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こんにちは、嵐です。
今回はほのぼのに突っ切ってやろうと思います。えっッなやつ見たかった人はすみません…
注意事項
・ほのぼの…?
・キャラのズレや解釈違い
・文章の構成が下手
が含まれます。
それでは、いってらっしゃい!
わんくっしょん
Builderman side
『Hey,my builder!How’s going?』
「I’m ok.But I think little bit noisy.」
『Oh,I knew it?』
「わかってるならやめろよ…」
『ごめんごめん、ついね』
ロビーのソファに座っていたら、急にShedletskyが話しかけてきた。まぁ、言うほど急ではないのだが。彼の恒常的な様を見ると、今回話しかけてきた理由も、単なる彼の気まぐれだろう。
シェドを適当にあしらい、ソファを立つ。腕を回したりする等の軽い準備運動をして、ニ階に上がる。特に上の階に行く理由はないが、ラウンドに行く人は大抵上にはいないため、ロビーの近くでは珍しい、唯一時計の音やビリヤードの音しか聞こえない静かな場所なのだ。だから俺はたまにニ階に上がり、悠々としながら殺風景とは程遠いロビーを眺める。その時間が好きだった。
『…Builderっていっつもここ見てるよな』
「何か悪いか」
『んーや別に〜』
わざわざ追いかけてきたシェドから目線を外し、次のラウンドまでの時間を見る。あと30秒。ゆったりとした時間は終わりか、と少し落胆してため息を吐く。
『どーした?なんかあったか?』
「いや、特に何かあったわけじゃないんだ。
ただ…ゆったりとした時間がもう少しで終わってしまうのが、少し惜しいなと思っただけ」
それだけ言って、また口を閉じる。俺的に沈黙は苦ではない。だが、仲がいい人と話が続かないのは些か不安に思ってしまい、いつもこの気持ちを払拭することができない。
『じゃあさ、行かなきゃいいじゃん、ラウンド』
彼の突拍子もない言葉を受けて固まる。確かに、出ないという選択肢もあるにはある。一人でいられるのなら考えていただろう。だが彼の言い草からは、『一緒にいよう』というニュアンスが感じられる。密かにシェドのことを好きな俺は、二人でいるとその気持ちがバレてしまうのではと、ラウンドに行く行かないの判断を決め倦ねていた。
あぁ、いつもそうだ。シェドと一緒にいると、簡単な判断すらもできなくなる。彼と行動を共にすると、俺の考えを全て彼の無関心が乱してくる。その度にいつも胸が痛む。恋に盲目で、真っ直ぐなことは若者にはいいのかもしれないが、俺にとってはただの痛みとしかなり得ない。だってこの恋が報われることは、きっとないだろうから。
「…まぁ、頑張って行くよ」
『そう?残念だな、次のラウンド俺行かないのに。何して暇潰そうかなぁ〜』
俺がそう意思表示をすると、彼は興味を失ったかのように一階へと降りていった。
やっぱり、シェドは俺のことをただの仲間だと認識しているようだ。それは本当に嬉しくて、でも自分の秘めたこの気持ちを考えると悲しくて、もうどうしようもなくて。その気持ちの捌け口をラウンドへ向けるように、肺に空気を入れ直した。
『Builder、最近俺のこと避けてるよな?』
ラウンドが終わったあの日。なんとなくシェドに会いたくなくて、ラウンドが終わったすぐ後に自分の部屋に出戻った。シェドが俺を尋ねてきても決して顔を出さなかった。それが何日か続いた今日。
ラウンド後、また部屋に閉じ籠ろうとしたら、タイミングが悪く偶然シェドと鉢合わせてしまった。それでも無視して部屋のドアノブに手をかけると、シェドにその手を掴まれ、逃げられないようにされてしまい、今に至る。
「…いや、避けてなんてないよ」
『That’s a lie.Isn’t that so?
今Builderは嘘ついてる顔だよ』
俺はバツが悪くて何も言えなくなった。シェドはいつも楽観的だが、時たま勘が働くことがある。でもたぶん、今回のは勘なんてものじゃない。シェドから俺への信頼の証だ。それを感じると俺は安心感を覚えたが、同時にシェドへの申し訳なさを覚えた。その信頼を、俺のことを疑うのに使わせてしまっている。
『なぁBuilder。理由を聞かせてくれ。
無理に一緒にいてくれとは言わないから』
彼の優しさが心に刺さる。今俺はシェドのことで悩んでいるのに、と行き場のない憤怒のようなものが込み上げる。もうよくわからなくなってしまった今の情緒で返事をしてしまえば、それこそシェドを傷つける結果となるだろう。俺は恋を実らせるつもりはない。ただ俺は、シェドとずっと一緒にいたいだけなんだ。
「俺、は……ずっと、シェドのことが…」
踏み出せない。”好き”というたった二文字の言葉が言えない。もし言ってしまえば一つに拒絶され、嫌われることが目に見えてるからだ。ここで言ってしまえばもう俺とシェドの関係は終わってしまう。だが、なんとか隠し通せさえすれば、疑心は残るだろうが一緒にいることはできる。それがいい選択だろうがなかろうが、俺はそれを選んだ、選びたかった。
「…やっぱりなんでもない」
『そんなに俺に話したくないのか?Builder』
彼が俺の名前を呼ぶ時、核心を突いてくる嫌な鋭さがある。もう言いたい、言ってしまいたい。報われないことは分かっている、だが隠し通すのにも限界はある。いつかは終わる命だ、もしかしたら終わらないかもしれないが、それはもうどうだっていい。
俺は彼のことがずっと好きだった。シェドのことが好きで、本当に大好きで、彼と話せたときはいつも本当に嬉しくて。もう勇気を出してさっさと言ってしまおうか。その方がシェドにとっても俺にとっても、幸せな結末を迎えることは間違いないだろう。気持ちを伝えた後に消えれば、シェドは気持ち悪いやつが消えたと思ってくれるし、俺だって気持ちを伝えられたのだから十分だ。もう、もうそれでいいんだ。十分なんだ。彼と知り合えたことが、俺の人生の中での唯一の美点だ。
「…俺はずっと、シェドのことが好きだった。
小さい頃から笑顔が可愛くて、いつも俺を元気付けてくれて。そんな君が、本当に好きだった。」
彼は何も言葉を発さない。面食らった顔をしている。まぁ当たり前か、急にただの友達からこんなことを言われてはそうなるのも無理はないだろう。
「今までありがとう、シェド。
俺はシェドの前から消えるよ。それが俺の、今1番したいことだから。」
そう言って、シェドに背を向けてロビーへ戻る。もう彼の顔は見ない、見ることができない。これはただのエゴだが、そのエゴがあるおかげで、俺が勇気を出してシェドに気持ちを伝えられたと思うから。
『…なら』
ふと、足を止める。だが振り返りはしない、きっとただの戯言だ。俺の決断はもう変わらない。永遠にしまっておくはずだったこの思いを、もう本人に伝えてしまったから。一切悔いはのこっていない。そう、思ったはずだった。
『なら』
『なんで泣いてるんだよッ、Builder!!!』
その言葉でやっと、俺が涙を流していることに気がついた。もうやり残したことはないはずなのにどうして?そんな率直で的を射れないような疑問が心に浮かぶ。振り返りたかった。振り返って、シェドの下に駆け寄って、いつものシェドとの日常に戻りたかった。でもその行動は、彼の為にならない。本当に彼のことが好きであれば、さっさと去るべきだった。
だけど、足が動かない、言うことを聞かない。震えてばかりで、戻りたいと思うばかりで、前に進む気力が沸かない。より一層、大粒の涙がぼろぼろと溢れ始めた。なんとか足を前へ踏み出して、外に向かおうとした時。
『お願い、俺と一緒にいて…
俺Builderがいないと、何もできない…』
シェドが俺に駆け寄り、ハグをした。涙でぐずぐずな声と顔で、俺に呼びかけて、俺の服を必死に掴んでいる。
もし、もしも彼が俺のことを受け入れてくれるのであれば。もし彼が俺に嫌悪感を抱いていないのであれば。俺が、彼の元へ戻ってもいいならば。
「俺は…シェドの隣にいていいの…?」
俺は、ずっとシェドの隣にいたかった。彼と色んなところに行って、色んなものを食べて、色んな事を話して。そんな日常を送りたかった。もしそれを彼が許してくれるというならば。
『もちろん、だから…離れないで、Builder』
彼が俺のことを求めてくれるのであれば。俺は彼と一緒にいていい大義名分を得たことになるだろう。
ハグをする彼の手が離れたのを感じて、咄嗟に振り返り彼にハグをした。思いっきり泣いた。声を上げて泣いてしまった。ずっと好きだった彼へ、たくさんの気持ちを吐いた。たくさんのことを話した。たくさん、好きだと伝えた。不思議なものだ、今まで踏み出せずにいたものが、一歩踏み出してしまえば、案外足場が脆くなかったことを実感できる。
俺は俺にとって、一番のハッピーエンドを得た。
「大好きだよ、シェド!」
『大好きだよ、Builder!』
いかがでしたでしょうか。
何気に初めて書くCPでした。
書きたいものを詰め込んだら、なんだかよくわからなくもなったし、文字数も少し増えましたが、書きたいものは書けたのでオッケーとします。
今回のお話とは全然関係ないんですが、少し前に書いたchanceが出てきたので載せておきます。
いつ見てもめちゃくちゃ可愛くて好きです。
それでは、次のお話でお会いしましょう!