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バァン
「っ!」
(痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い)
陽キャの服が血まみれになっていた。
「陽ちゃん!!」
陰キャの声が聞こえた。
「ごめん…。私をかばってくれたんだね…。」
(なんで陰ちゃんのことかばったんだっけ?そうだ…。陰ちゃんが死ぬまでに言わないといけないことがあるんだった。)
(もう失敗はしたくない。)
「私もごめん…。陰ちゃんの靴隠したの私なの…。 」
「え?」
(どんな反応されたっていい。私が言うって決めたんだから。)
「私のことを頼ってほしくてやったの…。」
「知ってるよ…。」
「!?」
「そう思っていたことも知ってた。だからうれしくて陽ちゃんに私が知ってたこと言わなかったの。」
(はは。そうだったんだ。)
陽キャはほっとしたような顔をした。
「なぁーーんだ。そうなんだ。よかった。これで安心して死ねる。」
「…。」
「そんな悲しい顔しないで。またいつか来世で会おう。」
「うん…。」
(最期に陰ちゃんの悲しそうな顔が見れてよかった。)
そう思って陽キャは消えていった。