第二話
あれから、3ヶ月、
悠は宣言通り
1度も来ていない、
ぼくは、毎日、自傷行為をするが、
そんなことをしている自分も、
友達に嘘をつくような自分も、
どんな自分も大嫌いだ、
両親は、僕を見捨てた、
もう何かと部屋から出そうとしないし、
ご飯ももう出なくなった、
『うぅっ、悠のこと、
大好きなのにっ、』
自分が怖い、嫌い、
気付けば自己嫌悪に陥っていた
しかし、予想外のことがおきた、
家に悠がきたのだ、
自傷行為の現場を見られた。
「雨音…?」
『悠っ、?!』
「今すぐやめてっ、!」
『僕に優しくしないでよ…
僕は、だって、
何も出来ないグズだし、
友達傷つけちゃうような
こんなゴミのことを、』
「自分を卑下しすぎっ、!」
こんな言葉を
投げかけてくれるなんて、
悠が僕を知らないから、
『ぼくが……で、
…のこと…て…』
「なんて、?
僕でよければ聞くからっ、! 」
『ぼくはフォークで、
ケーキの悠のこと、
食べたいって、
友達に抱いちゃいけない
感情を抱いてっ…』
あぁ、こんな大事な時に
なんで泣いちゃうのかな。
「…言ってくれてありがとう」
そう言った途端、
悠は 僕にキスをした。
ファーストキスの味は、
ガムシロップのように甘かった。
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