続きです!
桃side
あたしは5歳でお父さんとお母さんを亡くした
お母さんの買い物帰りにつけてきてた強盗が、お父さんとお母さんを殺した
お父さんも、お母さんも、
お腹から血を出しながらあたしを守って、逃がしてくれた
震えながら、泣き叫びながらお父さんとお母さんの名前を呼んでいたことを 5歳のころだけど鮮明に覚えている
そして路頭にさまよっていたあたしは心優しい夫婦に拾われた
学校にも通わせてくれて、何不自由なく暮らさせてくれて、感謝しかない
あたしが7歳になったころ
その夫婦は、元ヤンだったことがわかった
でも悪いヤンキーじゃない
人を守るために暴力をふるう人だった
あたしは
父さんと、母さんみたいな人になりたいと思った
最初は反対されたけど
もう、大事な人を失いたくなかった
もし、5歳のあたしが強ければ…と思うこともある
でも、過去は戻せない
だからこれ以上、大切な人は自分を犠牲にしても守るって誓った
中学にあがって
仲が良い友達ができた
初兎ちゃんっていう子
初兎ちゃんはおもしろくて、あたしとずっと一緒にいてくれた
放課後カラオケにいったり、休日に映画を見に行ったり
本当に楽しかった
でも
初兎ちゃんがいじめられるようになった
1軍女子が好きな男子が、初兎ちゃんに告白したから
机や教科書の落書き、盗んだり、
スカートを引き裂かれたりもしてた
その様子にあたしは我慢できなくて
ボロボロに殴ってしまったんだ
もちろんあたしは停学になった
停学があけてからも学校にはいかなかった
だから、初兎ちゃんとはそれきりだ
そのあとどうなったか本当に心配していたけど
あんなに暴力をふるってたら引かれてるに決まってるんだろうな
そこからあたしは学校では目立たずに過ごしたかったのに
高校にあがると
どこから情報が漏れたのか、ヤンキー扱いで
いじめられて
何もあたし悪いことしてないはずなのに
どうしてこうなるの…?
コメント
2件
あらあら((誰目線? 過去が悲惨、、