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「っ……」
マルコ隊長からのお誘い……
どうしよう、すごく嬉しいな……
自然と頬が緩んできてしまう……
「はい、喜んでご一緒させてくださいマルコ隊長!」
彼のお誘いに快諾すれば、彼も嬉しそうに笑う。
「決まりだな。そんじゃァ行こうぜ。」
「良かったねマルコ!いってらっしゃーい!」
「お幸せにー!よっラブラブカップルー!」
“ラブラブカップル”って…
恥ずかしくなってくるなぁもう……
そんなこと言われたら余計マルコ隊長の事意識しちゃうよ……
子ども達に冷やかされながらも見送られ、私達は足を進めていく。
「ったく、あいつらは…。まっ、俺は悪ィ気はしねェけどな?」
「え…?」
わ、悪い気はしないって……
彼の言葉に顔が熱くなっていき、何だか顔を合わせるのが照れ臭くなってくる…
「あ、あの…隊長が見せたい景色っていうのは……」
照れ臭い気持ちを逸らす為に尋ねてみると、しばらくすると隊長は足を止めた。
「これから向かうとこさ。その前にちょっとだけまってくれ。」
と、隊長の体が青い炎に包まれ始めていく……
青い炎に包まれていくと、その青い炎はやがて姿形を変えていった。
青い両翼、長いくちばし、金色の尻尾……
私はその姿に目を見開いた。
「この姿を見るのはお前は初めてかもなァいぶき?」
青く輝いてなんて神々しい……
マルコ隊長は不死鳥の姿へ変えたのだ。
不死鳥に姿を変えられるとは聞いてはいたが、
まさかこれほどまで美しいだなんて……
「すごく綺麗ですね隊長……」
「はは、ありがとよい。
さて、背中に乗れいぶき。案内してやるよい。」
「えっ、いいんですか?」
「あァ、その為に俺ァこの姿になったんだよい。
熱くねェから安心して背中乗っとくれ。」
「は、はい…では失礼します。」
彼の背中にゆっくり乗る。
以前彼が私を青い炎で癒してくれたように
不死鳥の姿になってもこの青い炎はとても温かくて
触り心地もとても柔らかくて癒される。
「…こら、くっすぐってェよい。」
「あっ、す、すみません隊長…!」
触り心地が良くて思わず彼の背中を撫でてしまうと、
彼は少し笑いながら私に顔を向けた。
「この状態で元の姿に戻ったらどうなるだろうねい…?
そんな手で触られちゃァ押し倒しちまうぞ?」
「え゛っ゛…!?あ、いや、あの、
す、すみませんでした隊長もうしません…!!」
「ははははっなーんてな?じゃあ飛ぶぞ、
しっかり掴まってろい。」
隊長は地面を蹴り、両翼を羽ばたかせて飛び立った。
「うわぁぁ浮いてる…!ほ、本当に飛んでる…!」
空を飛んでる感覚に体が強張り、落ちてしまうのが怖いという気持ちからなのか、手足が震えていく……
自然と隊長の背中に掴まる手にも力が強く入ってしまい、顔を伏せてしまう…。
「大丈夫だ、目を開けてみろ。」
「うぅ…でも…」
「怖くねェよい、大丈夫だ。」
隊長に優しく呼び掛けられ、勇気を出して顔を上げ、目をゆっくりと開いてみる。
「………わぁ…」
目を開いた先には
立ち並ぶ店、道を歩く島民達、
アトラクションに乗って楽しそうにしている人々の声が聞こえ、賑わっている遊園地、
雲一つない快晴の青い空、
太陽の光を浴びてキラキラ反射している海
それが空から一望出来てとてもいい眺めだ。
「すごい……綺麗……」
「だろい?この景色をお前に見せたかったんだよい。
こうして飛べるからこそ、見れる景色だ。」
これが空から見る景色……
「うわぁちょっと…!」
「はははは、ほらもっと存分に楽しめよい!」
「それは急降下すぎますよ隊長ぉ!
……ふふ、あはははっ」
海面に近づいてみたり、森に入って滝の方へ行ったり、
私達はたくさん楽しんで笑い声を上げた。
#シリアス
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