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キョウヤside
アレから本当にテオさんはこの街から消えてしまった。
住んでいた所も今まで誰も住んでい無かったかのように何も無くて…、貴方の匂いもしなかった。
心に穴が空いた様に何も考えたくもなかった。
でも、少しでも何故彼が冷たくなったのか知りたくて知り合い全員に聞いた。
MZ団の皆は知らない。ユカリさん達も知らない。
探偵事務所で働いているハズのマチエールさんまでも行方が分からないし、別れを告げる理由も分からないと……。
そこで俺は最終手段としてサビ組に向かう。
カラスバさんならきっとわかる筈だろうと…。
inサビ組
エレベーターが開き目の前には椅子に座るカラスバさん。
カラスバ「おぉ、何やキョウヤ?遊びに来たんか?丁度茶菓子届いた所やで?ジプソ、茶淹れて来てもらってええか?」
ジプソ「勿論です、少しお待ちを。」
ジプソさんはそのまま部屋を後にした。
少しの沈黙の後。
カラスバ「…これで話すの楽になったやろ?知っとんで、テオと別れたんやってな。」
キョウヤ「…ッ、俺はまだ別れたつもりないですッ!テオさんに何かあったんですか!?もし知ってるなら…ッ教えて下さいッ!!」
カラスバさんは俺の目をジッと見て。
カラスバ「……はぁ、堪忍なぁ。教えたい所やけど、約束しとんねん。だから…話せん。」
キョウヤ「…何で…、恋人の俺に話せなくて…カラスバさんに話すの可笑しいじゃないですかッ!!」
テオさんにとって俺はどうでもよかった存在なのか…?でもあの笑顔は?分からない、解らない。
頭を抱える俺にカラスバさんは
カラスバ「気持ちは分かる、そうやんな、恋人に勝手に別れを告げて消えて……、それなのに恋人じゃない奴が知っとるなんてな……。」
キョウヤ「……本当に俺が鬱陶しかったから?…本当は付き合いたくなくて……。世間体気にしてただけ…?俺の事……好きじゃなかった…?」
自分で勝手に口にして涙が止まらなくて……。
俺はずっと貴方を想っているのに…。
この想いが貴方に対して重荷になるのなら…、諦めよう。もうこの片想いは…忘れてやろう。
テオside
これで良かった。
コレで俺は自由になれる。
あの子は俺と居ちゃいけない。
あの子も自由にならなければいけない。
だからこそ、別れて当たり前なんだよ。
キョウヤは俺を忘れて先に進むんだ。
それが正しい選択だから……。