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「はい、着いたよ」
「ああ、ありがとう、ごめんな、」
「気にすることないよ」
俺は永目に車を走らせてもらい、今まで来れなかった場所に一緒に来てもらった。
「行ける?」
「⋯⋯ぁぁ、」
「大丈夫、僕はいくらでも待つよ」
17年も俺のことを待ってくれていた永目が言うんだ。きっと本当のことなのだろう。
俺の心臓は痛いくらいに激しく動く。
俺は覚悟を決めた。
「⋯⋯よし、行く」
「じゃあ、行こっか」
俺たちは車を降りた。
永目の車は綺麗に手入れされている。
その車の扉を俺は丁寧に閉めた。
「早見、お花は持った?」
「ああ、持ってきたよ」
俺はそう言いながら、永目に花が入った紙袋を見せた。
「じゃあ、行こうか」
「⋯⋯ああ、」
俺の目的地は駐車場から少し歩いたところにある。
緊張しているのか、俺たちの間は沈黙が続いていた。
「⋯⋯着いた、」
「ほら、行っておいで」
永目はここで待ってくれているみたいだ。
俺は永目と一緒に行きたい、
そう思い、永目を見つめる。
「永目も来て欲しい、」
「⋯⋯分かったよ」
一瞬、驚いた表情をしたが、すぐに笑顔で引き受けてくれた。
「⋯⋯親父⋯⋯来たよ」
俺たちの目の前には親父の墓がある。
出所してから来ることはなかった。
怖くて、ずっと来れなかった、
手が震える。
手は手を合わせることを拒否しているようだ。
俺の目は潤む。
「大丈夫、怖くない、」
永目はそう言いながら、俺の背中を撫でてくれた。
永目に言われると、少し怖さが和らぎ、持ってきた百合の花を生けた。
そして、俺は手を合わせる。
俺は手を離した。
久しぶりに親父と話せた気がする。
「話せた?」
「うん、話せたよ」
俺たちは向かい合い、微笑み合う。
そして、俺たちの手を絡み合わせ、車に向かった。
「ここか?」
「うん」
俺たちが向かった先は永目の家だ。
色々話した結果、家にお邪魔することになった。
とても綺麗なアパートだ。
永目は1、2年前に建てられたと言っていた。
エントランスで部屋番号を入力し、エレベーターに向かう。
「永目の家は何階なんだ?」
「5階だよ」
そんな話をしていたら、あっという間に5階に着いたみたいだ。
「はい、じゃあどうぞ」
「お邪魔します」
部屋の中は永目らしいとてもいい匂いがする。
玄関を整理整頓されていて、俺の家とは程遠い。
「リビングにどうぞ」
永目はそう言いながら、廊下を真っ直ぐに進む。
俺は永目に着いていく。
「はい、どうぞ」
永目はソファに座り、空いている片方をトントンと叩いている。
俺はその誘導に従い、その隣へと座った。
「早見、やっと2人になれた」
「⋯ああ」
永目は近付いてくる。
俺もそれにつられて、永目に近付いた。
そして、抱き合う。
「ああ、早見だ、早見の匂いがする」
「ぇ、⋯ちょ、それ、⋯⋯どういうこと、」
特徴的な匂いでもするのだろうか、
俺は不安になり、そう問いかけた。
「早見の匂いで安心するっていうこと」
永目はうっとりしたような声で言う。
「ねぇ、お風呂入ろ」
永目にそう言われ、一瞬ドキッとする。
少し時間が経ち、意味を理解した。
「ああ、行こ」
俺たちは風呂に入った。
「やっぱり、男二人はきついね」
目の前に居る永目は笑いながら言う。
「⋯⋯ああ」
そうは言ったものの、俺の脳内は今、永目の体で埋め尽くされていた。
脱ぐ前までは想像できなかった、整った体。
それを見てから俺の腹の奥はムズムズしてばかりだ。
「お風呂、出よっか」
永目は突然そう言った。
俺も慌てて永目に合わせる。
そして、気付くとベッドの上に居た。
ここまで来ればなんとなく察する。
きっと、俺たちはこれからそういうことをするのだ。
そう考えると俺の気持ちはきゅっとした。
「早見、俺は早見のことを抱こうと思ってるよ」
永目は真面目な顔で言う。
その目からは嘘は見受けられない。
「⋯⋯分かった、⋯⋯でも、俺のこと嫌いになるなよ」
「嫌いになるはずないよ、大丈夫だから、僕に身を任せてね」
永目はそう言いながら、俺に顔を近付けてきた。
俺は静かに目を閉じる。
最初は触れるだけのキス、
でも段々と痺れるようなキスに変わっていく。
「⋯⋯ぁっ、⋯⋯んぅ、⋯⋯っは⋯⋯」
部屋には淫らな水の音とどちらかは分からない声がする。
「かわいいね、もう顔蕩けてるよ」
永目は俺の顔を撫でながら言った。
頭がぼっーとする。
永目はまたキスをする。
そして、キスを続けながら、俺の服の中を弄る。
「⋯⋯はぅっ⋯⋯⋯んっ」
永目に腰を撫でられ、俺の口からは息が漏れる。
永目は俺の服を捲り上げていく。
「かわいいね」
永目はそう言いながら、胸の突起を摘み出した。
「⋯⋯んっ、⋯ぁっ⋯⋯⋯はっ」
感じるはずないのに、俺の口からは俺の声とは信じられないような声が出る。
そして、完全に永目に服を脱がされてしまった。
永目も服を脱ぎ始める。
「じゃあ、こっちも触るよ」
永目はそう言いながら、俺の下半身を触り出した。
「⋯⋯んっ、はぁっ⋯⋯」
俺が永目の動きに堪能していると、永目は動きを止め手を出した。
ベッド脇のチェストから透明の液体が入ったボトルを取り出す。
永目はそれをベッドに起き、俺が来ている永目から借りたスウェットを脱がせ始めた。
そのまま、下着も脱がされ、俺は全裸となる。
そんな俺のことを永目は興奮しているような目で見ている。
「じゃあ、やるね」
永目はそう言いながら、ボトルの中身を手に出し、俺の後孔を撫で始めた。
そして、指が入ってくる。
「⋯んぅっ」
俺の体は永目によってどんどんと解され、永目を受け入れられる状態になっていた。
永目もスウェットと下着を脱ぐ。
「じゃあ、挿れるからね」
「ああ、⋯来て、」
永目が近付いてきた。
俺は咄嗟に目を閉じる。
散々解されたそこに暖かいものが当たる。
少し、入ってきた。
「痛くない?」
「⋯ぅ、うん」
そうは言ったものの、本当はとても痛い。
でも、その痛みが愛おしいくらいにこの時間が幸せだった。
少し時間が経つと、また入ってきた。
「⋯⋯⋯全部、⋯入った⋯?」
永目は俺の疑問に答えることなく、俺にキスをする。
そして、そのまま動き出した。
「⋯⋯んっ⋯⋯んぉっ⋯⋯⋯んぅっ」
永目は俺から離れる。
「⋯⋯早見、⋯やっと⋯⋯繋がれた⋯⋯」
永目はそう言いながら、さっきよりもより深く繋がろうと激しく動き出す。
「⋯⋯んぁっ⋯⋯あっ⋯⋯んぃっ⋯⋯んっ」
「⋯早見、」
「⋯⋯もうっ⋯⋯やめっ⋯⋯いっちゃうからっ⋯んっ⋯⋯」
俺は限界を伝える。
その途端、永目の動きは早くなった。
「⋯⋯早見っ、⋯⋯一緒に⋯いこっ」
永目の動きは早まり、俺は達してしまった。
「⋯⋯はぁっ⋯⋯」
息を整わせる。
ふと永目の方を見ると永目の目からは涙が溢れていた。
「永目⋯⋯?どうした⋯⋯」
「⋯⋯早見と繋がれて嬉しくってさ、」
永目は自分の涙を拭いながら答えた。
永目の涙を見ていると俺の目からも涙が出てくる。
ずっと、永目は待ってくれていたんだ、
その事実がたまらなく嬉しい、
ああ、今なら言える、
ずっと、ずっと、伝えたかった言葉、
永目、受け取ってね、
「これからもずっと一緒だからね」
おわり