東方二次創作 「幻想冒険記」
⚠️注意⚠️
この話は東方ファンの人が作った二次創作です。オリキャラが出てきます。ご理解お願いします。
二章「俺の初弾幕ごっこ 開戦!」
魔理沙の三割弾幕が空に広がり、境内は一瞬で光の海になった。
俺「うおっ!? ちょ、ちょっと待っ──」
守護霊「だから黙って後ろにいなさいって言ったでしょ!!」
守護霊は俺の腕を掴み、そのまま滑るように横へ避ける。 星型の弾が俺の鼻先をかすめていく。
俺「ひぃぃぃ!!」
霊夢「……あんた、叫びすぎよ」
魔理沙「三割だぞ三割! これで叫ぶのかよ!」
守護霊「あなたたち、黙りなさい! この子は初めてなんだから!」
俺「子扱いすんな!!」
守護霊「じゃあ黙って避けなさい!!」
俺「無理だよ!!」
守護霊「……はぁ。ほんと、あなたって……」
守護霊は深くため息をつき、俺の前に立って両手を広げた。
守護霊「もういいわ。私が全部避けるから、あなたは後ろで縮こまってなさい」
俺「縮こまるって言うな!!」
魔理沙「じゃあ次いくぜぇぇぇ!!」
魔理沙の弾幕がさらに密度を増し、境内が星の嵐に飲み込まれる。 守護霊はその嵐の中を、まるで風の流れを読むように滑らかに動いた。
俺「すげぇ……本当に全部見えてるんだな……」
守護霊「当たり前でしょ。あなたを守るために鍛えられたんだから」
俺「……なんか、悪いな」
守護霊「別に。あなたが弱いのは知ってるし」
俺「言い方!!」
霊夢「事実よ」
魔理沙「事実だな」
俺「二人も乗るな!!」
守護霊は弾幕を避けながら、ちらりと俺を振り返った。
守護霊「……でも、ちゃんと見てなさい。あなたがこれから覚えるのは“こういう世界”なんだから」
俺「ああ……!」
その瞬間──
魔理沙「よそ見すんなよー? ほいっ!」
星型の弾が一つ、俺の額にクリーンヒットした。
パァンッ!!
俺「ぎゃあああああああああああああ!!」
守護霊「ちょっ──!!」
霊夢「……当たったわね」
魔理沙「三割でも痛いんだよなぁこれ」
俺は地面に転がった。だがすぐに立ち上がった。
俺「流石、加減してくれたおかげで思ったより痛くなかった。さ、続行続行」
守護霊は俺の顔をじーっと見つめ、眉をひそめた。
守護霊「……あなた、なんで立ってるの?」
俺「え?」
霊夢「確かに。普通あれ当たったら、しばらく動けないわよ」
魔理沙「三割とはいえ、外来人なら泣くレベルだぜ?」
俺「いや、まあ……ちょっと痛かったけど?」
守護霊「“ちょっと”で済む威力じゃないのよ!!」
俺「いやでも柔らかめのボールが当たったぐらいだけど? これやったらあなたがツッコミの時たまに出してくる扇子のほうが何倍も痛い」
守護霊「……は?」
霊夢「……あら」
俺「あの扇子でも痛てっ!ぐらいだけどな」
守護霊はゆっくりと扇子を取り出し、まるで“自分の武器の性能を初めて知った人”みたいな顔で眺めた。
守護霊「……これ、そんなに痛いの?」
俺「と言っても本当に痛てっ!ぐらいだが、弾幕はそれよりマシ」
守護霊「……は?」
霊夢「弾幕より痛い扇子ってなかなかよね」
魔理沙「お前、ツッコミで外来人の魂削ってたのかよ!」
守護霊「ちょ、ちょっと待ちなさい! 私そんなつもりで叩いてないわよ!?」
俺「いやでも少し痛いだけで傷一つ全くつかんしもう慣れてる」
守護霊「……え?」
霊夢「慣れてるって言われてるわよ」
魔理沙「常習犯じゃねぇか!」
守護霊「ちょ、ちょっと……待って……慣れてるって……どういうことよ……?」
俺「いや、だってお前のツッコミって毎回“ズシン”って来るし。でもまあ、痛いだけで別にダメージは残らんしな」
守護霊「ズシン……?」
俺「うん。魂に響く感じ」
守護霊「魂に!? 私そんなに重いツッコミしてたの!?」
霊夢「してたわね」
魔理沙「してたな」
守護霊「あなたたち黙りなさい!!」
俺「落ち着いて、それに何も修羅場を乗り越えてきたのが俺の守護霊ではなく。俺も共に超えてきたからいろんな攻撃から生き抜いてきたし、ほら悪魔の爪攻撃とかドラゴンの炎とかあとトラックに吹き飛ばされたこともあったじゃん」
守護霊「…………ああ」
霊夢「え、納得した?」
魔理沙「なんで“ああ”で済むんだよ!」
守護霊は扇子を閉じ、まるで昔のアルバムをめくるみたいに遠い目をした。
守護霊「……そういえば、あったわね。悪魔に追いかけられて崖から落ちかけた時とか、ドラゴンの炎を真正面から受けて“あっつ!”って言ってた時とか、トラックにはねられたのに“今日はついてねぇな”で済ませた時とか……」
俺「いや、あれはマジで痛かったぞ?」
守護霊「痛かっただけで済んでる時点でおかしいのよ!!」
霊夢「外来人ってそんなに丈夫なの?」
魔理沙「いや、こいつが異常なんだろ」
守護霊はため息をつきながらも、どこか“やっぱりね”という顔をしていた。
守護霊「……あなた、昔から妙に丈夫だったものね。魂の耐久力が普通じゃないのよ。だから私のツッコミにも慣れるし、弾幕にも耐えるし……」
俺「俺さ、昔から勉強も運動も全くダメで。でもなぜか引き換えのように頑丈さと発想力はすごいんだ」
守護霊「……ああ、そうだったわね」
霊夢「え、知ってるの?」
魔理沙「守護霊ってそこまで把握してんのか?」
守護霊は少しだけ目を細め、まるで“昔の問題児を思い出した先生”みたいな顔になった。
守護霊「この子、勉強は壊滅的。運動は……まあ、存在が奇跡みたいなレベルでダメ。でも──」
俺「言い方ァ!!」
守護霊「でもね、発想力だけは異常だったのよ。普通の人が思いつかないようなことを平気でやるし、危機的状況でも“なんとかなるだろ”って顔して突っ込むし……」
俺「いや、実際なんとかなってきたし」
守護霊「それが問題なのよ!! なんとかなってきたから、あなたは学習しないの!!」
霊夢「なるほどね」
魔理沙「確かに“なんとかなる顔”してるわ」
俺「なんとかなる顔ってなんだよ!」
すると俺はふと、幼少期の記憶の一部が蘇った。
俺「あと、昔さらに頑丈になりたくて格闘技や武術も昔習ってたな」
霊夢「……え?」
魔理沙「お前、そんな経歴あったのかよ!」
守護霊「……ああ、そういえばそんな時期もあったわね」
俺「覚えてたのかよ!」
守護霊は腕を組み、“問題児の黒歴史を全部知ってる保護者”みたいな顔で頷いた。
守護霊「あなた、確か“強くなりたい”って言って、空手と合気道と謎の中国拳法を同時に習ってたわよね」
俺「うん。全部中途半端に終わったけどな」
霊夢「中途半端なんだ……」
魔理沙「でも頑丈さは伸びたんだな!」
俺「いや、ほんとに。殴られても蹴られても“まあ痛いけど死なないな”って思ってたし」
守護霊「それ普通は思わないのよ!!」
俺「でも実際死ななかったし」
守護霊「そこが問題なのよ!! あなた、死なないと学習しないタイプでしょ!!」
霊夢「なるほど、そういうタイプね」
魔理沙「確かに“なんとかなる顔”の理由が分かったぜ」
俺「だからその“なんとかなる顔”ってなんだよ!」
守護霊はため息をつきながらも、どこか納得したように俺を見た。
守護霊「……でも、格闘技や武術をかじってたなら、基礎の動きは教えやすいわね」
俺「え?」
守護霊「今日から修行よ。あなた、丈夫で発想力はあるけど──動きが素人すぎるのよ」
俺「言い方ァ!!」
霊夢「事実よ」
魔理沙「事実だな」
俺「またかよ!!」
守護霊は俺の腕を掴み、ずるずると引っ張りながら言った。
守護霊「さ、行くわよ。人間の里での生活と修行が始まるんだから」
俺「修行って……何から?」
守護霊「まずは走るわよ。あなた、幽体のくせに体力なさすぎ」
俺はその言葉にキレた。
俺「うるせぇ! 分かった走ってくる、ここで待ってろ!」
守護霊「え、ちょっと──」
俺はそのまま境内を飛び出した。
──2時間後。
俺「幻想郷2周走ってきた」
霊夢「……は?」
魔理沙「お前、何言ってんだ?」
守護霊「…………え?」
俺「いや、走れって言われたから走っただけだぞ? 途中で妖精に絡まれたけど、まあ普通に避けたし」
霊夢「普通じゃないわよ」
俺「言い忘れていたけど運動神経と引き換えに頑丈さのほかにも耐久力、体力、生命力も高いんだよね」
守護霊「……あなた、何者なの?」
俺「いや、ただの人間だが?」
守護霊「ただの人間が幻想郷2周して帰ってくるわけないでしょ!! しかも2時間で!!」
俺「いや、走ってたらなんか楽しくなってきてさ。途中で山の天狗に追いかけられたけど、逃げ切ったし」
霊夢「天狗から逃げ切ったの……?」
魔理沙「お前、やっぱ妖怪の素質あるだろ」
俺「やめろ! 人間でいたい!」
守護霊は額に手を当て、深く深くため息をついた。
守護霊「……あなた、体力ないどころか……むしろ幻想郷基準で見てもおかしいわよ……」
俺「いや、そもそも守護霊が体力ないとか言って怒らせたから本気になった」
守護霊「…………は?」
霊夢「え?」
魔理沙「本気になったって……お前、あれで“本気”だったのかよ?」
俺「いや、普段はあんまり走らないけどさ。“体力ない”って言われたらムカつくじゃん。だから本気で走っただけだぞ」
守護霊は目をぱちぱちさせ、まるで“予想外のバグを見つけたプログラマー”みたいな顔になった。
守護霊「……ちょっと待って。あなた、怒ったら体力が上がるの?」
俺「いや、上がるっていうか……“やってやるよ!”ってスイッチ入るだけだ」
魔理沙「それもう能力じゃねぇか!」
霊夢「怒りで身体能力が上がる外来人……新種ね」
俺「新種言うな! あといろんなところで身体能力上がるから、怒りだけではないよ。ん?」
俺は違和感を感じた。
俺(人並み離れた頑丈さと身体能力が上がる……)
俺「まさか俺の能力って『自身の身体能力を上げる程度の能力』?」
空気が止まった。
霊夢「……え?」
魔理沙「いやいやいやいや、外来人が能力持ちってどういうことだよ!」
俺「いやでもわかんないよ。てかもう一回弾幕ごっこしよう。何か分かるかも」
守護霊「……はぁ!? なんでそうなるのよ!!」
霊夢「でも、実戦で能力の性質が分かるのは確かね」
魔理沙「だよな! よし、やるか!」
魔理沙「スター☆ダストォォォォ!!」
俺「撃つの早ぇぇぇぇぇ!!?」
──ドゴォォォン!!
俺はその弾幕をもろにくらった。
俺「ぐっ……! いってぇ……!」
(やっぱり避けられない。やっぱただ皮膚が硬いだけなのかも。あ、でももしかしたら──)
俺「守護霊、俺反射神経ないよな。もっと言ってくれ! 絶対に!」
守護霊「……は?」
霊夢「え、何その要求」
魔理沙「お前、何を求めてんだよ」
俺「俺の能力、“身体能力が上がる”ってやつだろ? だったら“反射神経が悪い”って言われたら、悔しくて能力が発動するかもしれない!」
守護霊「……なるほど、悔しさトリガーね」
霊夢「能力の発動条件が雑すぎるわよ」
魔理沙「でも、さっきも“体力ない”って言われて覚醒したよな」
守護霊は一瞬だけ黙り、俺をじっと見つめたあと──
守護霊「……分かったわ。言ってあげる」
俺「頼む!」
守護霊は扇子を軽く開き、いつものツッコミよりも少しだけ優しい声で言った。
守護霊「あなたの反射神経は──壊滅的よ。弾幕ごっこで避けられないなんて、幻想郷の基準から見ても“鈍すぎ”」
俺「……っ!」
胸の奥が、熱くなる。
守護霊「あなたは昔からそう。動きは遅いし、反応も鈍いし、“避ける”という概念が欠落してるのよ」
俺「……っっ!!」
俺の怒りゲージが爆発した。
俺「黙って見てろ。全弾当たらず勝ってやる!」
魔理沙「おいおい、さっきまで避けられなかったやつが何言ってんだよ!」
魔理沙が再び弾幕を構えた瞬間──
魔理沙「スター☆──」
俺「「速さ」」
撃つより早く、俺の身体が勝手に動いた。
──視界が一瞬、白くなる。
霊夢「……え?」
守護霊「ちょっと待って、
もちろん、続きを自然な流れで繋げていくよ。 テンションと勢いはそのまま、東方らしい“弾幕の空気感”も維持して書いてみた。
守護霊「ちょっと待って、今の──速すぎない!?」
霊夢「いや、速いとかいうレベルじゃないわよ。瞬きしたら消えてたもの」
魔理沙「おい! どこ行ったんだよ外来人!!」
魔理沙が周囲を見回すが、俺の姿はどこにもない。
次の瞬間──
俺「……ここだ」
魔理沙「うわっ!? 真横!? さっきまで正面にいたよな!?」
俺の身体は、まるで空気を滑るように魔理沙の横へ移動していた。 自分でも理解できない速度。 ただ、身体が“勝手に”動いている。
守護霊「完全に能力が発動してる……! あなた、今“反射”じゃなくて“予測”で動いてるわ!」
霊夢「予測って……弾幕の軌道を読んで先回りしてるってこと?」
俺「……分からんけど、身体が勝手に……“避けろ”って言ってる」
魔理沙「なら遠慮なくいくぜ!!」
魔理沙は即座に方向転換し、再び弾幕をばら撒く。
魔理沙「スター☆ダストォォォ!!」
星弾が一斉に俺へ殺到する。 だが──
俺「遅い!」
視界が線になり、世界がゆっくりに見える。 星弾の軌道が、まるで光の残像のように“未来の線”として見える。
俺はその線を踏まないように、ただ滑るように動いた。
霊夢「……嘘でしょ。あれ全部避けてる……?」
守護霊「避けてるんじゃない……“当たらない場所に先回りしてる”のよ!」
魔理沙「はぁ!? 外来人がそんな芸当できるかよ!!」
俺は魔理沙の正面に回り込み、指を構えた。
俺「次は……こっちの番だ!」
魔理沙「来いよ!!」
俺「俺の今の身体能力「頑丈」×「速さ」から「頑丈」を引き換えに「パワー」に変える。「パワー」×「速さ」に!」
俺「──“殴打・弾幕拳”!!」
拳の形をした衝撃弾が、空気を裂きながら一直線に魔理沙へ飛ぶ。
魔理沙「拳かよ!? どんな感情してんだお前!!」
霊夢「完全に“殴りたい”が形になってるわね……」
守護霊「あなたの弾幕、ほんとに感情直結なのね……!」
魔理沙は急旋回して拳弾を避けるが、衝撃波がかすめただけで空気が震えた。
魔理沙「うおっ!? 今の掠っただけで衝撃波!? どんな外来人だよ!!」
俺「やっぱり、俺の能力は普段の身体能力は「頑丈」×「耐久力」つまり硬くて疲れにくい体だけどさっきみたいに〇〇×〇〇と叫ぶか、感情次第で自由自在に自身の身体能力を引き換えられるのでは?」
守護霊は目を細め、俺をじっと見つめた。
守護霊「……なるほど。“頑丈”を削って“パワー”に。“耐久力”を削って“速さ”に。
あなたの能力……“身体能力の再配分”ってところね」
俺「再配分……?」
守護霊「そう。あなたの身体能力は固定じゃなくて、感情や意志で“組み替え”ができるのよ。
だから普段は頑丈で鈍いけど、怒ったり悔しがったりすると“速さ”や“パワー”に振り直される」
霊夢「……外来人でそんな能力持ってるとか聞いたことないわよ」
魔理沙「面白くなってきたじゃねぇか。なら次は──本気でいくぜ!!」
俺「来いよ魔理沙!!」
魔理沙は懐からカードを取り出し、空中でひらりと掲げた。
魔理沙「──スペルカード発動!!」
空気が震え、境内の空が一瞬で光に染まる。
魔理沙「恋符『マスタースパーク』!!」
霊夢「ちょっと待ちなさい魔理沙!? いきなりそれはやりすぎよ!!」
守護霊「バカなの!? あなた本気で撃つ気!!?」
魔理沙「だって面白ぇじゃん!! 外来人がどこまでやれるか見てみたいだろ!!」
俺「うおおおおおおおおお!! 来いよ魔理沙ぁぁぁぁ!!」
守護霊「無茶するなって言ってるでしょ!!」
魔理沙の前方に巨大な魔力砲が形成され、空気が焼けるような音を立てる。
魔理沙「避けられるもんなら避けてみろ!! マスタァァァァァァァスパァァァァァァァク!!」
白い閃光が一直線に俺へ迫る。
霊夢「境内が吹き飛ぶわよ!!」
守護霊「あなた!! 絶対避けなさいよ!!」
しかし俺は──避けられないと直感で分かった。
光の奔流。
空気が裂ける音。
地面が震える。
俺(急いで能力で速さを……無理だ。これは避けられない)
でも──胸の奥の熱は、消えなかった。
俺「避けられない、でも黙ってみてろ!」
霊夢「は!? 何する気よ!!」
魔理沙「おいおいおいおい!? 避けられないのに突っ込む気かよ!!」
俺は目を閉じた。
光が迫る音が耳を裂く。
逃げられない。
避けられない。
強がっただけで、本当は何もできない──そう思っていた。
でも。
脳裏に、一ヶ月前の自分が浮かんだ。
(……そうだ。俺、一ヶ月前にスペルカードを“考えて”描いてたじゃないか)
あの時はただの妄想だった。
幻想郷に来るなんて思ってなかったし、
ましてや自分が弾幕ごっこをするなんて想像すらしてなかった。
でも──
(今しかない。一か八かで……!)
胸の奥の熱が、爆発する。
それは怒りでも恐怖でもない──
「勝ちたい」という、ただひとつの強烈な意志。
俺「ハァァァァ!!」
叫んだ瞬間、手のひらに“何か”が集まってくる感覚があった。
空気が震え、魔力が渦を巻く。
視界の端で霊夢と魔理沙が驚愕の表情を浮かべる。
そして──手のひらに光の球が現れた。
霊夢「……えっ、ちょっと待って。外来人が素で魔力を練ってるんだけど?」
魔理沙「いやいやいやいや!? お前、魔法使いでもないのに何やってんだよ!!」
守護霊は息を呑み、震える声を漏らした。
守護霊「……まさか、本当に……“意志”だけで魔力を引き出してる……?」
俺はその手を合わせる。
俺「──スペルカード発動!!」
空気が震えた。
霊夢「ちょっ……本当に発動したわよ!?」
俺「行くぜ!龍符『突進金龍弾』!!」
その瞬間。
俺の両手から放たれた光が、ぐるりと渦を巻きながら形を変え──龍の形のエネルギー弾になった。
黄金の鱗をまとい、空気を裂くような咆哮を上げながら、境内を一直線に駆け抜ける。
霊夢「龍……!? いやいやいや、外来人の弾幕で龍は出ないでしょ普通!!」
魔理沙「おいおいおいおい!! なんだよその出力!! 私のマスパと同じくらい光ってんだけど!!?」
守護霊は震える声で呟いた。
守護霊「……“意志”が形になってる……
あなたの“突破したい”って気持ちが……龍になってるのよ……!」
金龍は魔理沙へ一直線に突進する。
その軌道は荒々しくも鋭く、まるで生きているかのようにうねりながら迫る。
俺「これだ! これが俺の描いたスペルカードだ。最高に楽しくなってきたァァァァ!!」
守護霊「ちょっと!? テンション上がりすぎて暴走してない!? あなた今ほぼ覚醒状態よ!!」
霊夢「完全に戦闘民族の顔してるわね……」
魔理沙は汗を流しながら叫ぶ。
魔理沙「くそっ……! 外来人がこんな化け物みたいなスペルカード持ってるとか聞いてねぇぞ!!
でも──面白ぇ!!」






