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蔧@スパレイ&スパスマ
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> 『……だったらダメ?』>
一瞬。
誰も喋らなかった。
コメント欄だけが、ものすごい速さで流れていく。
『え?????』
『今なんて!?』
『ガチ!?!?!?』
『あとまぜ!?!?』
「っ、あっと、おま……!」
まぜの声が震える。
でも。
あっとは視線を逸らさなかった。
『まぜ』
低い声。
真っ直ぐすぎる目。
「……っ」
ダメだ。
見れない。
見たら、全部バレる。
『え、え、待って!?』
ちぐさが完全にパニックになっている。
『俺いま邪魔!?』
『前から!?いつから!?!?』
『ちぐちゃん落ち着いて』
けちゃが呆れたように笑った。
『……まぁ、知ってたけど』
「は!?」
まぜが勢いよく顔を上げる。
『知ってたって何!?』
『いや、だって分かりやすすぎ』
けちゃはさらっと言った。
『あっとくん、まぜいる時だけ空気違うし』
『距離近いし』
『機嫌すぐ変わるし』
「……っ、」
横を見る。
あっとは少しだけ眉をしかめていた。
図星らしい。
『え、じゃあまぜも!?』
ちぐさが勢いよく身を乗り出す。
「ち、違っ……」
否定しようとした。
なのに。
机の下で、指を絡めたまま。
あっとが小さく笑う。
『ほんとに?』
「っ、」
ずるい。
その聞き方。
優しいくせに、逃がしてくれない。
『まぜ』
また名前を呼ばれる。
鼓膜が熱い。
『今日さ』
『あきぷりと笑ってるの見て、普通に嫌だった』
「……」
『他とも仲良いの分かってるけど』
『でも、俺だけ見てほしいって思った』
静かな声。
配信中とは思えないくらい、甘い。
「……なにそれ」
『そのまま』
『好きだから』
ドクン。
心臓が大きく跳ねた。
コメント欄はもう完全にお祭り状態。
でも。
まぜには何も見えなかった。
ただ。
隣にいるあっとの熱だけが、全部持っていった。