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テクテク
「あ、鳴海隊長!体調の方は大丈夫ですか?」
「あぁ、心配をかけてすまなかった
もう完治したから安心しろ。」
あの後、ボクは眠っていたようだ。
しかもかなり深い眠りに。
起きたら熱は下がっていた。
近いうちに、保科には感謝の意を述べなければ。あれだけ看病されておいて
ありがとうの一言もないなんて流石に非常識、だと思う。
否、ボクには元々常識なんてないが。
色々考えながら仕事をしているといつの間にか怪獣討伐も終わっていた。
トコトコトコ
怪獣討伐も終わったことだし、ゲームでもしようかと、隊長室へ向かった。
なんだか今日は異様に仕事が少なかったし、長谷川が小言を言ってくることもなかった。
あぁそうか。気を遣われているのだ。
体調は回復したと言ったはずなのだが
こうも気を遣われると気味が悪い。
…でも、悪い気はしないな。
〜隊長室〜
…座る場所が、ない。
ゲームしようにも、座る場所がないと…
「掃除はしたくないし…」
適当にはけておくか。
あぁ、また、保科に怒られるな…
部屋が汚いって。掃除しろって。
恋人とか友人でもないやつによく言うよな、保科も、
でも、なんだかんだ 嬉しいな。
「ボクってMなのか…?」
はぁ、好きな人のためならどんなやつにでもなれるのだろうか。
恋とはすごいものだ。
もし、保科の好みに生まれられたなら、どんなに良かったのか。
あぁ、男だから無理だろうか。
きっと、保科は綺麗な女性が好きだろう。保科と同じタイプの。
ボクとは、似ても似つかない女性が。
…亜白、とか。
「叶うわけもないのにな… 」
ま、いいや、
これ以上暗くなりたくないし、
もしもの話なんて、もとから叶うはずないのだ、
どれだけ考えても無駄だ。
それよりは、保科との仲を悪くしないようにする方が、大事だろ、
よく犬猿の仲といわれるボクと保科だが、最近は共闘も増えてきて、少し、ほんの少しだけ関係が良好になりつつある、
いつから保科のことを想っていたかはあまり覚えていないが、多分、出会った時には既に、好きだったと、思う。
生意気なやつだと思った。でも、それと同時に酷く惹かれた。自分でも不思議なくらいに。
出会った時からずっと仲が悪かったのだ。今更関係が良好になっても…と
思われるかもしれない。でも、
ボクは保科と、保科と少しでも長くいられるなら、関係はどうだろうと別にいい。保科と口喧嘩をしているときは楽しいが、それが原因で、保科と会えなくなるなら、見れなくなるなら、喜んで口喧嘩をやめる。
…口喧嘩ができなくなるのは寂しいけど、これ以上関係を悪化させない為にも、やめよう、抑えよう。
「がんばれ、ボク」
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡500
土曜日 8月9日 更新予定
コメント
2件
マジ天才です!続き楽しみにしてます!おやすみなさい。体調にお気をつけて!