※seungmin side※
12月20日
ピピピッ…ピピピッ…
また今日もこの無機質であり、不快な音と同時に目を開ける。
起きてしばらくは、スマホの電源をつけて、SNSを働いていないぼーっとした目で眺める。
5分ほど経って体を起こし、しゅぱしゅぱした目を覚ますために洗面台へ向かう。
そこで洗顔をして、歯磨きをし、ダイニングへ向かう。
テーブルの上には「朝はしっかり食べてね。」と書かれた置き手紙と一緒に、トーストとカイロが添えられていた。
母さんが置いていってくれたのだ。
僕は時間を気にしながら、そそくさと食べ、スクールバックを部屋に取りに行った。
そしてカイロを少し振って、ジャケットのポケットに入れ、足早に玄関を出た。
流石は12月。空気がすごく冷たい。そんな中、頭の中はリノでいっぱい。リノが嬉しそうに笑ったときに胸の奥がキュッと痛くなるんだ。
もしも結ばれたら…
叶いもしないようなことを、改札でも電車の中でさえ、無駄に沢山考えてしまう。
リノの事で頭がいっぱいになっているところで学校についた。廊下ですれ違う友達にいつものように何気なく挨拶する。
教室に入ると、暖房の温かい空気が首元を掠める。マフラーを外しながら自分の席へ向かう。
途中で、参考書を読んでいるリノが視界に入った。また頑張ってるな。
リノと席がこんなに近かったなんて。なぜリノの魅力にもっと早く気づかなかったんだろう。、
S:リノ、おはよ(ニコッ
L:ぁっ、おはよっ、/
S:今日も頑張ってるね
L:へへっ、ありがと、
やっぱりリノは笑っていたほうが可愛い。
昼休みになった。
友:スンミナぁ今日も屋上で食べるしいぞ〜
S:あ〜…今日は、、先約がいてね…ㅎ
友:お、?女か??ㅎㅎ
S:ちげーよㅎㅎ
友:ㅎㅎまぁ、どっちでもいいけど屋上貸してやるよ
S:ぇっ、いいの?
友:楽しんでこいよㅎㅎ
何を勘違いしているのか、すごく楽しそうな顔をしていた。
代わりに今度ジュース奢れよと言われたけど、聞こえないふりをして、リノの元へ向かった。
S:りーのっ!
L:あ、どうしたのぉ?
S:今日一緒にお昼食べよ?
L:ニコッ)食べるっ
S:じゃ、ついて来て!
リノの手をひいて階段を登った。
L:ど、どこまで登るのっ、?
S:へへっ、屋上だよ!
L:怒られないの??
S:大丈夫だよ!いつも僕らが使ってるし、今日は譲ってくれたんだ!
L:ふふっ、ㅎ
やっと屋上に着いた。こんなこと言うのも僕らしくないけど、冬っぽい匂いがする。
リノも目をキラキラさせている。
S:ㅎㅎ、食べよ?
L:うん!
この時間で沢山のことを話した。
リノが精神疾患をもっていたこと。
心配されると泣きたくないのに勝手に涙が出ちゃうこと。
大きなクマは、精神疾患のせいであまり眠れていないから。
マスクも泣いてる顔を隠すため。
リノは顔が涙でいっぱいになりながらも、全て僕に打ち明けてくれた。
僕のことを信頼してくれている気がして、嬉しかった。
※leeknow side※
僕は自分の全ての事をスンミナに打ち明けた。
彼は僕の話を最後まで真剣に聞いてくれた。
涙が出てしまったときも僕の手を握って落ち着かせてくれた。
こんな人が世の中にいるんだ。
スンミナはいつも笑顔だった。その笑顔に僕は救われている気がする。
キーンコーンカーンコーン…
L:あっ、予鈴だ…
S:そろそろ戻ろうか、
L:うん、
この楽しい時間も、もう終わる。まだ一緒にいたいのに。スンミナの隣にいると安心するんだ。なのに、時間はそれを許さない。
L:スン、ミナ…
S:ん?どうしたの?
呼び止めてしまった。でも、もう少し一緒にいたいなんて言えない。僕ごときがそんなこと言っていいのだろうか。断られたらそれこそ立ち直れないかもしれない。
そんなことを考えて俯いていると肩と背中に温かい感触があった。
それと共にいい香り、大好きな香りがした。
目を開くとキムと書かれた上履きが見えた。抱きしめてくれている。
S:いいよ、ゆっくりでいいから。
あぁ、どこまで優しい人なんだ。
ずっと僕の背中を擦ってくれている。僕は言葉に詰まりながらも言いたいことを伝えた。
L:えぇっと…明日も、一緒に…お昼食べてくれる、?
一瞬、僕の背中を擦る手が止まった。
やっぱり駄目だったか…。言うだけ無駄だった。
でも少し抱きしめる力が強くなったような。
L:あの、、スンミナ?
S:嬉しい…
L:へっ、?
予想外の返答だった。びっくりしてスンミナの顔を見ると、耳が赤くなっていながらも、いつもの優しい表情だった。
S:いいよ。食べよう!
L:ㅎㅎやった、!
S:あ、やばっ!もうすぐ授業始まっちゃう!
L:え!?急がないと…
それから僕達は走って教室に戻り、ギリギリ授業には間に合った。
スンミナは本当に信頼できる優しい人。
もしずっと、隣に居てくれたらなんて、叶いもしないようなことを考える。
少し小説っぽく書いてみたかったので、硬い表現になっていたら申し訳ないです!
分かりにくい表現がありましたら、コメントでお申し付けください!!
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