」
「…そっかぁ〜」
「…何だよ?」
「え?幸せだな〜って思っただけ」
そう言うと僕は少し微笑んだ
「…そうか……」
「食べ終わったしそろそろジェットコースター乗ろうよ!」
「…俺はいい…」
「どうしても駄目?」
そしてまた僕は必殺上目遣いをした。
「はぁ、仕方ないなぁ。」
「やった〜!」
「ありがとう!兄さん!」
「楽しみだね〜! 」
「…ん」
そんな事を話しているとあっという間に僕たちの番になった。
「荷物は隣のカゴに乗せてくださいね〜!」
「無一郎、カチューシャも取らないとだぞ」
「あ、そっか!ありがとう!兄さん!」
「出発しまーす!楽しんできてくださいね〜!」
「兄さん楽しかったね〜! 」
「…ん、そうだな」
僕たちは荷物を全部取りだした。その瞬間僕のカチューシャが無いことに気がついた。
「あれ?!ない!!!」
「何がだ?」
「兄さんとお揃いのカチューシャが無いの、!!!」
「誰かに盗られたのか…?」
「そうかも…」
「って何で泣いてるんだ?!」
「だって、兄さんとお揃いのカチューシャが無くなっちゃったから……」
「…今なら一緒に買いに行くぞ」
「え?いいの?」
「いいから、行くぞ」
「うん!!!」
「買ってくれてありがう!兄さん!一生大事にするね!」
「…ん」
「疲れたね〜、兄さん」
「…そうだな」
「…兄さんはさ僕のこと好き?」
「…何だよ、急に…」
「好きか聞いてるの! 」
「…好き……」
「兄さんったら〜、顔赤くしちゃって〜、 」
「もぉ、可愛いなぁ」
「僕も好きだよ」
あまりにも可愛いから僕は兄さんの口にキスをした。
「っ?!?!」
兄は顔を真っ赤にして、俯いて顔を隠してしまった。
「可愛いなぁ〜、」
(まだ父さんと母さんに帰ってきて欲しくないと思う無一郎だった。)
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