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あ、こんにちはきりゅーです
最近日帝日にハマりすぎててやばいです
ほぼ近◯相◯なのに…まぁいいですよね(?)
話が180度かわりますが、こちら好評でしたら続ける系ストーリーとなっております
お手数おかけしますが、続きはよ読みたいわぁと感じた方はフォローやハート♡、コメント等よろしくお願いいたします
それではごゆっくりどうぞ
※思ったよりめっちゃ短いですごめんなさい
息を吸い込むと思わず肺が冷える感覚をも覚える、真冬の日のことだった
“ブンッブンッ”
空気を切り裂く音が一定の間隔で耳へと入り込み、冷気が僕の身体に纏わりついてくる
一太刀振るうたびに息は白くなって吐き出され、それを断ち切るようにして前へ振り下ろす
皮膚は寒いのに身体の芯は暑い
この感覚が僕に力を与えてくれているように感じた
自分の成長に嬉々としながら素振りを続けていると、
「日本、前よりも随分刀の振り方が良くなったな?」
予期せぬ声がし、辿るようにして振り向いた
その人は意外にも近くにおり、僕のいる位置から少し斜め後ろの縁側に軽く腰を掛けていた
その人は、僕の兄の日帝兄さんだった
僕は彼のことを心から尊敬している
この素振りを始めたのだって、日帝兄さんの背中を追うようになったからだった
身内ではあるものの、将来までずっと変わることのないであろう憧れの人だった
『えへへ…//僕、兄さんに憧れてるので、褒めてもらえて嬉しいです!』
皮膚の表面内に血液がどっと流れ、自分の顔が熱を持っているのがわかる
そんな僕を見た日帝兄さんは目を丸くさせた後心底嬉しそうに笑い、僕に近づいて来て頭をわしゃわしゃと掻き回した
「…それじゃあ今日の夜、本当に体力がついているのか確かめるか」
『?わかりました!』
躊躇もなく返事をした僕に再び日帝兄さんは笑いかけてきた
しかし僕も疑問に思う点はあった
笑いかけられたのもよくわからないが、なぜ夜なのだろう
昼間のほうが色々と都合よくないだろうか?
聞き返すまでもなく、まだ少し直すところがあるといって日帝兄さんは僕の背後に回った
もう一本刀を持ってきて横で見本を見せてくれればいいのに、日帝兄さんは後ろから僕をハグするようにして刀の握り方を教えてくれる
(ん…”また”…)
“また”腰を緩く引き寄せられた
こんな事例は少なくないのに、毎度のように意識してしまうのが難点だ
(兄さん近いなぁ…/////)
日帝兄さんの漢らしい匂いが僕の鼻腔を擽る
ジクジクと心臓が痛むような感じがして、胸のドキドキがとまらない
日帝兄さんの心音、心動を感じてきた
僕の音伝わってないかな、って少し心配になるけど、まだ離れたくないっていう気持ちが対立してやがて胸の内で暴れ始める
「…日本、ちゃんと聞いているか?」
『へっ、…ぁ、は、はいっ!』
急にといかけられ、答えようと焦るあまり声が裏返ってしまった
そのうえ日帝兄さんの言ったことを聞いていないこともバレてしまったらしい
僕は軽いお叱りを受けてしまった
(恥ずかしいなぁ…//)
ーーーーー
このときは思いもしなかった
たったの一夜で今まで築き上げてきた兄弟兼師弟の関係が崩れてしまうだなんて
…原因はただ一つである
なぜなら僕がこのとき恥ずかしさで頬を染めている間、日帝兄さんが僕のことをじっとりと見定めるようにして見つめていたということを、僕は気づけなかったからだった
ーーーーー
僕は時間通り日帝兄さんの部屋の前まで来た
体力を確かめると言っていたから、これから相当苦しい組手でもするのだろう
僕は意を決して日帝兄さんの部屋の襖を開けた
「あぁ、日本やっと来たか」