※伊武←阿蒜←来栖
伊武とセフレだった阿蒜が来栖に告白される
ちょっと伊武の兄貴が酷いかも…?
違うんです滅茶苦茶伊武の兄貴も大好きなんですほんとです…ッ
一応センシティブにします
解釈違いの人注意⚠️⚠️⚠️
『阿蒜、俺にしとけよ』
『……え…』
濁りのない橄欖石の瞳には、今は俺しか映ってない。
まぁ、逃げられないように壁に追い詰めてるせいだけど。
『ど、どうゆう意味ですか来栖の兄貴…?』
『あれ?この状況でわかんない?
その天然さ、嫌いじゃない
………おまえ…伊武の兄貴とヤってんだろ』
『え⁉︎なんでそれッ………あ、』
『…ほんと嘘がつけないね…おまえ
そこも嫌いじゃないけど』
『ち、違っ…今のは…っ』
『……で、付き合っては……ないよな?
伊武の兄貴とはセフレだろ』
セフレ、という言葉に阿蒜はビクッと肩を震わせて泣きそうな…傷ついたような顔を見せる。
…こんなに素直に感情を出すのは阿蒜の美徳だが…今は少し、見てるこちらも辛い。
『見たんだ 伊武の兄貴と阿蒜がホテル行ってんの
…まぁ、タダでさえおまえ伊武の兄貴にベッタリだもんな』
わかりやすいね、と声をかければその瞳が伏せられた。
『あぁ、勘違いしないでよ?
脅してるわけじゃないから』
『ッ、じゃあなんで…ッ』
『……あの人さ、女も男からもスゲェモテるんだよ昔から
で、本命は作らないでセフレが沢山いるの
……阿蒜もその一人なの気づいてるだろ』
『……それ、は……お、俺も承知で…っ』
『……本当に伊武の兄貴が好きなんだな』
知ってるよ。
だって伊武の兄貴に呼ばれた時は犬っころみたいに喜んで着いていったり…
褒められたら耳や頸まで赤くなったり…
あの時、少しだけ話した時からずっと見てきたから。
敵対して、和解した今もずっと。
伊武の兄貴にシメられて連れて来られたあの時からもしかしたら…
『俺、阿蒜が好きなんだ』
『……へ、?』
『好きな奴が…癪だけど幸せならいいけどさ…
今の阿蒜、辛そうじゃん
全然幸せそうじゃない』
『つ…辛くなんかっ…』
『……さっき、セフレって指摘したら泣きそうにしてた』
本当だ。
片想いでも阿蒜が幸せなら…俺は諦めた。
でもよ……阿蒜はまだガキだ。
そして…このまま搾取され続けられてるのを黙って見てるほど…俺だって大人じゃない。
『お、俺…ッ、来栖の兄貴…っ、』
ボロっと流れる大粒の涙。
ドロップのような綺麗なソレが滴りおちる。
『ほんとにッ、ほんとに伊武の兄貴が…っ
隼人さんが…っ、好きだったんですッ…』
『……うん』
『は、初恋…っ、だったかも、しれなくてっ…
想いを…っ、伝えて…ッ セフレならって…っ…』
『うん、うん…』
『俺、それでもいいって…っ、喜んで…ッ
…っ、なのに…おれ、なんでッ泣いてんだ、ろっ…』
『………阿蒜、』
あーあ、まだ返事も貰ってないけどめちゃくちゃフラれた気分。
もしかして人生で初めてフラれたかも?
…いや、まだ返事は…
『泣いていいよ 好きなだけ泣け』
『う”、うう”ううッッ…来栖、の兄貴…ッ
う”ああああ”ああ…ッ』
阿蒜は、愛されたかったんだな。
『返事は、また今度聞かせてくれ
……それまで阿蒜に好きになって貰えるように頑張るな?』
続く…?
コメント
1件
最高ですぅー!!!!