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初恋の香
-序章-
悪魔に唆され
禁断の果実を食したイブ
我には解る、悪魔に恋をしたのだ
アダムの一部分の彼女が彼に恋心を抱くのか?
自分の一部は自身に恋に落ちるプログラム(このような名前だったかは疎覚えだが)とかいうモノ があったのだろうか。
アダムとイブ。彼の助骨から造られた彼女 何故自分の体の一部に恋ができるのか?
長い間考えたが我には到底理解できなかった。
-壱-
正直、此処迄はどうでも良い。
青春とかいうものに憧れた我の話をしよう。
初恋は誰なのだろうか?
我の初恋は一体何処で何をしているのだろう。
抑、初恋とは何だろう。
其んな事しか考えていなかった。
外に出てみると、付き合いたてほやほやかと 思うほど仲のいい恋人同士を見つけた。
羨ましい…とは思わなかった(正しくは思いたくなかった)。空を見上げると、腹が立つ程美しい空が広がっていた。これも、青春 と呼ぶのだろうか
ひとりでも楽しんでいるなら青春なのだろうか
きっとそうだ、きっと、きっと。
-弐-
そう思った日からもう五年が経過した、我は未だ独りだ。然し、友ができた。優しい笑顔で我を包み込む不思議な男だ。名前は名前の頭文字で呼ぶこととしよう。(ここではJと呼ぶことにする)
Jは素敵な歌舞伎の脚本を描く男だ、我には到底敵わない。しかし、張り合いたい所がある。ひとつの才能だ。我は描画が得意である。彼には申し訳ないが(彼とはJのことを指す)我は奴よりセンスがある。感じた事をそのまま絵に表す我と、カタチを描く男。カタチなどつまらない、抽象的だから面白いのだ。この思いは表に出したことは無いがJが此の文を読まないことを期待するね。
-参-
さて、序章についてだが、何故アダムとイブの話を出したのか、気になっているだろう。しかし、私も分からない。説明する語彙力というものがないのだ、それに、あの話は頭に急に入ってきたものだ、だから文も乱雑だったと思う、我が読んでも凄く酷い文だ。之が若し原稿用紙で、出版する物であればもう少し丁寧に書いたのだろうが、今は本を出版する気にもなれないのでね、仕方ないのだよ。
-四-
最初はアダムとイブの話だったね。実は我は一時期、シェイクスピアの一番有名と言っても過言ではない愛の物語、ロミオとジュリエットが凄く好きだった。その時はまだ子供で、真実の愛というものに夢描いていた。此処だけを聞くと、詠んだことの無い者は、真実の愛の物語なのか、と勘違いする者もいるだろうから、我の考えを提示させていただきたい。
まず、皆の主人公は誰だろうか、ロミオか?其れ共、ジュリエットか?我はモンタギューの父親だ、可哀想な人物だからね。何が可哀想かって?ロミオ達の恋を邪魔したって?いいや、父親は未だ結婚相手の居ない娘を心配して婚約者を見つけてやった、とびきりいい男をね。だが、父親の知らないところで娘は敵対している家の子息と結婚していた。父親の気持ちを考えてみるといい。
-最終章-
最終章と書いたがたったの千二百幾つ文字しか書いていない。そんな物語でも少しは愛を語られただろうか?
こんなもので愛を語るなど烏滸がましいだろうか…まぁいいだろう。ここまで詠んでくれて有難う。我の人生と其方の人生に幸あれ。