「そうよ。キラーも夢の世界のものよ。キラーとは異界のものでもある殺し屋のことね」
まるで、いや、確かに心を読んでいるのでは?
「夢の世界と現実?」
「そう。もう現実なるものが大部分。夢の世界へと沈没している証拠だわ」
「?……俺のことを七番目っていいますが、一体? 七番目って」
「簡単に言うと、七番目は、狂気と神秘の狭間。でね、古代の宗教ではしばしば太陽化する頂点で、狂気すれすれの危機的な体験なの」
「え?? は??」
「赤羽さんは、残念だけど、とても危険な体験をしているの」
「……気分はとてもスッキリしているんだ……幸運なのかな? 目が覚めた感じだ。……頭では何が何だかさっぱりわからないが……」
運転席で霧画はふーっと、細い息を吐いてから、
「昨日、調べた夢の世界に関する古い文献の話なのだけど。また、ウロボロスの話ね。太古の大勢のシャーマンは強すぎる夢の力を抑えるために、ウロボロスの背に大樹を植えたの。大樹は世界の中心とされ、それに登ることによって、神々の世界へ儀礼的に上昇をすることが出来るの。その儀礼的な上昇する力で、夢の力を抑えるようよ。そうね、蛇と木は不思議と親近性がとてもあるの」
「はあ。儀礼的って何ですか?」
蛇と木に親近感?
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!