最初は、ほんの出来心だった。つまらない日々に、刺激が欲しくて友達と悪ふざけのつもりだった。だけどもし過去に戻れたら、僕はこの日あそこには行かなかっただろう。いや一生あそこには行かなかっただろう。
「なあ、あも聖剣抜きにいかね?」
「えー嫌だよ。」
「俺達もうすぐ10歳じゃん?」
「でもあそこは15歳以下は立ち入り禁止だよ?」
「忍び込めばばれねぇって。なっ?」
「俺は行くからな!!」
「待ってよ。そー君」
「そー君は怖くないの?」
「俺はお前のスキルと違って、俺のスキル破壊者(壊す者)は、一級スキルだからな!!」
誰でも生れて三年がたつとスキルが獲得できる。スキルにはそれぞれランクがあって、中でもとびきり強いのが特級スキルだ。僕は最低ランクのスキル4級の願望者(願う者)だ。
用途も分からなければ、戦いに置いては、役に立ちそうにないスキルである。
「お前は、俺についてくれば良いんだよ!!ほら行くぞ。」言われるがまま、そー君について行く。
「俺が抜くからな?見ておけよ!!」そう言いそー君は、思い切り力を入れて聖剣を抜こうとするが、何も起きない。
「やっぱし駄目かー」
「ねぇ早く行こうよ。死刑になっちゃうよ?」僕が焦ってる理由。それは見つかると死刑になるからである。神の加護を受けた聖剣を不当にさわるのは神の侮辱となり、死刑にされる。
「誰も来やしねぇって。」
「君達ここで何をやっているんだい?」
不味い。
「えっと。」
「着いてきて貰おうか?」
「誤解なんです。」
「何が?」
あぁ、終わった。
「翌日死刑とする!!」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!