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#シリアス
100
妃月
「っ……」
マルコ隊長からのお誘い……
どうしよう、すごく嬉しいな……
自然と頬が緩んできてしまう……
「はい、喜んでご一緒させてくださいマルコ隊長!」
彼のお誘いに快諾すれば、彼も嬉しそうに笑う。
「決まりだな。そんじゃァ行こうぜ。」
「良かったねマルコ!いってらっしゃーい!」
「お幸せにー!よっラブラブカップルー!」
“ラブラブカップル”って…
恥ずかしくなってくるなぁもう……
そんなこと言われたら余計マルコ隊長の事意識しちゃうよ……
子ども達に冷やかされながらも見送られ、私達は足を進めていく。
「ったく、あいつらは…。まっ、俺は悪ィ気はしねェけどな?」
「え…?」
わ、悪い気はしないって……
彼の言葉に顔が熱くなっていき、何だか顔を合わせるのが照れ臭くなってくる…
「あ、あの…隊長が見せたい景色っていうのは……」
照れ臭い気持ちを逸らす為に尋ねてみると、しばらくすると隊長は足を止めた。
「これから向かうとこさ。その前にちょっとだけまってくれ。」
と、隊長の体が青い炎に包まれ始めていく……
青い炎に包まれていくと、その青い炎はやがて姿形を変えていった。
青い両翼、長いくちばし、金色の尻尾……
私はその姿に目を見開いた。
「この姿を見るのはお前は初めてかもなァいぶき?」
青く輝いてなんて神々しい……
マルコ隊長は不死鳥の姿へ変えたのだ。
不死鳥に姿を変えられるとは聞いてはいたが、
まさかこれほどまで美しいだなんて……
「すごく綺麗ですね隊長……」
「はは、ありがとよい。
さて、背中に乗れいぶき。案内してやるよい。」
「えっ、いいんですか?」
「あァ、その為に俺ァこの姿になったんだよい。
熱くねェから安心して背中乗っとくれ。」
「は、はい…では失礼します。」
彼の背中にゆっくり乗る。
以前彼が私を青い炎で癒してくれたように
不死鳥の姿になってもこの青い炎はとても温かくて
触り心地もとても柔らかくて癒される。
「…こら、くっすぐってェよい。」
「あっ、す、すみません隊長…!」
触り心地が良くて思わず彼の背中を撫でてしまうと、
彼は少し笑いながら私に顔を向けた。
「この状態で元の姿に戻ったらどうなるだろうねい…?
そんな手で触られちゃァ押し倒しちまうぞ?」
「え゛っ゛…!?あ、いや、あの、
す、すみませんでした隊長もうしません…!!」
「ははははっなーんてな?じゃあ飛ぶぞ、
しっかり掴まってろい。」
隊長は地面を蹴り、両翼を羽ばたかせて飛び立った。
「うわぁぁ浮いてる…!ほ、本当に飛んでる…!」
空を飛んでる感覚に体が強張り、落ちてしまうのが怖いという気持ちからなのか、手足が震えていく……
自然と隊長の背中に掴まる手にも力が強く入ってしまい、顔を伏せてしまう…。
「大丈夫だ、目を開けてみろ。」
「うぅ…でも…」
「怖くねェよい、大丈夫だ。」
隊長に優しく呼び掛けられ、勇気を出して顔を上げ、目をゆっくりと開いてみる。
「………わぁ…」
目を開いた先には
立ち並ぶ店、道を歩く島民達、
アトラクションに乗って楽しそうにしている人々の声が聞こえ、賑わっている遊園地、
雲一つない快晴の青い空、
太陽の光を浴びてキラキラ反射している海
それが空から一望出来てとてもいい眺めだ。
「すごい……綺麗……」
「だろい?この景色をお前に見せたかったんだよい。
こうして飛べるからこそ、見れる景色だ。」
これが空から見る景色……
「うわぁちょっと…!」
「はははは、ほらもっと存分に楽しめよい!」
「それは急降下すぎますよ隊長ぉ!
……ふふ、あはははっ」
海面に近づいてみたり、森に入って滝の方へ行ったり、
私達はたくさん楽しんで笑い声を上げた。
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