テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
しぇいどSide
私は勢いよく空き教室を抜け出し、ななっし〜さんたちの所へ向かう。
私の頬はまだ少し赤いだろう。
ニグさんと一緒に帰っていることがバレた挙句、告白的なことを言われた…………。
もう、どういう反応すれば良いんですか…………!
私は、単刀直入に言うと、ニグさんが好きだ。
だから、一緒に帰れることが嬉しくて、でも一緒に帰っているのを他の人にバレたらもしかすると私がニグさんを好きなのがバレるかな何て思ってたんです。
ニグさんは鈍感だからバレないけど、他の人にバレるかも……って。
だけど、あふぇりるさんにバレていたんです。
ですが、バレたと思ったらかっこいい台詞を恥ずかしげもなく言ってのけて………!
もう私はどういう反応をすれば良いか分からなかった。
だから、逃げた。
胸がうるさいのは何のせいだろうか。
走ったから?それとも、告白みたいなことをされて恥ずかしいから?
分からない、分からないです。
この胸の高鳴り用をどうにかしてください……!
私はそう思いながら、勢いよくななっし〜さんたち、私の片思いの相手であるニグさんがいる部屋の扉を開ける。
と、そこには、恋愛漫画でしか見たことのない、床ドンが…………。
「………はい?」
私は目をしばらく瞬かせたあとドアをすぅーと閉じた。
私が見たのは、さもさんがななっし〜さんに床ドンをしている所。
えっと、男女が狭い教室で3人。
はい、そういうことですかね。
私は真顔で歩き出そうとする。
と、すぐにドアが開く。
「ちょっと、しぇいどさん!?勘違いしないでくださいね!?」
私の片思いの相手、もとい床ドンの瞬間に立ち会わせていたニグさんはすごい焦った顔でそう言ってくる。
「大丈夫です、大丈夫です。さもさんとななっし〜さんがそういう関係なのはわかりましたから」
私はそう頷き返したあとにまた歩き出そうとする。
が、まぁ流石にニグさんに腕を掴まれるのだった。
「はぁ…………流石に分かってますよ。貴方たち三人に限ってそんなことをするはずがないって…」
私はため息をつきながらニグさんに向き合った。
そうすると、ニグさんが安心したようにため息をついた。
こういう現場にいると見てる側は真顔になるって本当なんですね。
私は落ち着いた心臓辺りのシャツに手を当てながらそう思った。
「それで、皆さん、勉強は進んでいますか?」
私は首を傾げながらそう問う。
「うんっ、もちろん。さぁーもん先生もニグ先生もすごい教え上手だからっ」
ななっし〜さんが鈴の音がしそうなほどに可愛く笑う。
ぴぴ#fukz信者(?)
1,693
2,228
ここは
1,279
こりゃあ、モテるわけですね。
私はそう思いながら、さぁーもん先生と呼ばれたさもさんのほうを向く。
わざとじゃないのは分かってるんですが…………どうしても目がジト目になってしまう。
「本当に、あれは不可抗力なんです。わざとじゃないんです……信じてください…」
さもさんは眉を下げそう言う。
ここまで自身ないさもさん、意外ですね。
いつも、ななっし〜さんをニグさんと一緒に取り合ってるのは知ってるんですけど。
……………はぁ……。こちとらニグさんを好きなんですけどね。
ニグさんがななっし〜さんを好きって知った時の絶望感、分かります?
…………って違う違う。
そうじゃないですね。
……………あれ、そう言えばななっし〜さんの先生をこの二人に任せるの間違いだったのでは?
「ななっし〜さん、一度でも身の危険を感じたときは教えてくださいね?」
「えっ、えっ?分かりました?」
私の言葉にななっし〜さんは分かってなさそうに言う。
うーん…………この二人だから大丈夫だと思うんですけど………。
相手がななっし〜さんだからなぁ……。
純粋で可愛い人だから…。
と、私は片思いの相手と友達にそんなことを思う。
「「安心してください!?」」
二人は私に向かってそう言ってくるのだった。
安心はできるんですけど、できないんですよ。なんですか、この矛盾感。
「まぁ、頑張ってくださいね」
私はそういった後部屋から出ていく。
そしたら、ニグさんもすぐに片付けの準備を始めた。
今からが一番の幸せの時間だ。
これだけを見るとなぜニグさんが好きなのか分からない人が多いと思うんですけど、私は、ニグさんに惚れた理由がしっかりとあるんです。
私はいつも通り髪を少し手ぐしでとかしながら、校門の前でニグさんを待つ。
すると、ちょっとしたあとニグさんがこちらに小走りで近づいている。
「ごめんなさい、結構待ちましたか?」
ニグさんがそう言って少し穏やかに笑って、少し謝ってくる。
「いいえ、大丈夫です」
私は笑った。
この人は、紳士の中の紳士で。
女性への気遣いが上手くて、穏やかで、いつも親身になって話を聞いてくれる、そんな人。
ズケズケと聞かれたくないことを聞いてこない。
そんな優しさをずっと感じていたから私はこの人を好きになったんです。
……………だから、ニグさんの好きな人を聞いた時、心が張り裂けそうになったんですよね…。
私はニグさんを好きになった理由と同時にニグさんがななっし〜さんを好きだと言った時を思い出し、胸が痛くなる。
あの時は、いつもと同じ、放課後でした。
まだ、これが恋だと分かってなかった時かも知れません。
「そう言えば、ニグさんって好きな人いるんですか?」
私は迂闊にそんなことを聞いてしまう。
すると、ニグさんは少し目を見開いたあとに、照れくさそうに笑ったあと言った。
「実は……ななっし〜さんが好きなんです。……初めてこのこと、友達に言ったかも知れません。やっぱり、しぇいどさんの隣は居心地がいいからですかね?」
ニグさんは私の目を見て微笑む。
最後の言葉だけを聞くと幸せな気持ちになるのに、前半で私の心はかき乱される。
この時に初めて気が付いたんだと思います。
私は、ニグさんが好きなんだと。
私は隣りにいる彼を見上げる。
やっぱり、かっこよくて、車道側を歩いてくれる小さな気遣いが少しくすぐったくて。
もう、私はニグさんに心を奪われてますね。
私はそう、心の中で自嘲気味に笑ったのだった。
コメント
3件
えっとえっと od←tt←uti←brと、sm→nn←ng←shid←aferr(ここだけ謎)………ってこと!?(ちんぷんかんぷん)
みぅです🤍🥀 しぇいどさんの片思い、すごく繊細で胸にじんわりきたよ…「車道側を歩いてくれる小さな気遣い」って理由、好きな人をちゃんと見てるからこその描写だよね。あふぇりるさんにバレた照れや、さもさんたちの床ドン現場で真顔になるところも可愛くて、でもニグさんがななっし〜さんを好きだと知った時の切なさが痛いほど伝わってきた…。この複雑な感情の描き方がすごく好きです🌙