頭の中が真っ白になった。
お医者さんは信じられないものでも見るかのようにまじまじとあたしを見ている。
「君、なんで……」
「ジーノ?」
不機嫌そうな美少女の声がお医者さんの言葉をかき消した。
「いつまでそんなところに突っ立ってるの? アケトラが風邪ひいちゃうじゃない」
美少女の言葉に、勝手に顔が歪む。
最悪だ。きっと今すぐにでもお医者さんは、あたしがここにいることを美少女に告げるだろう。美少女は怒り狂いそうだ。
朱虎は、あたしを見てどんな顔をするんだろう。
すうっと全身が冷たくなった。
叱られるならまだいい。呆れられるならましだ。
冷たい目で見られて、「何しに来たんですか? 俺とはもう関係ないのに」って言われたらどうしよう。
怖い。**********************
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