今、気づけばこの日から俺たちは変わっていた。
ないこが初めて「友達と遊びたい」とアニキが「飲み会で夜遅くなるからご飯は大丈夫」と言ったあの日からおかしくなって行った。
ないこはあの日から帰ってくるのは日を越さないと帰ってこなくなり、アニキは毎日と言っていいほど飲み会があり帰ってくるのは夜中の2時、1回睡魔に負けてしまいないこ達の帰りを待たないで寝てしまったことがあったその時朝起きたら、ご飯の皿はそのまま、洗濯機も回ってない、おまけに服はそこら辺に散らかってるそれに、お風呂は洗ってなく朝に全部やっていたら遅刻した。
そこから最後のアニキが帰ってくるまで起きてることにした。例え眠くても暇でもテーブルに座って、アニキの一応のための夜ご飯を用意してでも帰ってくるのは2時で俺の精神面も体力も疲れてきた。
それにりうら、ほとけ、初兎の3人にも関わるのも少なくなり、最近話すことは「ないこ居ないと寂しいね」とか「アニキ最近見てないね」の話ばっかりで学校の事も聞けていない。
アニキはみんなが起きる前に仕事に行って、みんなが寝た後に帰ってくるから特にこの3人はアニキに会えていない。
夕食
赤「いただきまーす!」
水「僕も!!いただきます!」
白「今日ははんばーぐやん!」
青「どうぞ、めしあがれ!」
今日は学校が早く終わり、家事も早く終わりみんなでゆっくりご飯が食べれる。
青「そうや!今週の日曜日みんなでお出かけしない?」
今週の日曜日は何も無いから、みんなでお出かけの提案をする。
赤「したーい!」
水「久しぶりのお出かけ!」
白「ないにぃとアニキも来るの〜?」
青「ないにぃとアニキはどうだろ?聞いてみるな」
またないことアニキの話、いつもこんな感じ、みんな心配していい子だけど俺はあまり好きじゃない
それにほとけが言っていた「久しぶりのお出かけ」と聞いてハッとした
よく考えると最後にほとけ達を連れてショッピングモールに行ったのは2ヶ月以上前だし、最近も日曜日家事と課題が忙しく大人しく家に居てもらうか、友達を家に連れてきて一緒に遊ぶくらいしかさせていなかったことに気づいた。それになんだか申し訳なくなってしまった
水「ごちそーさま!」
白「俺もごちそうさま」
赤「俺もごちそうさまー!」
青「じゃあ誰でもいいから先にお風呂入ってきてー!」
白「じゃあいむくん一緒に入ろうや!」
水「いいよー!」
赤「じゃありうらまろと入る!」
青「全然えぇでー」
白「よし!決まり!」
青「じゃあ先にいむしょーお風呂よろしくね」
水「うん!」
白「いってきまーす!」
赤「行ってらっしゃい!」
赤「まろー!りうら手伝うよ」
青「ありがとうな、でも大丈夫やで?」
赤「大変じゃない?」
青「全然平気やで、それより宿題やったん?」
赤「あ、え、うん、まぁ」
青「はよやってこいw」
赤「ちぇー、」
水「たっだいまー!」
白「上がったでー!」
青「2人ともおかえりー!」
赤「おかえり!」
青「じゃあ次俺たち行くな」
水「りょーかいー」
赤「行ってきますー!」
青「俺洗濯機回してから行くから先りうら行っといてくれへん?」
赤「りょーかい 」
赤side
青「失礼するでー」
赤「どうぞー」
りうらが先にお風呂に入ってるとまろが来た。
久しぶりにまろの裸を見た
まろの腕や足はすごく細く
あばら骨が浮き出ていた。
細く、儚く、今にも消えそうだった。
青「ふぁー!風呂は気もいいな」
赤「そー…だね、」
青「なんや?元気ないな」
赤「え、」
青「友達と喧嘩したんか?」
赤「いや、言いにくいんだけどさ、」
青「ん?」
赤「まろ痩せすぎじゃない?」
青「そーか?まぁ少しは痩せたけど、」
赤「少しのレベルじゃないよ」
青「大丈夫やで、りうらは何も心配せんでもええよ」
赤「やだよっ!まろばっかに大変なことさせたくない」
青「ありがとう、りうらは優しいな…でも大丈夫やから、心配せんで欲しい」
赤「何かあったらりうらにちゃんと言ってね」
青「おん!」
ちゃんと伝わったかな…?
青side
青「よし!そろそろ上がるか!」
赤「うん!」
お風呂から上がって数時間後子供組を寝かしつけ、ないことアニキの帰りを待っていた。
青「…遅いな…」
時刻は既に2:00
アニキはそろそろ帰ってくる頃だろう。
しかしないこが帰ってくる気配がない。
いつもはちゃんと0:00には帰ってくる。遅くても0:30とかで時間の管理はちゃんとしているはずなのに帰ってこない。
事故にあっているんじゃないか、または何か事件に巻き込まれた、犯したのではないかと心配なことばかりが頭に浮かんだ。
前のないこなら事件を犯したと言う発想は無かったが、今のないこなら有り得る。
ないこに連絡を入れようとスマホを開いたその時玄関からガチャっとドアが開く音がした。
ガチャ
桃「…」
青「あ…ないこ、おかえり」
桃「ご飯要らない…風呂入ってくる」
青「え、あ…うん」
青「行ってらっしゃい…!」
帰ってくるなりただいまも言わずにお風呂に言ってしまった。
最近、思春期と言うこともあるのか反抗気味でここ最近まともに話していない。
青「ご飯…要らないって言ってたよな…」
最近は外で食べてくるらしくまろが作っても食べない。
朝も食べず、昼は購買で何か買って食べているらしくちゃんとは見ていないが少々痩せた気がする。
青「ちゃんと…話さなあかんな」
そんな事を思っているとアニキが帰ってきた
黒「ただいま」
青「アニキ!おかえり!」
黒「ご飯用意してある…?」
青「用意してあるでー飲み会行かなかったん?」
黒「今日は仕事終わらんくて…残業しとった」
青「こんな時間でお疲れ様…今用意してくるから着替えとって!」
黒「先、風呂行ってええか?」
青「今ないこ使っとるけど…先お風呂にする?」
黒「ないこ…こんな時間に風呂入っとるん?」
青「最近、帰り遅くてな」
黒「そっか…じゃあ着替えてくるな」
青「ん!りょーかい」
今日のアニキは優しい。
いつも仕事でイライラしている。でも今日はきっといいことがあったのだろうすごくご機嫌でいつもより優しかった。
最近は飲み会続きで夕ご飯食べてくれないが今日は残業で飲み会出来なかったらしい。
黒「お待たせ…!」
青「おかえり!ご飯準備出来でるで!」
黒「ありがとうな!」
青「アニキこそいつもお仕事お疲れ様!」
黒「じゃあいただきます!」
青「召し上がれっ!」
黒【ご飯を食べる】
青「どう?美味しい?」
黒「めっちゃうまいで!まろご飯作るの上手くなったな!」
青「そりゃー毎日作っとるからな!」
黒「そかそか!」
数分後
黒「ごちそうさま!」
青「ん!お粗末さまです!」
黒「皿洗い俺やろか?」
青「んーん!大丈夫!」
黒「ええん?」
青「アニキお仕事で疲れたでしょ!」
黒「せやけど…まろも眠いやろ?」
青「大丈夫!明日休みだし!まだお風呂入ってへんし」
黒「でも」
ガチャ
桃「…」
黒「あ、ないこ…おかえり」
桃「…」
青「ないこおかえり、ないこの好きなアイス買ってきたで!」
桃「…」
黒「ちょっ!ないこ何か言えや」
青「大丈夫!!アニキ先にお風呂行ってきな!」
黒「でもッ」
青「俺は大丈夫やからな!」
黒「じゃあ行ってくる…」
青「ん!行ってらっしゃい!」
桃「ねぇ…まろ」
青「なんや?」
桃「お金ちょーだい」
久しぶりにないこが声をかけたと思ったらお金をくれとの内容だった
青「え…?毎月お小遣い貰っとるやろ?」
桃「5000円じゃたりねーんだよ」
青「でもッ!」
桃「まろは1万円貰ってるでしょ」
青「それは食費とかに回してッ!」
子供組には毎月、千円
ないこには毎月、五千円
俺は1万円をを貰っているが俺の貰ってるお小遣いは食費や学業で必要なものに回して実際は500円くらいしか使えない。
それに昼の購買分、友達と遊ぶ分のことを考えてアニキと決めたものだった。
桃「お金ないと友達居なくなるのッ!」
青「は、はぁ…!そんなやつと絡むなやッ」
桃「俺が虐められてもいいの?!」
青「そーいうことやないッ!」
桃「じゃあッ!!いいだろッ!」
青「何円あげればいいん…?」
最近は作り置きということに覚えそこまで冷蔵庫も空っぽではなくこの1ヶ月なら大丈夫だと思う。
桃「5000円」
青「ん…今すぐ用意できへんから明日の朝渡すわ」
桃「そっ…」
がちゃ
何も言わず部屋に行ったないこに呆れながらアニキの食器を洗う。
後でないこにアイス持って行ってあげよと考えながら自分の頬に暖かいものが落ちてきた感覚を無視してお皿洗いを続けた。
青「…グス」
コメント
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りさんの作品ほんと描き方も表現の仕方も神ってて大好きです🥹🥹 これから青さんどうなるのか楽しみですね👊🔥
マジでほんとにめっちゃ好きです! 性癖に刺さりまくってます。 続き楽しみにしてます! 無理せずに投稿してください!