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2,027
14年前、君が次期首領の座を捨ててジェイドに来ると聞いて、止めなきゃ!って思ってあんな事言っちゃった。子供ながらにクズ男やってたよね。あーあ、戻りたいなぁ。今なんかセシリアが不老不死だって。俺は27で、俺が90歳になってもセシリアは今の儘で。なんで、好きな子を孤独にしようとしてんだろ。好きな子には普通の生涯を終えて幸せに死んでほしかったのに。こんなんじゃ、どっちも幸せにならないよ。
カラス「 ねぇ 、 セシリア 」
殴ってごめんね。酷い事言ってごめん。独りにしてごめん。幸せにしてあげられなくてごめん。
カラス「 言いたい事がありすぎて 、 言いきれないや 、 笑 」
セシリア「 なら 、 死にますか ? 笑 」
カラス「 うん ⋯ そろそろ死のうかな ! 笑 」
壁に寄りかかり、折れた腕を抑えながら笑う。もううんざりだ。最期迄言いたい事が言えない。⋯⋯いや、僕は言わないとだろ?14年間心の奥にしまってきた全てを、君に会ったら解き放とうと思っていたあの言葉を。
カラス「 ⋯⋯ 愛してる 、 ! 笑 」
セシリア「 ⋯ っ ! 」
( ずるい、全てがずるい。 )
カラスの頭に向けられていたセシリアのヒールの先が床に、たんっ、と落ちる。カラスは其の音を聞いて、顔を上げ、目を見開く。
カラス「 せしりあ ⋯ ? なんで泣いてるの ⋯ ? 」
セシリア「 ⋯⋯ てが 、 」
カラス「 え 、 何 ⋯ ? 」
セシリア「 全てがずるいの ! 貴方のそう云う所 、 ぜんぶ っ ! 」
〃「 なんでそんなに ⋯ っ 」
気付いたら、セシリアが僕に抱きついていた。僕も、優しくセシリアを抱き返して。
カラス「 ごめん 。 ごめんね 」
セシリア「 カラス ? 」
カラス「 なぁに ? 」
セシリア「 昔みたいに無双しませんこと ? 笑 」
セシリアが立ち上がり、カラスに手を差し伸べる。
カラス「 ⋯ 笑 いいね 」
カラスは其の手を取り、立ち上がる。
二人は階段を降り、乱闘を続けていた黒百合と白雪、お嬢様家、全員が肩を並べている二人を見ていた。
セシリア「 皆様御機嫌よう 」
カラス「 黒服さん達ー ! 僕に負ける覚悟は出来てるかにゃー ? 」
黒百合「 ちっ ⋯ 裏切り者が ー !! 」
カラス「 何言ってんの ? 最初から君達なんかに協力した覚え無いよ 笑 」
セシリア「 大人げないですわね 、 もうちょっと成長してるのかと思っていたんですけど 」
カラス「 14年しか経ってないんだよー ? そんなすぐ大人になる訳ないじゃーん 」
紗那「 あの二人 、 なんであんな噛み合ってんだよ ! 」
美玲「 どうせセシリアが丸め込んでしまったのでしょう 」
〃「 いつもいつの間にか人を味方にしている 、 いい加減 ⋯ 人を騙して快楽に身を渡すのは辞めた方がいいと思いますわ 」
紗那「 成程な 、 彼奴も騙された側か 」
柚木「 セシリアお嬢様 、 其の方は ? 」
セシリア「 私の友人ですわ 、 協力してくれるみたい 。 ですわよね ? 」
カラス「 うん 、 セシリアの云う事ならなぁんでも聞くよ 」
柚木「 ⋯⋯ 其れは頼もしい 。 是非御力添え願います 」
セシリア「 早速ですが 、 黒百合を一緒にボコしましょう 」
カラス「 はーい ! 」
くそ、なんだあの二人は。今迄の内部情報ではカラスと云う名は見た事が無かった。この儘ではあの最恐共が全滅迄追い詰めるかもしれない。そんなんじゃいけない。
エヴァ「 私はお嬢様家を抹消しなきゃいけない 」
〃「 レナ !! 私に力を授けてください ! 」
紗那「 は ? 何言ってんだ 、 彼奴 」
セシリア「 ⋯ ! 紗那 、 レナをエヴァに近付けないでください ! 」
紗那「 はぁ ?? 意味分かんねぇけど 、 まぁいいや 」
紗那はレナに身体を向け、短機関銃を構える。
紗那「 申し訳ないけど 、 お前をあっち側には行かせない 」
レナ「 ちっ ⋯ 邪魔 !! 」
紗那「 はっ ! 敵ってもんは邪魔してなんぼなんだよ !! 」
レナは紗那に拳を振り、紗那は其の拳を想定内とでも云う様に避けた。
紗那「 もう慣れたよ 、 御前の攻撃 」
レナ「 煩いなぁ ⋯ なんだ思い通りにいかないの ⋯ っ 」
〃「 エヴァさん ! 黒百合に入ったら全て思い通りになるって言ってたのに 」
なんで私はこんなんなの。攻撃も単純、慣れればすぐ避けられて、撤退を強いられる。いつもこうだ、エヴァさんは「大丈夫だ」って、「レナにはこの組織の最後のピースなんだから」「私がピンチになった時は貴女の力を授けてね」⋯⋯なぁんだこれ、上手く使われているだけじゃん。エヴァさんと会わなければ私は今頃、高校生で友達と放課後にタピりに行ったり、バスケの試合で勝ったら泣いて喜んで、負けても「私達はよくやったよ」って皆で肩組んだりして。普通のJKだったのになぁ⋯⋯⋯。
レナ「 ねぇ 、 エヴァさん !! 私はっ ! 」
エヴァ「 煩いなぁ 、 早く私に力を授けてよ 」
レナ「 あ ⋯⋯⋯⋯ 」
目を開いた頃には、エヴァさんの手が私の顔の目の前にあって、わたしは⋯わたしは⋯⋯⋯。
レナ「 エヴァ 、 さん ⋯⋯ 」
紗那「 ⋯⋯ は ? 」
なんだ、何が起きた。今目の前で人が吸い込まれた?エヴァによって。そんな事が人間に出来るとでも?レナは、死んだのか?
紗那「 おい御前 、 何したんだよ 」
エヴァ「 見苦しかっただろう 。 レナと云う存在は私の中に居る 。 取り戻したければ 、 私を倒してみよ 」
紗那「 殺したのか ? 仲間を 、 」
エヴァ「 殺してなんかいない 。 私の中に居ると言っただろう ? 」
〃「 力を授けてくれてるんだ 。 とても良い子で 、 助かった 」
抵抗されずに力を手に入れられた。
其れを聞いた瞬間、私は銃に力を込めた。
怒りが湧いた。人をなんとも思っていないのか?ぎょうさん殺している私が言える訳ないが、仲間を自分の体内に⋯。
紗那「 うっ ⋯⋯⋯ 」
琴音「 紗那嬢 !? 」
エヴァ「 レナが生きているのか心配なのか ? なら見せてやろう 」
ほら。と差し出された手に、レナの顔が浮き出ていた。瞳からは涙が流れ、口は笑っていた。見ていられない、もう逃げ出したい。目の前に居る奴は人間なのか。レナはちゃんとした状態で戻ってくるのか。
エヴァ「 安心しろ 、 私の中は心地良いのだ 」
〃「 其の証拠に 、 笑っているだろ? 」
紗那「 違う ⋯⋯ これは 、 恐怖だ 」
〃「 御前には分からないか ? 人の心が 。 尊敬していた人に裏切られたんだ 」
エヴァ「 分かんなーい 」
紗那「 ⋯⋯⋯⋯ 殺す 」
名前:レナ・アーロン
性格:信仰深い
立場:黒百合幹部
年齢:17
好物:アップルパイ
嫌物:小松菜
得意武器:拳
苦手武器:銃火器
CV:石川由依
備考:盲目で銃等の照準を合わせる武器が使えない。
コメント
5件
ああっ、第8話めっちゃ重いッスね…!カラスの14年越しの「愛してる」、あそこは泣けたわ。セシリアがずるいって泣き崩れるとこも刺さった。でも一番ゾッとしたのはレナの末路…「ほら」って差し出された手に浮かぶ笑顔、あれ完全にホラー演出じゃないッスか。信じてた人に食われるって理不尽すぎる。紗那が「♡♡♡」って呟いたとこで震えた。次どうなるんだろう、レナ戻ってくるのかな…。