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「……ねぇ湊、ちょっとこっち向いて」
収録終わりの楽屋。
ドアはロックされ、カーテンも閉められてる。
なのにローレンの声は、いつもよりずっと低く、熱を帯びていた。
湊はソファに座らされ、ローレンにすっぽりと膝の上を奪われている。
シャツの襟元が少しだけ乱れて、うっすらと浮かぶ肌の赤みが、何をされていたか物語っていた。
『っ、……あんま、見んといてや……』
「見せたの湊でしょ。……自分から膝の上、乗ってきたくせに」
『ち、違うもん……ローレンが、引っ張ったやろ……っ』
「そっか。でも、嫌がってないじゃん。むしろ……こんなに熱くなってる」
ローレンの指先が、湊の太ももをなぞる。
服の上からでもわかるくらい、その手つきは甘くて、でもとろけるようにいやらしい。
「マイク、全部切ってあるよ。スタッフもいない。俺らしかいない。……今だけ、湊は俺だけのもん」
『っ……そ、んなん言わんで、っ……余計、……変な感じなる……』
「いいじゃん、変な感じ。……湊の全部、俺だけに見せて。……感じてる声も、顔も……他の誰にも、聞かせたくない」
ぐっと身体を抱き寄せられ、湊はローレンの首に腕を回す。
耳元をくすぐるように、唇がそっと触れた。
「湊、俺のこと、好きすぎて苦しくなれよ」
『はぁ!?……な、にゆうてんねん……!』
「マジなやつ。だって、俺はもうそうだし。湊以外、なんも見えない。声も、笑い方も、全部……俺だけにちょうだい」
そのまま、シャツの裾をくぐる手が、肌に触れる。
冷たい指が、火照った体温を撫でていく。
『っ、ロ、ローレン……あかんって……っ』
「なんで?誰も見てない。カメラもない。湊が感じてるとこ、俺だけに見せてよ」
『あっ……や、っ、やらし……っ』
「……めっちゃ可愛い。湊がこうなるの、俺だけの特権な?」
耳たぶに噛みつくようにキスを落として、指先が奥まですべりこむ直前――
「……続きは、家でしてあげる」
『っ……は!? ……っ、そ、そんなん……っ、責任取れよ……?』
「もちろん。……湊が泣くまで、可愛がってやるから」
鍵が閉まる音と同時に、背後から抱きしめられた。
「……湊。俺もう、限界なんだけど」
耳元に触れる吐息が熱い。
ローレンの腕が、後ろからぎゅっと湊の腰を抱きしめる。
『……帰ってきて、すぐそれ言うんや……』
「だって、楽屋で我慢させたの、湊だよね」
『……ちゃうし。あんなん、ローレンが悪い。』
「でも……感じてたじゃん。あのときの声、めっちゃかわいかった」
『っ〜〜〜〜〜〜……!』
耳まで真っ赤になってうつむく湊に、ローレンはくすっと笑って頬にキスを落とす。
「今日、シャワーいいや。……このまま、湊に触れたい」
『っ、あかんて……汗かいてるし……っ』
「だからいいんだよ。湊の匂い、俺、めっちゃ好きだから」
言いながら、服のすき間に指を入れられる。
シャツがゆっくりと脱がされ、肩に落ちると同時に、唇がそこをなぞっていく。
『……ふぁ、っ……あ……』
「……湊の全部、俺のにしたい」
その言葉に、びくん、と肩が揺れた。
ゆっくりベッドに押し倒され、ローレンの指が、湊の脚の間を探る。
「……湊、めっちゃ熱い。ずっと我慢してたんでしょ?」
『し、してへん、しとらん……!』
「ふーん?じゃあ、ここ触ってみていい?」
『〜〜〜〜っ! う、うそ……や、やらし……っ』
「言ったよな、泣くまで可愛がるって」
頬にキス、鎖骨にキス、おへその横にキス。
とろけるような熱が、湊の肌を這い回る。
「全部俺に見せて。……どこが気持ちいいかも、どんな顔で感じるかも。誰にも渡さない。俺だけの湊にするから」
『……ローレン……す、き……や……』
「うん。俺も。……大好きだよ、湊」
その夜、湊の名前は何度も甘く呼ばれ、
何度も「好き」と言われて、
まるで壊れものみたいに、大切に、深く、抱きしめられた。
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