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【朝が来る】1話完結型

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【朝が来る】1話完結型

1 - 【朝が来る】1話完結型

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2025年02月06日

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寒い、寒い、寒い。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

朝起きると部屋には暖房がかかっている。喉が乾いたので、水を飲む。乾いた喉に水がしみた。

部屋から出て階段を降り、リビングへ入る。

「おはよう」

適当に挨拶を交わし制服を持って洗面所に行く。カゴに制服を置き、スマホを持ちトイレに籠る。溜まっているメッセージを返して膝の上にスマホを置く。

用を足しトイレから出る。着ているパジャマを脱ぎ体重計にのる。38.7kg。重い。最悪だ。制服に着替えリビングへ戻る。朝ご飯用にイチゴとバナナが置いてある。とりあえずそれを食べ、冷蔵庫を開ける。しっくりくるものがなかったのでお菓子箱を開ける。チョコとナッツをとり食べる。冷凍庫を開け、アイスをとる。食べる。ゴミを捨て上着を着る。寒い。さっきアイスを食べたからだ。温かいピーチティーを入れる。スマホをいじりながら紅茶を飲む。今日は1日中冷え込むらしい。

紅茶を飲み終わり、時間割を見る。なかなかめんどくさい。あまり乗り気ではないがスクールバッグを持ち、家を出る。寒い。いつもより寒い気がする。ポケットに手を突っ込み、早足で学校に向かう。

校門に入ると幼なじみの雲野 葵が肩を叩いてきた。

葵「おはよー!」

自「あおい!おはよ〜」

葵「今日寒いねーー」

やっぱり今日はいつもより寒いんだ。葵と会話しながら昇降口へ向かう。

葵「部活あるー?」

自「あるよー、外練」

葵「うわめんど!」

自「葵はないの?」

葵「今日はないよー」

自「えーいいな〜」

ずるい。こんなに寒いのに外練なのか。顧問にはいつもイライラしている。令和の時代にこの昭和の考えは古すぎる。うざすぎる。

階段をのぼり、教室前で葵とわかれる。葵とは別のクラスだ。教室に入るといつも通り男子が騒いでいる。うるさい。聞き流しながらバッグを机にバッグを置き、教科書を出す。バッグをロッカーに詰め込み机に戻るとホームルームが始まった。

ホームルームが終わり1限目の準備をする。数学だ。すごく嫌だ。めんどくさい。なんとなく授業を受け、時が過ぎるのを待つ。

そうしている間に4限目が終わり、給食の時間になった。自分のペースで給食を食べると間に合わなくなるので気持ち急いで食べる。微妙に冷めている豚じゃがとおひたし。美味しくないので、ご飯は食べない。食器を片付け、席に座る。さっきの続きの本を読む。あまり面白くない。ハズレだったな。

昼休みになり、葵のクラスに向かう。葵とクラスの前で喋っていると同じ部活の黒瀬 優と梶 彩花が話しかけてきた。

優「やっほーーー」

葵「ゆうとあやかじゃん!なにしてんのー?」

彩「誰かいるかなーって」

優と彩花と話していると部活の話になる。

彩「まじでうちらの顧問くそじゃね?」

優「わかる!昭和すぎ笑」

葵「そんなにやばいの?」

自「やばいよ笑」

葵「へぇー、大変だねぇ」

チャイムが鳴る。

彩「優戻ろ〜」

優「おけ」

葵「ばいば〜い!」

自「また後でー」

葵ともわかれ、教室に戻る。次の授業の準備をする。めんどくさすぎる。またなんとなく授業を受けている。時が過ぎるのがすごく遅い。

やっと授業を終え、自分の席でリラックスする。これから外練の部活もある。帰りたい。正直もう外練をする体力は残っていないがとりあえず着替えに行く。更衣室で優と彩花と会う。

彩「おつかれ〜」

自「おつかれーー」

優「まじ外練だるい」

彩「それなーーー」

着替えが終わり廊下に出る。優と彩花とグラウンドに向かっているとキャプテンの白石 莉子と会った。

莉「やっほ〜今日は寒いねーー」

彩「それな!」

自「外練辛すぎ」

優「ほんとにねー」

やはりみんな寒いと思ってるんだ。頼むから外練なくらないかな。考えている間に外練が始まる。

莉「今日は4時半までです!」

4時半。時計を見る。3時10分。まだ1時間以上ある。

優「寒い!!」

彩「キャプテン〜寒いよー!」

莉「寒いけど頑張ろ〜」

外練が始まる。当たり前だが、校舎の中にいる時より寒い。部員みんな寒そうにしている。

莉「ダッシュ10本!」

彩「えーー!やるのーー??!」

莉「やります」

みんなでダッシュしている。前から吹く風がすごく寒い。凍える。もう帰りたい。

莉「本格的に冷えてきたね〜」

優「もう帰ろーよー!!」

なんやかんやで1時間が過ぎようとしている。みんな寒くてあまり真面目に活動していない。

莉「寒くて凍えそうな人ー?」

彩「はーい!はーい!!」

優「凍えるー!」

自「わたしもー」

莉「そっかー、、」

私はそろそろ限界だ。死を感じている。今体温を測ったら35度をきるんじゃないかと思う。耳から伝染して頭が痛い。首を引っ込め、ポケットに手を突っ込む。

莉「大丈夫?」

自「寒い」

莉「だよねー」

ひたすらに寒い。寒い、寒い、寒い。

彩「もう顧問に言いに行こーよー」

莉「そうだね〜、、うーん」

限界だ。寒さで手が凍る。

莉「とりあえず廊下入ってーー!!」

優「はーい!」

廊下まで走る。足が絡まる。転けそうになる。しんどい。疲れたし眠い。廊下に入る。少し風が塞がれて寒さがマシになった気がする。靴を履いたまま廊下に座り込む。

莉「顧問に言いに行ってくる〜〜」

彩「わたしも着いてく!」

自「いってらー」

莉子がこちらを見る。カイロを投げてくれた。かっこいい。さすがキャプテン。有難い。ほんのり温かい。ポケットに手と一緒に入れると少し体が温まったような気がする。目を細めるとみんなの声がよく聞こえる。

彩「寒ーい」

優「もーいやーーーー!」

騒がしい。元気だな。話を盗み聞きしているとキャプテンと彩花が副顧問を連れて帰ってきた。

莉「もう本当に寒くて、!」

副「そーだねー、もう帰る時間だし帰ろうか」

優「やったー!!」

莉「静かに〜!」

副「じゃあ荷物まとめて集合!」

のろのろと立ち上がり荷物のところに行く。動いただけで冷たい空気が入ってくる。カイロを返す。

自「ありがと」

莉「まだ持ってていいのに!ありがと〜」

優しい。キャプテンだ。

莉「明日は体育館です!さよーなら!!」

みんなで礼をし、廊下から出る。風が吹く。寒い。こんな状況でもこない顧問はなんなんだ。いい加減にしてほしい。さっさと帰ろうと思い、冷たい風を受けながら家に向かう。所々小走りになりながら家に帰る。

自「ただいまー」

母「おかえり〜」

バッグを置いてストーブの前に座り込む。温かい。少しづつ体温が上がっている気がする。疲れた。目を閉じる。意識が無くなる。

起きると朝になっていた。いつもと同じ日常が始まるはずだ。

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