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2件
最高すぎです🥳
深夜1時。
部屋にはテレビの明かりだけが灯っている。
画面の中で、見慣れた3人の男性が屈託のない笑顔を浮かべている。
その隣には、今をときめく若手女優。
彼女が大森元貴の肩に軽く手を置いて笑う。
藤澤涼架がその仕草にツッコミを入れ、若井滉斗が楽しそうに頷く。
◯◯は、無言でリモコンを手に取り、テレビの電源を切った。
ドアの開く音がしたのは、それから30分後だった。
「ただいま〜。あ〜疲れた〜」
「ごはん、あるかな?」
「ねえ◯◯、起きてるー?」
玄関からリビングへと3人がぞろぞろと入ってくる。
けれど、そこにいた◯◯はいつもと様子が違った。
「……おかえり。楽しかった?」
「えっ、何が?」
元貴が首をかしげる。
その無防備な態度に、胸の奥がちくりと痛んだ。
「生放送。観てたよ」
「……あ〜、あれか」
涼架がちょっと気まずそうに笑う。
「すっごい仲良さそうだったね。女優さんと」
「いやいや、あれは仕事だよ。バラエティの流れってやつで…」
「仕事ね……ふーん。そうやって笑えるんだ、誰にでも」
若井が一歩踏み出し、心配そうにこちらを覗き込む。
「◯◯、怒ってる…?」
「別に怒ってないけど? 私にとっては、ただのルームメイトだもんね、みんな」
「ちょっと待って、それは違くない?」と、元貴が眉をひそめる。
「じゃあ、なに? 私がこんな気持ちになってるの、知らなかったでしょ?
誰かに触れられても笑ってるくせに、私が触れたら『照れる』って逃げるくせに」
静まり返るリビング。
3人の視線が一斉に◯◯に注がれる。
「俺ら、そんなつもりじゃ…」
涼架が言いかける。
「“そんなつもり”じゃなくても、見てるこっちはしんどいんだよ」
◯◯の声は震えていた。
「ねぇ、元貴。あの子の肩に手を置かれたとき、ちょっと嬉しそうだったよね?」
「……違うって、◯◯…!」
「涼架も、あんなに笑うんだね。私と話すときより楽しそうだった」
「……そんなわけないだろ」
「滉斗もさ、あの子の話、すっごく真剣に聞いてたよね」
「……◯◯、それは…」
「――もういいよ。寝るから。ごはん? 作ってないよ。女優さんと食べれば?」
吐き捨てるように言い、◯◯は足早に自室へ向かった。
扉を「バタン」と閉める音が、リビングに虚しく響いた。
リビングに残された3人は顔を見合わせ、しばらく無言だった。
「……泣いてた、よな」
「◯◯って、あんな顔するんだ…」
「……ごめん、俺たち……気づいてなかった」
〜翌朝〜
◯◯がキッチンに入ると、いつもより丁寧に作られた朝食があった。
テーブルの上には、手書きのメモが1枚。
「昨日はごめん。
でも、◯◯がそんなに怒ってくれるの、ちょっと嬉しかった。
今日の夜、ちゃんと話そう。
みんな、◯◯のことが――大事だよ」
ニヤけそうになる頬を抑えながら、◯◯は小さくつぶやいた。
「バカたち……ちゃんと覚悟してよね。意地悪、もっとするから」
前回ので終わりって言ってたけどリクエスト来てたから
描いちゃった!これからもこれで投稿していこーかなー
なんていうてはりますけども。
またまたこれからもよろしく!
リクエストじゃんじゃん募集中ですよ!?
遠慮しないでね!?遠慮したら
おこるかも!ね!
次回まだ◯◯はおこってる??