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白玉くん
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碧
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#らんいる
くらげ
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ああ、このエピソード、すごく沁みました……。港での戦いから二か月、二人がやっと掴んだ「普通の日常」が本当に温かくて。いるまが工具を手に穏やかな表情で働いて、らんが学校で82点の答案を見せて、夕飯にハンバーグを考えながら帰る——そういう何気ない一日が、どれだけ尊いか。最後の「ここが、帰る場所なんだ」という台詞に全部の重みが集まっていて、じんわり来ました。
春の風が、街路樹の葉をやさしく揺らしていた。
港での戦いから二か月。
あの日の出来事は少しずつ過去になり、二人の日常は穏やかに流れ始めていた。
⸻
朝。
🎼🌸「行ってきます!」
制服姿のらんが玄関で振り返る。
🎼📢「忘れ物ねぇか?」
🎼🌸「今日は大丈夫!」
🎼📢「気をつけてな。」
🎼🌸「うん!」
ドアが閉まり、静かな部屋に一人残ったいるまは、小さく笑った。
🎼📢「……元気になったな。」
⸻
らんは学校にも少しずつ馴染み始めていた。
休み時間。
クラスメイトと笑いながら話す姿も増えている。
以前のように、誰かの視線を必要以上に恐れることはなくなった。
もちろん、過去が消えたわけではない。
ふとしたことで思い出す日もある。
それでも今は、一人ではなかった。
⸻
一方、いるまも新しい生活を始めていた。
以前の世界とは無縁の、小さな修理工場。
車やバイクの整備を一から学びながら働いている。
🎼👨🔧「覚えが早いな。」
🎼📢「ありがとうございます。」
工具を手にするいるまの表情は、昔とは違って穏やかだった。
仕事帰り。
商店街で夕飯の材料を買う。
「今日はらんの好きなハンバーグにするか。」
そんなことを考えながら歩く時間が、不思議と心地よかった。
⸻
夕方。
アパートへ帰ると、玄関から元気な声が聞こえる。
🎼🌸「おかえり!」
🎼📢「ただいま。」
自然に交わされる、その一言。
昔は想像もできなかった言葉だった。
🎼🌸「今日ね、小テスト返ってきた!」
🎼📢「どうだった?」
らんは満面の笑みで答案を見せる。
🎼🌸「数学、82点!」
🎼📢「すげぇじゃん。」
🎼🌸「頑張った!」
いるまはその答案を見ながら、優しく笑った。
🎼📢「ちゃんと努力した結果だな。」
らんは少し照れくさそうに笑う。
🎼🌸「褒められると照れる……。」
⸻
夜。
食事を終えた二人は、近所の川沿いを散歩していた。
街灯が川面に映り、静かな風が吹く。
🎼🌸「ねぇ、いるま。」
🎼📢「ん?」
🎼🌸「昔の夢ってあった?」
いるまは少し考える。
🎼📢「……昔は、生き延びることしか考えてなかった。」
🎼🌸「そっか。」
🎼📢「でも今は違う。」
らんは立ち止まる。
🎼📢「毎日ちゃんと仕事して。」
🎼📢「帰って。」
🎼📢「『おかえり』って言われる。」
少し照れくさそうに笑う。
🎼📢「それだけで十分幸せだ。」
らんの目に、涙が少しだけ浮かぶ。
🎼🌸「……俺も。」
🎼🌸「ここが、帰る場所なんだ。」
いるまは静かにうなずく。
🎼📢「あぁ。」
🎼📢「もう一人じゃねぇ。」
二人は並んで夜空を見上げた。
星が静かに瞬いている。
あの逃亡の日々には見えなかった景色。
それを今、二人は同じ場所から見つめていた。